一覧ページ

絶滅ゴリ種

第2話 - 【2話】正しい選択とは。

2025年06月23日

#ごりら

#過去編

#謎

gori1223

ゴリ族ゴリラ

貴様らよくも仲間を殺してくれたな

雷斗

あ、いえ僕はただ迷い込んだだけで

ゴリ族ゴリラ

何者だ

雷斗

ただの会社員です！ここにはたくさんの果物があると聞き来てみたら迷い込んだだけだんです

ゴリ族ゴリラ

しかし、俺たちを見てしまったからな

雷斗

それよりあなたこそ、何者なんですか。

ゴリ族ゴリラ

俺たちを知らないのか

雷斗

えぇ。喋るゴリラなんて見たことが。

ゴリ族ゴリラ

これは驚いた。本当に情けな人間か。

ゴリ族ゴリラ

さっきも言ったが我らはゴリ族だ

雷斗

ゴリ族。まさか…

雷斗

本当に。だとしても、絶滅したはずじゃ。

ゴリ族ゴリラ

生き残りだよ生き残り。

ゴリ族ゴリラ

そのせいで俺たちを狙う奴もいる

雷斗

人間は絶滅危惧種にすぐ反応してしまうからな…。

雷斗

分かった。今回は見なかったことにしよう。

ゴリ族ゴリラ

信じれぬ

雷斗

そんな、

「人間とゴリ族がこんな所で何をしている」

ゴリ族ゴリラ

くっそ。バレたか。

雷斗

何だ急に

太蔵

私は太蔵という者じゃ

太蔵

貴様、なぜそいつと仲良くなろうとする

雷斗

逆になぜお前らはこのゴリラを狙うのだ

太蔵

ゴリ族だろー？そいつ

太蔵

ゴリ族がどんなものか分からないのか？

ゴリ族ゴリラ

今は違う！

太蔵

うるさい黙れ！

太蔵

ゴリ族は人間と近い知能を持つ怪物だ。

太蔵

数百年まえに絶滅したはずだ。隠れておったか。

太蔵

過去にしたことは消えない。

太蔵

お前たちゴリ族は随分と人間を
殺してきただろう。

太蔵

このまま放置しておくのは俺の方こそお断りだ

雷斗

やめろ！

ゴリ族ゴリラ

貴様…

ゴリ族ゴリラ

どこかで…

太蔵

ほう、、俺を知っているのか

ゴリ族ゴリラ

数百年前に外道なやり方で仲間を
傷付けた張本人

太蔵

外道とは失礼な。

太蔵

後ろから銃で殺しただけだ。

雷斗

お前…数百年も。人間じゃないのか

太蔵

俺は不老であり、研究者だ

太蔵

手に入れたゴリ族は実験として使っていたのだ。

太蔵

まあ、良いだろう。貴様らに選択を与えよう

雷斗

選択…

太蔵

そこのゴリラが大人しくこっちに来るかここで死ぬか。

ゴリラがあっちに行ってしまったら間違いなく実験に使われる。ゴリラがここで死ねば本当にゴリ族は絶滅する。

雷斗

何が正しい…

太蔵

さぁどうする

男性

あそこから声が！

太蔵

ったく。見つかるのは厄介だ。

太蔵はその場を去った

ゴリ族ゴリラ

今のうちに逃げるぞ。

雷斗

おい、ちょっと待てよ

数分後。

ゴリ族ゴリラ

ここまで来れば。

ゴリ族ゴリラ

それにしても。

ゴリ族ゴリラ

放置はできないな。

雷斗

どうなってんのか分からないが。

雷斗

俺のせいでこんなことになった。ごめん。

雷斗

それにしても、ゴリ族の仲間はどうした。

ゴリ族ゴリラ

見失ったんだ。

ゴリ族ゴリラ

突然人間がゴリ族の仲間を何人も殺してきた。

雷斗

そんな…

雷斗

待てよ。

記憶の中。太蔵「手に入れたゴリ族は実験として使っている」

雷斗

あの太蔵の言葉…いや…まさかな。

ゴリ族ゴリラ

どうした。何か分かったのか。

雷斗

いや。勘違いだと良いのだが。

ゴリ族ゴリラ

とにかくゴリ族の仲間が
どこに連れていかれたのか調べる必要がある

雷斗

お前はどこかに隠れてて欲しい。

雷斗

見つかると大変だ。

ゴリ族ゴリラ

分かった。隠れておく。

雷斗

必ず手がかりがあればすぐに知らせる

家

雷斗

1950年くらいに突然現れた薬。

雷斗

それはどういう目的で。

雷斗

何か、関係しているのか。

プルルルル

雷斗

もしもし、部長どうしましたか？

部長

いや〜、

部長

実は仕事が早く終わったからそっちに行こうかなと

雷斗

えっとぉ。その事なのですが果物は存在しませんでした

部長

存在しないだと！？ありえん。あそこには毎年咲いてるはずじゃ

雷斗

あの森は人が通る場所でもないですしとにかく危険すぎます

雷斗

来ない事を勧めます

部長

お、おうそうか…。

雷斗

それより、部長。聞きたいことが。

雷斗

あの薬誰から貰ったんですか。

部長

うーん。太蔵さんというお方だ。あの方がくれたんだ

雷斗

ッ！

全てが繋がった。

部長

あの人がなんで持ってたのかは知らないが、珍しいものは活用しなければ

雷斗

もうひとつ質問いいですか。

部長

どうした。

雷斗

ここら辺で怪しい研究所とかって聞いたことないですか？

部長

工場ならあるのだが、研究所はないぞ

雷斗

工場…？

部長

あぁ。今では使われてないのに、何故か残ってるんだよ。ただ、この前ワシが調べた時には電気もついていた。きっと誰かおったはずだが、あそこはもう動いてないはずだ。

雷斗

それってどこか教えて貰えませんか？

部長

いいが、急にどうした。

雷斗

色々と個人で調べ事がありまして

部長

まあ、深くは聞かんが大事にならんようにな

雷斗

はい。

雷斗

そこに行って真相を調べるか…。

雷斗

おい、ゴリラ。お前も来るか？少し調べる工場があるのだが

ゴリ族ゴリラ

当たり前だ。

ゴリ族ゴリラ

しかし、雷斗行く覚悟はいいのか。

ゴリ族ゴリラ

ここからは何があるか分からんぞ

雷斗

俺も気になる点があるからこそ謎の正体を知りに行くだけだ。

雷斗

行こう。

ゴリ族ゴリラ

おう。

太蔵

ハハ。

太蔵

俺だって過去がある。

ゴリ族は食料がなく人間から食べ物を奪うためなら手段を選ばぬ凶悪な生き物だった。

ゴリ族仲間

うほぉ。

太蔵

父さん。母さん。死なないで。

ゴリ族仲間

食料をよこせ。そうすればお前だけでも生かしてやる。

太蔵

ふざけるな…

人間たちも戦争中の中、食料に余裕はなかった。

太蔵

俺も欲しいよ。皆常に腹空かせてる中お前は何様だよ

ゴリ族仲間

言ってくれるじゃないか。

ゴリ族仲間

お前に選択肢を与えよう。

ゴリ族仲間

ここで死ぬか。食料を持ってくるか

太蔵

狂ってる…狂ってる…。

ゴリ族仲間

さぁ早く決めろ

太蔵

どっちもお断りする。

ゴリ族仲間

では家族と地獄に落ちろ

太蔵

それはお前だ…。

ゴリ族ゴリラ

どういうことだ

太蔵

フッ。油断したな。

バン【銃声】

太蔵

フフ。

太蔵は銃を隠し持っていた。

太蔵

ゴリラさんよぉ。お前らが人間利用した分、俺達もお前らのその力利用してやるよ。

太蔵は昔から天才並の科学知識があった為簡単に叶った

1950年頃

太蔵

フフっ。遂にこの時が。後はこれをばら撒くだけだ。

ゴリ族ゴリは人間を傷付けなかったが、その時の仲間たちが狂っていたのだ。

この世界は悪と正義でなくお互いの正義をぶつけ合う世の中。その中最後のゴリ族VS人間の戦いが始まろうとしていた。

太蔵

過去は消えない。俺の親を殺したことも、その犠牲も。待ってるよ。俺はここで待っている。

3話【最終回】【明日なきこの声をもう一度】

続く。

絶滅ゴリ種

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

gori1223

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

絶滅ゴリ種

第2話 - 【2話】正しい選択とは。

#ごりらの新着小説
一覧

関連するタグ

絶滅ゴリ種

第2話 - 【2話】正しい選択とは。

#ごりらの新着小説一覧

関連するタグ

#ごりらの新着小説
一覧