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映沢 翔琉

痛っ

小野 琴里

じっとしてないからでしょ

小野 琴里

ちょっ……顔背けないで。手当できないから

映沢 翔琉

(お前の顔が近すぎんだよ……)

小野 琴里

私が保健委員で良かったね。感謝しなよ

映沢 翔琉

……どうも

小野 琴里

今日は素直?

映沢 翔琉

別に。

小野 琴里

……よし。出来たよ

小野 琴里

前髪で隠れるから大丈夫。あと3日くらいで治るよ。

映沢 翔琉

……おう

小野 琴里

ふふっ

映沢 翔琉

何笑ってんだ

小野 琴里

懐かしいなぁって思って

映沢 翔琉

はあ?

小野 琴里

保育園の時もこんなことあったでしょ。翔琉、頭から転んでおでこ強くぶつけたから血が出てきて。

小野 琴里

あの時大泣きしてたよね(笑)

映沢 翔琉

そうかよ。覚えてねぇ

小野 琴里

…どうして、屋上に?

映沢 翔琉

お前の事が心配だったから

小野 琴里

心配?

映沢 翔琉

男と昼飯食うなんてデートみたいなもんだろ

小野 琴里

……ふふっ、あははっ(笑)

映沢 翔琉

な、何がおかしいんだよ!?

小野 琴里

いや、だって(笑)

小野 琴里

一応告白はされたけど私断ったよ

小野 琴里

……ちょっと気になる人いるし

映沢 翔琉

え!!?

映沢 翔琉

ど、どこのどいつだ!

小野 琴里

教えなーい。ほらもう傷手当したんだから。帰るよ

小野 琴里

やばっ時間ない!授業に遅れる〜!

鈴実 詩菜

あれ、響せんせー

響 匠海

おお。鈴実か

鈴実 詩菜

先生、いつもここでぼっち飯してるの?

響 匠海

いいや、俺はぼっちじゃないぞー。人と喋りながら食べるのは行儀が悪いだろう

鈴実 詩菜

私と今喋ってるじゃん

響 匠海

それとこれは別だ

響 匠海

今日はいつも一緒に食べている先生がいないだけで……

鈴実 詩菜

ハイハイ。

鈴実 詩菜

私が一緒に食べてあげる

響 匠海

鈴実も1人じゃないか

鈴実 詩菜

琴里と一緒に食べるつもりだったんですけど!岩槻君がですね、強制的に琴里を引っ張っていって。私1人なんですよ!!

響 匠海

そんな怒った口調で俺に言われても……

響 匠海

青春だなぁ

鈴実 詩菜

なぁにが青春ですか

鈴実 詩菜

……先生にはアオハルとか無かったの?

響 匠海

もちろんあったさ。若い頃はよくモテた

鈴実 詩菜

…ふーん。自慢?

響 匠海

自慢じゃないよ。

鈴実 詩菜

……先生彼女とかいる?

響 匠海

今はいない。

鈴実 詩菜

そ。

鈴実 詩菜

じゃあ、私と付き合って

響 匠海

……は。

鈴実 詩菜

私、先生のこと好きなんだよね

響 匠海

??

響 匠海

お前自分が何を言ってるか分かってるのか?

鈴実 詩菜

うん。響先生のこと大好き!

響 匠海

……

鈴実 詩菜

先生分かりやすいねぇ。顔赤いよ?(笑)

響 匠海

はぁ…あんまり年上をいじめるな。

響 匠海

冗談なら最初に言え

鈴実 詩菜

……

響 匠海

じゃあな。俺は戻る。もうすぐ予鈴鳴るし早く教室に帰れよ

鈴実 詩菜

……冗談なんかじゃないのに。

放課後

小野 琴里

今日も疲れたね……

鈴実 詩菜

ほんっとそれ。グラウンド10週はキツイって

小野 琴里

はは……

鈴実 詩菜

あれ、そういえば翔琉は?

小野 琴里

部長になってからやっぱり忙しいんだよ。響先生に分厚い書類渡されてた……(笑)

鈴実 詩菜

大変だね。私達先に帰ってよっか

小野 琴里

うん

岩槻 弦

先輩。

小野 琴里

うわっ!ビックリした……

小野 琴里

いきなり近くで声がしたから……

岩槻 弦

ははっ、すいません。

岩槻 弦

……

小野 琴里

な、何……

鈴実 詩菜

(私、ここにいて良いのか…)

ドン!

鈴実 詩菜

小野 琴里

え…!?

鈴実 詩菜

(まさかの壁ドン!!今どき少女漫画でも見ないよ!?)

岩槻 弦

琴里さん。

鈴実 詩菜

(名前呼んだーっ!)

岩槻 弦

もっと俺のことを見てください

鈴実 詩菜

(からの顎クイ!きゃーっ!)

小野 琴里

えっと……

小野 琴里

(詩菜!助けて!!)

鈴実 詩菜

鈴実 詩菜

そ、そこら辺でちょっとやめて頂いて……

映沢 翔琉

おい。

鈴実 詩菜

あ……

小野 琴里

翔琉。

映沢 翔琉

琴里から離れろ。

岩槻 弦

嫌です

映沢 翔琉

お前…っ!!

岩槻 弦

何度も言いますけど、琴里先輩の事諦められないんです。

映沢 翔琉

お前は琴里の事なんも知らないだろ。

岩槻 弦

知らなくても、これから知っていけば良いだけ。

鈴実 詩菜

ス、ストーーーップ!!

鈴実 詩菜

琴里が困ってるから!

鈴実 詩菜

とりあえず、弦君は離れて……

岩槻 弦

はい……

鈴実 詩菜

翔琉も後輩には優しく

映沢 翔琉

わ、わかったよ

小野 琴里

……

小野 琴里

なんかごめんね。岩槻君。翔琉も…ごめん

鈴実 詩菜

どうして琴里が謝るの?その必要は無い!

鈴実 詩菜

映沢部長はまだお仕事が残ってるんじゃないの?そこにある山のような書類を運び終わるまで帰れないんじゃ?

映沢 翔琉

……あぁ。

鈴実 詩菜

今日は私達2人で帰る!

鈴実 詩菜

岩槻君ごめん!!

岩槻 弦

……

小野 琴里

はぁードキドキした……

鈴実 詩菜

それってどういうドキドキ?

鈴実 詩菜

ちょっと岩槻君が怖くてドキドキ?それとも

鈴実 詩菜

顔が近くて壁ドンされた上に顎クイされて思わず好きになりそうなドキドキ?

小野 琴里

うーん……どっちも…かな?

鈴実 詩菜

なんだそりゃ(笑)

鈴実 詩菜

人に愛されるのって悪いことじゃないけど、あれはちょっと困っちゃうね

小野 琴里

最近毎日お昼食べようとか誘ってくれるけど……

鈴実 詩菜

それだけ琴里に振り向いて欲しいんじゃないかなぁ

小野 琴里

でも……

鈴実 詩菜

何?好きな人でもいるの!?

小野 琴里

好き…ってまだ分かってないけど気になるっていうか……

鈴実 詩菜

へぇ、教えて教えて!

小野 琴里

……る

鈴実 詩菜

え?もっかい!

小野 琴里

かける!!

鈴実 詩菜

かける?かける?……あ!翔琉!

鈴実 詩菜

え、翔琉!?

小野 琴里

そう……

小野 琴里

それで…最近詩菜、翔琉と仲良いけど……

小野 琴里

つ、付き合ったりしてるの…?

鈴実 詩菜

私が彼奴と?ナイナイ

鈴実 詩菜

あんなストーカー野郎……

小野 琴里

ス、トーカー?

鈴実 詩菜

あ!何でもない何でもない

小野 琴里

……翔琉は私が最近岩槻君と仲良いから心配なんだって。やっぱり私の事妹とかそんな風にしか見てないんだよ。

鈴実 詩菜

(あーそういう風に捉えちゃったか)

鈴実 詩菜

本当にそうかな?

小野 琴里

え?

鈴実 詩菜

もっと考えてみな。心配というかもしかしたら翔琉は琴里を岩槻君に取られたくない、とか……

小野 琴里

…そっ、それって……!

鈴実 詩菜

あ!家ついたね。

鈴実 詩菜

また明日ー!

小野 琴里

し、詩菜!

小野 琴里

さっきの事……

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