他の人と結ばれたってこの気持ちは変わらない

冷えきった空気 もう暗くなっている空 そんな中で愛しの背中を見つけた

にぱあっと笑うアニキをみて元気が出てくる気がする

そう、アニキが俺の片思い中の人

ずっとこの思いを拗らせている

少し小走りし、アニキの隣に立つとアニキは「ふふっw」と笑う

そんな一つ一つの行動でさえ愛おしい

急な言葉に足を止めてしまった

それに合わせてアニキも止まってくれる

結成していた時一目惚れした

その気持ちは今も変わらない

祝うところだ。 だけど涙を隠せなかった

目の前で泣く俺に動揺を見せるアニキ

涙を拭き無理に笑う

心配させたくないから

俺から逃げるように家に帰る

なんで

なんで

なんで！？

そこからどうやって覚えていない

ﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾟｰﾝ

ゆっくりとドアが開きないくんと腕を組んでまろの方にゆっくり行くアニキ

そう、つぶやくアニキの頬は赤らんでいた

お祝いしなければならない

世界に同性愛が正式に認められ、二人の念願の結婚式

違うんだよ

今、まろがいるところに俺がいたかったんだよ

拍手をしながらニッと笑って見せる

まろもアニキもお色直しが終わり、６人でご飯を食べる

ただただ食べ続けるないくん ただただ泣き続ける初兎ちゃん 拍手をしまくる仏っち アニキの頭を撫でるまろ タキシードに着替え恥ずかしそうにするアニキ

笑い事じゃない

今すぐにでも大声を出して泣きたい

クイッと首を傾げる

そう言ってアニキはしゃがむ

それに俺は目線を合わせてこういう

まろが好きになる前から

これからも

そう言うと大きい目をさらに大きくし、風で髪をなびかせる

向かい合い、手を握ると少しずつアニキの目から涙が見えてくる

ゆっくり頷く兄貴を俺は全力で抱きしめた

嬉しそうにアニキに抱きつくまろ

好きだよ

他の人と繋がったって

この気持ちは変わらない

俺の愛の盾は壊れない

大好きだよ

悠佑