ライバル。

お前のせいで…

お前が勝てば…

ふざけんな‪💢

はぁ 期待してたのが間違いだった

はぁ？何泣いてんの？

泣きたいのはこっちなんですけど

気持ち悪

…もういいよ

お前なんか知らない

バイバ〜イw

ｼﾞﾘﾘﾘﾘｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘ

バサッ

そんな夢さっさと忘れろって… こっちだってどんだけ忘れたいのか知らないくせに… なんで？なんでそんなに柔道をやらせたいの？ わかんない わかんないよ 親がオリンピック元優勝者ってのがどんだけプレッシャーになるかも知らないで((ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ もう嫌 うるさいっ うるさいっ 黙って((ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ

柔道？ 柔道ってあの？ ｯｯｯ なんで？

道場の背景がなかったので体育館ですが、ここは道場だと思ってください。By主

みんな喋りながら打ち込みしています。By主

ふわっ

バシンｯ

ｯｯｯ

もうやだ

早く終われ

なんで柔道なんか…

ガチャ

ちょっ待ってよ〜

無理〜

遅いお前が悪い

はぁ？遅くないし

いや、遅いだろ

ガチャ

なんで柔道部の人たちがこんなに絡んで来るんだろ…

がやがや

がやがや

なんで断らなかったんだろう…

自分でも分からない

見学するってことは柔道を見るってことだ

もう二度と柔道をやることも見ることもしたくないと思ってたのに…

自分の傷をえぐるだけなのに…

ｯｯｯ

ｯｯｯ

やりたそう…

どうなんだろう

わかんない

…怖い

けど少し考えて見てもいいかもしれない

(* ´ ˘ ` *)ﾌﾌﾌ

楽しいな

今まで誰かと一緒にいてこんなに楽しいと思ったことないな…

…僕、さとみくんのこと好きなのかな？

それからさとみくんはいつも以上に練習に励んでいた。

僕に嫌いな理由を教えて貰うために

入部してもらう為に

正直、試合なんかしたくない

怖い

負けたら自分の古傷をえぐるだけだ

けど、なんとなくあのみんなは受け止めてくれそう

そう思えるまでにみんなのことを信頼するようになっていた

さとみくんに絶対に勝てる自信なんてないし、負ける可能性の方がでかい

僕はもう2年半ぐらい柔道をガッツリとをしてない

けど、相手はしっかりやってきてる。

前の授業でわかってる。 結構強い

けど、負けるかもしれないのもスリルに感じで楽しんでる自分が少しいる

きっと前の僕はそんなこと思わなかっただろうな…

考えが変わったのは莉犬くん、ジェルくん、るぅとくん、そしてさとみくんのおかげだと思ってる

感謝しかない

お互い試合会場に立つ

この感覚も久しぶりだ…

審判の合図で一礼をした後畳に上がる

お互いが礼をする

審判の声で試合が始まる

お互いに右組みての為、僕が得意な相四つだ

お互いが引き手を取ろうとする

上に意識をしすぎて下を意識していない。

足を払ってみる

さとみくんの体がぐらつく

その隙に両方持って僕の一番の得意技、背負い投げをかける

さとみくんの体が宙を舞ったが途中で体を捻られ、1本は取れなかった

けど、肩はついてたため、技ありをとれた

先手必勝だ

しばらく僕が少しリードした状態で試合終了の時間が迫ってきた

残り30秒

いきなりさとみくんが動き出した。

足を払ってきて、払い返そうとすると内から足を払ってきた。

小内刈だ。

避けれると思って少し気を抜いたのが間違いだった。

気が抜けたのかわかったのか、今までしてこなかった体落としをかけてきた。

避けれると思い、足を出した。

その足を綺麗に払われ、体が宙を舞った

あぁ負けた

そう実感した

体全身が畳に打ち付けられた

ちゃんと受け身を取りやすいように投げてくれたようだ

審判の声が聞こえた

試合が終わってしまった

僕の負けだ

僕が通ってた中学は柔道の強豪校だった

全国大会出場は当たり前にみたいな場所で練習してきた。

その中、僕は同級生の中で飛び抜けて強かった

だからよく団体戦に出させてもらってたし、先生にも期待されてた

プレッシャーも凄かったけど、ちゃんと結果を出すことができた。

仲間との中も良かった

けど、中３の最後の試合。 全国大会の団体の決勝戦で代表戦になった

代表には僕が選ばれた。

…僕は期待されてた中、1番大切な試合で負けた。

僕のせいで優勝出来なかった。

もちろん仲間からも責らせたし、先生も呆れてた

悔しかった

けど、僕のせいだったから

なんも言えなかった

それから柔道が怖かったし、嫌いになった

だからスポーツ推薦を断ってこの学校に入学した

結果、柔道部はあったけど、大して関わることもなかった

元々、勉強はできたから柔道の全てを勉強に変えた。

そうすると学年1位になり、生徒会に入れた。

それから僕は柔道部に入部した

あんだけ怖かった柔道がここまで楽しくなったのはみんなのおかげだ

今ではさとみくんと僕で柔道部のエースを決めているところ

力は五分五分で良きライバルだ

他のみんなも強くて階級がバラバラなため、試合では全員で優勝することができた

そしてさとみくんとも順調なお付き合いをさせてもらってる

僕のことを見つけたらすぐに抱きつきにくるのはどうかとは思うが僕も嬉しいから放置している

そんな僕たちも3年になった

僕たちが通う高校は大学付属の高校のため、受験のことは考えなくても問題ない

全員で同じ学校に入学できるという訳だ

そんな僕たちの日常を少しお見せしよう

ピーポーパーポーん

柳原生徒会長、柳原生徒会長、至急生徒会室にお越しください

繰り返します…