ころが海に
飛び込んでから
俺は1歩遅れて
海に飛び込んだ
ころを失ったら
俺は
俺は
きっと後悔する
ころ
ごめん
また話したいんだ
ふと下を見ると
人が沈んでいた
それはころだった
まだ大丈夫
急いで俺は
陸に引き上げた
ころは少し
青ざめた顔色で
寒そうに震えてた
俺はあえて
置いておいた
ジャケットをころに掛けた
さと
、、、、
ころ
、、、、
ころ
なんでいるの?
さと
りぃに聞いた
ころ
なんで僕をここに戻したの?
さと
ころに言いたいことあるから
ころ
え?
そう
俺は言いたいことがある
さと
ごめん
さと
俺は最低なことをしてきた
さと
ころは俺の事を
さと
好きでいてくれたのに
さと
俺は
ころ
そんなこと言いに来たの?
ころ
別に前許したじゃん
さと
俺は
さと
ころが好きなんだ
口を付いて出た
告白のセリフ
本当は違う事を
もっとかっこよく
言えたんじゃないか
でも
それ以外に
何も言葉は出ない
さと
ころが好きなんだ
さと
ずっと気付かないふりをして
さと
この気持ちを無視してた
さと
だって人魚は
さと
生きるために運命の相手を探す
さと
もし俺の運命の相手が
さと
ころで
さと
生きる為に好きになられたら
さと
俺は嫌だったから
ころ
僕はちゃんとさとくんが好きだよ
ころ
初めて会った日から
ころ
今までずっと
さと
ごめん
さと
なのに俺は
さと
運命の相手とか言うなって言って
さと
最低なことばっかりして
さと
挙句の果てに
さと
好きって言うなんて、、、
さと
自分でもおかしいのは知ってる
ころ
じゃあさ、さとくん
ころ
僕と、、、
さと
俺と付き合って
ころ
ッッッッ!
ころ
もちろん!
ころ
大好き!
ふにゃと笑う君
そんな笑顔
見せられたら
さと
家に来なよ
濡れているころが
あまりにも
綺麗だったから
他の人に見せたくなかった
俺の家に連れてきたけど
こっちの方がダメだった
りぃの家にでも
連れていけば良かった
ころ
お邪魔します、、、
ころ
キョロキョロ
さと
ころ
さと
おいで
ころ
、、、うん
とりあえず
濡れている
ころの髪を拭く
ころ
ニコニコ
さと
フッ
俺が髪を拭いていると
ニコニコと笑っている
その笑顔がとても綺麗だった