コガネ
爺さんの娘と孫を
殺した時点で爺さんの人生の一部じゃなかった。
コガネ
愛されていなかった。
ミツル
あの人が、あの人に限ってそんな訳!
コガネ
コガネ
そう思ってればいいよ。
コガネ
いい事を教えてあげるよ。
ミツル
ミツルの背中を踏みつけ、 地面から動けないまま 話す自分の姿は、
愛してくれた人には 到底見せられないものだった。
コガネ
アイカだけど……。
コガネ
アメ
ミツルよりも先に 背後から声が聞こえて吹き出した。
コガネ
コガネ
泥棒猫?
ミツル
あいつに限ってそんなわけ!
コガネ
コガネ
15で奪ったのはアイカだ。
コガネ
知らないけどね。
コガネ
彼女がラブホから男と
出てきた時は。
コガネ
ミツルに伝えないと
気が済まない!!ってね。
コガネ
コガネ
コガネ
自分でも歪んだ顔をしているのが 分かるほど笑ってやった。
やっと終わる。
やっと、
やっと爺さんに顔向けできる。
コガネ
三日間の拷問が待っている。
コガネ
コガネ
私の手で殺しに行く。
コガネ
自分が殺した女の夫と
仲良しこよしするんだね。
コガネ
ミツル
許さねえ!
ミツル
お前はお咎めなしかよ!!
コガネ
コガネ
奪った女殺して
爺さんが勝手に隠蔽したんだ。
コガネ
筋合いはないね。
コガネ
その後は早かった。
警察が来てコガネさんが 対応し、ミツルさんは連れて行かれた。
ミツル
アメ
ミツル
ミツル
思っただけだ。
アメ
ミツル
ミツル
入れたんじゃない。
ミツル
孫だから入れたんだ。
言い残したのはそれだけだった。
何が言いたいのかよく分からなくて 呆然と立っていると、
後ろから何かが足に 巻きついたのが分かった。
アメ
アゲハ
アメ
アメ
何とかで……。)
アゲハ
アメ
コガネ
アゲハ
さっきの人がつけてくれた。
コガネ
可愛らしい小さな手を出した。
どうやら5と表しているらしい。
コガネ
アメ
コガネ
こうなった以上は
政府か警察に任せる。
コガネ
コガネさんがそう言うと、 アゲハちゃんは怯えながら 俺の足を握る手を強めた。
アゲハ
コガネ
今更孤児院に返すにしても、
能力が気付かれた以上
警察か政府の監視下に
いなきゃいけないんだよ。
アメ
俺たちの元でも
いいんですよね?
コガネ
お前には無理だ。
アメ
あまりにも声が大きかったからか、 コガネさんは目を見開いて 固まってしまった。
俺は、コガネさんに 許されてる身なのに、 こんな自分勝手なこと……。
コガネ
爺さんに似てるんだな。
ふ、と軽く笑ったコガネさんは 膝を折ってアゲハちゃんと 同じ目線になった。
アゲハ
コガネ
お前のこと拾った男を
殺そうとしてたんだから。
コガネ
私よりもずーっと、ずーっと。
アゲハ
コガネ
コガネ
してくれる。
コガネ
アゲハ
アメ
コガネ
もんだし……
コガネ
大丈夫だろ。
コガネ
顔出してくるから、
先帰ってて。
アメ
コガネ
アメ
コガネ
だってこの組織もいつかは、
アメのものになるんだから。
コガネ
言い切る前に、イオリ以外の 人の姿に固まった。
若めの男女、夫婦らしき人が 椅子には座っている。
……いや、
私はこの人たちを、 知っている。
それはもう、恐ろしいほどに。
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コガネ
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コガネ
申し訳ありません。






