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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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サキ

やっほー!
ベルンカステ...あれ?

いつもは、ベルンカステルがいるはずなのに、今日は黄金の魔女ベアトリーチェが座っていた。

ベアトリーチェ

ベルンカステル卿は、お忙しいのでな。妾が茶会の相手だ。

サキ

え、ベルンカステルって仕事してるの?

ベアトリーチェ

当然であろう。主人に使える猫として、仕事を片付けているのだ。

サキ

ま、またこんがらがってきた...。

ベアトリーチェ

くっくっくく。
今はまだ知らなくても良い。

ベアトリーチェ

さぁ、座れ。
客人を立たせたままもてなすほど
非常識な妾ではない。

サキ

じゃあ、お言葉に甘えて。

ベルンカステルがいない茶会は新鮮だった。しかし、この美しい魔女と茶会ができるのなら、とてもすごい体験だとサキは思った。

ベアトリーチェ

そうだ、サキ。
妾に、そなたの世界の話を聞かせてくれ。

サキ

え、ベアトリーチェは私たちの世界に来れないの?

これまでにあった、3人の魔女からはここは別の世界だと聞かされていなかったが、明らかに常識を覆したこの世界は、サキが住む世界とは違うことは サキも薄々気付いていたのだ。 なので、今更、ここは別の世界と言われても、なんとなく想像はついていたので、驚くことはないだろう。

ベアトリーチェ

妾は、毒素の強いあの世界では生きていけない。もっとも、カケラの海を渡る、ベルンカステル卿達は、そんなもの関係ないのだがな。

サキ

毒素って?

ベアトリーチェ

魔女を信じようとしない心だ。

サキ

信じる心があれば、ベアトリーチェ達は、私たちの世界に来れるの?

ベアトリーチェ

極端に言えばそうであるな。

ベアトリーチェ

子供は単純である。どれだけ下手くそなマジシャンでも、魔法と言えば魔法と信じる。

ベアトリーチェ

しかし、大人になるにつれて、信じる心はどんどん失せてゆくのだ。

サキ

じゃあ、私は魔女を信じる心を持っているから、ここに来れるってこと?

ベアトリーチェ

御名答

ベアトリーチェ

そなたのような、毒素がないニンゲンは初めてである。

サキ

私そんなに単純かしら〜?

ベアトリーチェ

くっくっく。
そなたは騙されやすいということでもあるな。

サキ

はぁー(クソデカため息)

ベアトリーチェ

そなたは実に面白い。

ベアトリーチェ

はっ!忘れておった。
そちらの世界の話を聞かせてくれ!

サキ

あ!私も忘れてた。

サキ

いいわ。何から知りたい?

ベアトリーチェ

うーん...。
じゃあ、今流行りのもの!

サキ

いいわ!

サキ

今流行りのものはね「マリトッツォ」って言うお菓子が流行ってるのよ

ベアトリーチェ

マリオトッツォ?

サキ

マリトッツォ!

サキ

何故、任天堂のキャラクターがw

ベアトリーチェ

わ、分からなかったのだ!

ベアトリーチェ

それよりも、そのマリトッツォとはなんだ?

サキ

イタリアのお菓子でね、丸いパンを
ちょっと切って、その中にフルーツとか生クリームとか入れるスイーツなの!

ベアトリーチェ

うーん...。あまり想像がつかぬぞ

サキ

あ、じゃあ私のスマホで見せてあげる!

ベアトリーチェ

スマホ?

サキ

今の連絡手段の一つよ。

サキ

それ以外にも、遊べるし調べれるし、写真も撮れるからね。

サキ

しかも高画質!現代の科学の技術はすごいわ〜。

サキ

マリトッツォはこれよ!

ベアトリーチェ

おぉ〜!

ベアトリーチェ

実にうまそうであるな!
このクリームの中に、フルーツを入れるのか?

サキ

そうよ!これがまた美味しくてね〜。クセになっちゃう!

ベアトリーチェ

しかし、あまり食べ過ぎると太るのではないのか?

サキ

ベアトリーチェ、それを言ったらおしまいよ。

ベアトリーチェ

お、おう

ベアトリーチェ

にしても、本当にうまそうだなぁ〜
今度、持ってきてくれよ〜。

サキ

私のお財布と相談して、行けたら今度持ってきてあげるわ。

ベアトリーチェ

本当か⁈

サキ

お財布がなんて言うか分かんないけどね〜。

ベアトリーチェ

にしても、時代が進むなぁ〜。
やはり、そなたの世界は聞いていて飽きない!

ベアトリーチェ

実に素晴らしい、it'sperfect!

サキ

ほめすぎじゃない?

ベアトリーチェ

だってすごいではないか!

ベアトリーチェ

20年もしないうちに、ここまで時代が進むだなんて。素晴らしい以外に言いようがない!

サキ

何か、私が嬉しくなっちゃうわ。

サキ

ありがとね。

ベアトリーチェ

今度、持ってきてくるのを覚えておいてくれよ。

サキ

はいはい。

ベアトリーチェ

素晴らしい事を聞いた。
何か、お返しをしなくては。

サキ

いいわよ。別に。情報を教えただけだし、お返しをもらう義理はないわ

ベアトリーチェ

お前良い奴だな!ますますお返しをしなくては。

サキ

逆に油を注いじゃった(汗)

ベアトリーチェ

そうだ、妾の家具を紹介しよう!

サキ

そんなすごいテーブルとかタンスとかがあるの?

ベアトリーチェ

いいや、その家具ではない。

サキ

え?

ベアトリーチェ

簡単に言えば、召使いのようなものだ。

サキ

メイドとか?

サキ

私、メイド好きなのねぇ〜。

ベアトリーチェ

いや、メイドでもないな。
呼んだ方が早いであろう。

サキ

よし、呼ぼう!

ベアトリーチェ

無論である。

ベアトリーチェ

さぁさぁおいでなさい。
煉獄の七姉妹よ!

ベアトリーチェが腕を高くあげる。 すると、ベアトリーチェの周りに7つの黄金の光が現れ、7つの杭が現れた すると...。

サキ

うわっ!ちょっ、危な!

乾いた反射の音を立て、あちこちに跳ね返る。しかし、焦るサキとは全く違い、余裕の表情をしてベアトリーチェは堂々と立っている。

ベアトリーチェ

さぁさぁ、煉獄の七姉妹。
妾の前にその姿をうつしたまえ!

すると、それまであちこちに反射していた7つの杭が一切にサキの前に並びその姿をうつした。

???

我ら煉獄の七姉妹、ここに!

ベアトリーチェ

1人ずつ紹介していけ。

???

了解です。ベアトリーチェ様!

???

了解です。ベアトリーチェ様!

???

了解です。ベアトリーチェ様!

???

了解です。ベアトリーチェ様!

???

了解です。ベアトリーチェ様!

???

了解です。ベアトリーチェ様!

???

了解です。ベアトリーチェ様!

 息をぴったり合わせ、返事をする。 やはり姉妹だからなのだろうか? その格好は赤の短いジャケットを着て スカート?のようなよく分からないものを履いているのか、どうかさえも分からない、不思議な格好だった。

ルシファー

我は煉獄の七姉妹の長女にして
傲慢の杭!ルシファー!

レヴィアタン

煉獄の七姉妹にして次女にして
嫉妬の杭!レヴィアタン!

サタン

煉獄の七姉妹の三女にして
憤怒の杭!サタン!

ベルフェゴーレ

煉獄の七姉妹の四女にして
怠惰の杭!ベルフェゴーレ!

マモン

煉獄の七姉妹の五女にして
強欲の杭!マモン!

ベルゼブブ

煉獄の七姉妹の六女にして
暴食の杭!ベルゼブブ!

アスモデウス

煉獄の七姉妹の七女にして
色欲の杭!アスモデウス!

ルシファー

我らは煉獄の七姉妹!
ベアトリーチェ様に仕える
家具である!

サキ

お、おぉう...。

ベアトリーチェ

やはり七姉妹そろうと、一気に賑やかになるな。実に圧巻である。

ベアトリーチェ

あまりいると、サキが死んでしまうからなぁ。レヴィアタン、命令である。サキに今日から1日仕えよ。

レヴィアタン

かしこまりました。
ベアトリーチェ様。

サキ

え?えぇぇぇぇぇ⁈

あまりにも情報量が多すぎて、頭がパンクしてしまいそうだ。 明日から、嫉妬の杭レヴィアタンと1日だけ一緒にいるのだ。 たとえ1日だけでも、サキにとっては死活問題だった。

サキ

ちょっとベアトリーチェ!
急すぎるわよ!

ベルフェゴーレ

お前!ベアトリーチェ様を呼び捨てにするな!

ベアトリーチェ

まて、ベルフェゴーレ。
サキは妾の客人である。手を出すことはこの妾が許さぬぞ。

ベルフェゴーレ

大変申し訳ございませんでした。
ベアトリーチェ様。

サキ

(私には謝罪なしじょのいこ)

サキ

あのー、レヴィアタンだったっけ?
あってるかな?

レヴィアタン

あっていますよ。サキ様。

サキ

明日はよろしくね!
みんなもよろしく!

サキがそういうと、煉獄の七姉妹は 一斉に膝をついて

ルシファー

よろしくお願いします!

レヴィアタン

よろしくお願いします!

サタン

よろしくお願いします!

ベルフェゴーレ

よろしくお願いします!

マモン

よろしくお願いします!

ベルゼブブ

よろしくお願いします!

アスモデウス

よろしくお願いします!

サキ

あはは...。

サキ

(しばらくは賑やかになりそう)

サキは少し、びっくりしながらも、 毎日が楽しくなりそうと密かに思うのであった。

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