sakura
sakura
sakura
sakura
sakura
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sakura
sakura
青
桃
sakura
sakura
sakura
sakura
今年もあの夏の日を思い出す
たった1人の"親友"を失った、あの日のことを……
俺の"初恋"が殺された、あの日のことを……
桃said
桃
俺は朝から容赦なく降る雨を窓越しに見つめながらため息をついた
最近は梅雨真っ只中らしく、毎日雨が続いている
桃
カップラーメン用のお湯を沸かすためにポットにお湯を入れる
朝からカップラーメンは正直結構重いけど…今家にあるものがそれくらいだから仕方ない
桃
桃
今日2度目の溜息をつきながら、学校用のバックをあさる
その中にクシャクシャになって丸まっているプリントが1枚入っていた
桃
桃くんへ 最近サボりが多く見られます。 提出物も出していないし、出席日数もギリギリです。 もう少ししっかり学校の授業に取り組んでいかないと、留年になりますよ。 気持ちを引きしめて頑張ってください ○○先生より
桃
桃
桃
桃
カチッ(ポット)
桃
別に俺は大学に行きたくて行ったわけじゃない
あの最低な親から遠く離れるために、あえて家から遠い大学を受験した
そのまま就職に着いても良かったのかもしれないけど、正直俺はこんな性格だし、就職してもいい未来は見えない
だったら大学に行った方がまだ気が楽だって…そう思った
桃
お湯を注いで出来上がるまでの間 、俺は今日何をしようか考える
桃
桃
桃
桃
そんなことを考えながら、別に見る気は無かったけど何となくテレビをつける
リモコンを置き、ソファに座ろうとした時
俺はテレビから流れてきた音声に耳を疑った
桃
ニュースキャスター
ニュースキャスター
ニュースキャスター
桃
別に、日本で殺人が起きたなんてニュースはほぼ毎日見ている
正直、知らない奴が知らないところで死んでも、俺にとってはどうでもいい
桃
俺は急いで自分の通う大学のホームページを開いた
桃
桃
ホームページには事件の内容と、長期休校になるという内容が書かれていた
どうやら昨日の放課後、警備員が見回りをした時に遺体を見つけたらしい
桃
プルルルルル…(電話)
桃
青にメッセージを送ってから、また大学のホームページを見直す
よくよく見るとホームページには事件があったことは書いてあるが、誰が被害にあったのかなど、詳しい情報は書かれていなかった
桃
桃
桃
1つ悪い考えが浮かぶと、どんどん悪い方に思考がズレていく
どうしても確かめないと気がすまなくなった俺は、朝ごはんのことなんて忘れて、財布とスマホと家の鍵だけを持って足早に家を出た
桃
桃
このくらいの雨なら大丈夫だろうという考えの数分前の自分を説教したい
桃
青の住んでいるアパートは大通りをしばらく進んで3つ目の角を曲がった所にある
桃
アパートの前に着いたと同時に、青の部屋の前に目を向けた
そこで俺は土砂降りの中、玄関前で雨に打たれながら座り込んでいる人影を見つけた
桃
急いで階段を上り、青の元へ駆け寄る
ここのアパートの階段は鉄製だから、俺の足音もしっかり青に聞こえていたはずだ
なのに、青は1度も俺の方を見ずに俯いていた
桃
青
蒸し暑いはずなのに、青は小さくうずくまってカタカタと小刻みに震えていた
桃
さすがに見ていて不安になった俺は、青に手を伸ばそうとした
けど
青
桃
今まで一緒に居て、俺が伸ばした手を振り払われたのは初めてだった
ましてや、こんなに強く振り払われたのは
青
桃
桃
青
桃
桃
青
桃
青
青は何かを怖がって怯えているようだった
泣きながら、苦しそうに
ぽつりぽつりと、話し始めた
青
桃
青
桃
聞き間違いかと思った
青はいつも、明るくて、笑顔で、優しかったから
俺はそんな青が"大好き"だから
何かの間違いだと思った
でも……
青
桃
雨の音が頭に響いて、さっきよりも強さが一段と増した気がした
sakura
sakura
sakura
sakura
sakura
コメント
12件
勉強お疲れ様です😆 新作待ってました!! 自分もテストで読むの遅れてしまいました 今回もとっても面白かったです!連載楽しみます!!(⁎˃ᴗ˂⁎)
新作最高です🙌🏻🤍 ブクマ失礼します🗝🎀
僕は例えころちゃんが人を☆☆☆たってずっところちゃんが好きよ……☆