るぅくん
…入っても大丈夫ですか?

るぅくん
あ、あれ、○○さん…いますよね?

○○
あ、は、はい…

るぅくん
あ、良かった。入りますね

○○
私に…何か用ですか?

るぅくん
あ、そ、その、怪我…とか、してるでしょ?あの…ぼ、ぼーりょく…の。

○○
…ああ、親からの。まあ…怪我…はい、そうですね。しています

るぅくん
だ、だからその…手当とか出来ないかなぁって

○○
あー……

○○
放っておけば勝手に治るので、大丈夫ですよ?私のことはお気になさらず

るぅくん
で、でも…痛そう…だよ

○○
痛くないです

るぅくん
痛そうなの!僕が手当するのでじっとしててくださいね

るぅくん
…辛かったですよね

○○
?

るぅくん
僕なら…耐えられないです。周りに助けをもとめます

暴力のことを言ってると気づいたのは少したってからで。
るぅくん
なのに…瑠奈ちゃんにも黙って…周りにも平然と接して…

るぅくん
我慢…しすぎです

○○
別に…我慢してるわけじゃないです

○○
ただ…

○○
誰にも…

ここまで言いかけてハッとする。危ない危ない。なんでもかんでも言う訳にはいかない。
○○
なんでもない、です

るぅくん
え?

るぅくん
そこまで言って内緒にするんですか!?気になります…

○○
内緒です

るぅくん
まぁ…誰にでも言いたくないことくらいありますよね。すみません

○○
るぅさんが謝る必要なんてない…です

るぅくん
なんか…分からないんです。どこまで他人に踏み込んでいいのか…

るぅくん
それで傷つけちゃった人もいて…

るぅくん
だから…なにか嫌な思いをしたなら申し訳ないです

○○
…悪気がないなら仕方ないと思いますよ。

るぅくん
…瑠奈ちゃん

○○
…え

るぅくん
瑠奈ちゃんに…言っちゃったんです

るぅさんの顔は俯いててよく分からないが、良くない顔をしているのはわかる。
るぅくん
○○さんに無視され続けるなら……話しかけない方がいいんじゃないって…

るぅくん
そしたら…

るぅくん
「○○に話しかけないなんて私にはできない。」

るぅくん
って少し怒り気味で言われちゃって…

○○
…瑠奈はそういうとこありますしね

るぅくん
なんか…好きな人にそんなこと言われちゃったら流石に落ち込んじゃって…

○○
瑠奈はもう覚えてないと思いますよ。

るぅくん
…そうですかね…?

○○
はい

るぅくん
なら…良いんですが…

ころちゃん
…あ、るぅくんここにいt…

ころちゃん
ってなにやってんの!?

るぅくん
あ、ころちゃん

ころちゃん
あ、じゃなくて!!何して……あ、え?怪我の手当…?

るぅくん
そうですよ?見てる方が痛いですし

ころちゃん
変なことしてるのかとおもったじゃんか〜…

ころちゃん
るぅくんちょっと来て

るぅくん
なんですか?

ころちゃん
作業のこと!!

るぅくん
あ、はい。…それじゃあ、○○さん、また後で

○○
はい

時々ズキズキとした痛みが襲ってくるが、こんなのはなんともない。