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あなたのいる世界

1 - あなたのいる世界 第一話

♥

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2021年01月12日

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こんにちは!

スズシロです!

これからはこっちでオリジナルストーリー投稿していこうと思います!

ちーちゃの方で投稿されてる「夕立」とは違う物語だよー

いじめと友情がテーマです!

それではどぞ!

柚子

あかねぇ〜グスッ中学に行っても一緒でいようよ〜グスッ

あかね

わがままいわないでよ!グスッ

杉並木ヶ丘小学校の卒業式の日、私達は周りに変な目で見られるほど騒いでいた

あかね

本当は私だって引っ越さないならずっと一緒にいたいよ!

柚子

でも!嫌だよ!約束したじゃん!

柚子

ずっと一緒でいようねって!

あかね

………

柚子

あかね………

あかねがいなくなったら私が独りになっちゃう

そんなこと言えなかった

言ったらまるであかねが悪いみたいだったから

本当は私が悪いんだ

あかね以外の友達をつくれなかった私が悪いんだ

柚子

………わかった

柚子

私のこと、絶対に忘れないでね!

柚子

約束!今度こそはやぶんないで!

あかね

ユズ………グスッ

あかね

わかった!絶対忘れない!グスッ

私たちは指切りをして、家に帰った。

するとふいに、さっきまで止まらなかった涙が止まった

柚子

(あれ………?)

柚子

(ああ………そうだ………)

柚子

(私、ようやく独りになったんだ……)

柚子

(いざなってみると、こんな気持ちになるんだ………)

いつ独りになってもおかしくはないと思っていた

あかねは私と違って明るい性格だったから、私以外の友達なんてすぐにつくれそうだったから

でもいざとなると、なんとも言えない孤独感で私の心は満たされた

これから私のところにやってくるのは地獄だ

孤独という地獄だ

なんの取り柄もない私を友達として接してくれる人なんていない

なんの勇気もない私が新しい友達を作るなんて夢のまた夢の話

そんな事を考えながら4月を待った

有紗

やった!また胡桃と同じクラスだ!

胡桃

うちら運良すぎじゃね?w

有紗

ホントそれな〜!

誰かの笑い声が聞こえた

柚子

(同じクラスになれたんだ)

柚子

(まぁ私には関係ないことだけど)

あかねがいない中学校生活なんて2ヶ月前までは考えたこともなかった

いきなりあかねが引っ越すと聞き、動揺している間に卒業してしまった

卒業したらもう会えなくなるのに……

柚子

(私だけか、休み時間に独りになるのは……)

柚子

(仲間が1人や2人はいると思ってたんだけど………)

柚子

(もしかしたらと思ってた自分が馬鹿みたい)

柚子

(まあ、いずれは慣れると思うけど…)

こうして私の中学校生活が始まった

私はこの時、これから自分の身に起こる事を考えてもいなかった

まさか、と笑ってしまうようなくらい予想できない事だったから

有紗

胡桃〜!ごめん今日掃除当番だったわー!遊べねー

胡桃

おいおい忘れんなよ〜

入学式から2週間経った

私は相変わらず独りで休み時間は本を読んでいた

胡桃

(小声で)ツーかさ、あの端っこに座ってる柚子?みたいな名前のやつ、ぼっちなんかな?w

有紗

あーそれ私も思ってた!なんか気弱そーじゃね?

胡桃

確かに〜なんか色々押し付けるの楽そうな感じ

胡桃

あ!じゃせっかくだしあいつに掃除押し付ければ?

有紗

あ!いいね!そーしよ!

柚子

(あれ?なんか近づいて来た………)

有紗

ねーねー柚子?wちゃーん

有紗

ちょっと私お母さんに今日は早めに帰れって言われててー掃除私の代わりにやってくんなーい?

柚子

え………?

柚子

で、でも………

有紗

え?まさか断ったりはしないよね?

柚子

………わかった

柚子

いいよ、変わる

有紗

ありがと〜!マジで助かるわ〜

有紗

じゃ、胡桃行こー!

胡桃

てかどこのカフェ行くー?

有紗

どーしよっか〜?

あの「有紗」って言う子が嘘をついていることは分かっていた

でも私には言い返す勇気がなかった

柚子

(やっぱり私1人じゃ何もできないな)

柚子

(なんか情けないな………)

次の日

先生

岸野!

柚子

?何か用ですか?

先生

お前、この前のクラス分けテストでトップだったぞ!すごいな!

柚子

えっホントですか!?

先生

春休みにずいぶん復習もしていたみたいだしな!

柚子

ああ………

先生

これからもこの調子でがんばるんだぞ!

柚子

………はい!

有紗

(遠くから見ていて)センコーのあんなゴキゲンな姿見た事ないんだけど……

胡桃

テストでいい点取ったくらいで点数稼ぎやがって………

有紗

ねぇ、ちょっと痛い目に合わせてやんない?

胡桃

あ、いいね………

胡桃

なんかワクワクして来たっ!

有紗

ちょっと!アイツに聞こえちゃうじゃん!

胡桃

あ、ごめんごめん

柚子

(ん………?)

私は後ろに気配を感じ、振り返った

柚子

誰もいない………

柚子

気のせいか。

私は久しぶりに喜びを感じながら教室に戻った。

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