ゆあんの部屋
カキカキ
ゆあん
………描けない
ゆあん
(今日の美術の課題は『安らぎ』。だけど___)
ゆあん
(………描けるわけない)
ゆあん
(……………あの日から、何度もメッセージ送ってるのに 既読にすらならない)
ゆあん
学校の友達に聞いてみても『学校サボってるみたいだからわからない』って言われるし…………………)
ゆあん
うり……………
男子生徒A
君もうりみたいなオカマ的なのだったりする?
うり
……あ……
ゆあん
………
ゆあん
(学校の子達は、知ってるみたいだった)
ゆあん
(だけど………)
うり
ボクの悩んでることは………今はまだ話せないけど。 でもいつか話せるようになったら、聞いてほしい
じゃぱぱ
るなよく言ってくれたね
じゃぱぱ
偉いよ
るな
そうなんですか?((泣
えと
そうだよ
えと
"話すことがよくない結末を呼ぶことも たくさんある"
えと
るなは頑張ったよ
うり
……っ
ゆあん
……
ゆあん
(………うりは、ずっと………怖かったんだろうな)
ゆあん
(それでも、話そうとしてくれた。なのに……)
ゆあん
(………もし、俺が__)
ゆあん
(あの時、もっと、まっすぐ向き合えてたら__)
ゆあん
(って…………考えるのも、きっと___)
ゆあん
(うりを……………追い詰めることになるんだ………………)
カチャ
じゃぱぱ
『ゆあんくんいる?』
ゆあん
あ……。もう、動画編集する時間……!?
ゆあん
『ごめん、いるよ。動画編集始める?』
じゃぱぱ
『うん、よろしく』
えと
『さっき、調整した動画を上げておいた。 題名にはそこまで関係ないと思うど………… 』
なおきり
『分かりました、見ておきます!』
ゆあん
『あ、俺のほうも音源まで終わってるから 確認しておいて。今、アップするから』
じゃぱぱ
『ありがとう、確認する』
じゃぱぱ
『………うん、いいと思う。ゆあんくん、えとさん、ありがとう』
ゆあん
『え? ああ…………うん。よかった』
ゆあん
『じゃあ、細かい字幕だけしてやり出しとくね』
もふ
『わかった。よろしく』
じゃぱぱ
『……この調子だと、今週末にはアップできそうかな』
じゃぱぱ
『本当はうりに動画を作ってもらいたいけど…… 忙しそうだし、たっつん編集上げようか』
たっつん
おけー
ヒロ
『……でも、こんなに長い期間来れないのって珍しいね。 作業中は毎日うりの声が聞こえてたから、 なんだかさみしいな』
どぬく
一ヶ月くらい経ってるよね
ゆあん
『……あ……』
ゆあん
(……………言えない)
ゆあん
(…………うりのことは、俺から話せることじゃない……)
のあ
『___ゆあんくん、どうしましたか?』
ゆあん
『えっ?』
るな
『今、何か言いたそうでしたけど……』
ゆあん
『あ……ごめん。なんでもない』
ゆあん
『………それより、作業しようよ。 せっかく早く仕上がりそうなんだし』
じゃぱぱ
『……? うん……』
えと
『じゃあ、調整したやつに問題なさそうなら 動画に組み込むけど』
ゆあん
『俺も大丈夫。進めてもらっていいよ』
えと
『わかった』
ゆあん
『みんな、あと欲しい素材とかない? 今回ちょっと余裕あるし』
どぬく
『え、本当? そうだな__』
ゆあん
(………みんななら、 自然に受け入れたんだろうな)
ゆあん
(それで、うりが望んでいたとおり、 なにも変わらなくて__)
ゆあん
(もし、あの場所にいたのが俺じゃなくて、 他のメンバーだったら__)
ゆあん
(うりは、ここに__今も、いてくれたのかな…………)
うゆ
次回
託された願い






