桃赤
レントリリー
今日こそはサボろうと思っていたのに
真面目な学級委員長に
ニコニコ顔で連行された
俺がサボらないように見張ってて欲しいと言われたらしい
ここの高校は結構偏差値が高いから
そもそもサボるやつなんて居ないらしい
桃
補習中
俺は死んだ魚の目をして受けていた
先生
桃
赤の為になにか役に立ちたかったのと
青さんの話を聞いて興味を持った俺は
ドヤ顔で久しぶりに会った先生に
確かに言ったけれども!
先生
先生
先生
桃
そう言うと、補習の先生が不思議そうに聞いてくる
先生
桃
図星をついてくる先生
俺が彼女いるのなんで広まってんだろ....
橙
橙
何故か橙も道連れに補習地獄へ
あの日の夜から
赤に連絡しても
応答はなくて
何かあったんじゃないか....
もしかして嫌われた....?
そんな事をグルグル考えて
あんまり寝れてない気がする
先生
桃
先生
ニコニコしながら俺にマウントを取ってくる
先生....彼女いるんだ
....なんかムカつく
誕生日....
誕生日ねぇ....
もうすぐ赤の誕生日だから
サプライズで会いに行くのもいいかもしれない
桃
先生
確か部活もなかったはず
桃
先生
桃
先生
先生
急に元気になった俺に驚いたのか
先生は渋々承諾してくれた
桃母
桃父
桃
5月24日
両親に病院まで送ってもらった
俺の両親はホントに仲が良くて
子どもの前でイチャつくから勘弁して欲しい
俺はふと病院を見上げてニヤつく
赤に会える....
大いに浮かれて
いちごのショートケーキが入った箱を
振り回しそうになった
エレベーターに乗り
赤の病室へと急ぐ
数ヶ月ぶりで酷く懐かしい感覚だ
赤の病室前に来ると俺は
固まった
扉が開けられていて
シワひとつないベットが2つ
ポツンと置いてあった
元から誰も使っていなかったかのように
もの一つない部屋
''赤様''
というプレートも外されていて
少し焦ったが
病室が変わったのかもしれない
そう思い
受付に行ってみることにした
桃
受付の人
受付の人
確認して貰ってる間
俺は震える手で赤に電話をかける
''おかげになった番号は....現在使われておりません....もう一度....
''桃ちゃん!''
君の声が頭の中で響いた
桃
受付の人
さっきの受付の人が出てきた
受付の人
桃
俺は信じられなくて身を乗り出す
桃
受付の人
桃
俺が彼氏だって言っても信じてはくれないだろう
病院のセキュリティを完全に舐めていた
桃
するとふっと優しい先生達の事を思い出す
桃
受付の人
受付の人
受付の人は思い出したように言った
受付の人
受付の人
桃
桃
受付の人
桃
ここ最近で
一体何があったというのか
俺は絶句して立ち尽くす
あいにく、先生達とは連絡先を交換してない
桃
受付の人
震える足で
俺は病院の廊下を歩く
なんで会いにいかなかったんだ....
補習でも部活でも
会いに行けたはずだ....
分かっていた
俺は甘えていた
浮かれていた
久しぶりの学校生活と
赤は俺の前から
居なくならないと
余命を知ってるはずなのに
そんな自己満で。
少し歩いてどうすればいいかわからず
橙に電話した
橙
桃
桃
桃
話していてポロポロ涙がこぼれる
桃
橙
橙の凛とした声にビクッとする
橙
橙
桃
そういえば赤が無理やり青さんと俺に連絡先を交換させてたっけ....
スマホをスクロールし
連絡先を見つけた
桃
橙
桃
感謝を述べ、橙との通話を切り
震える指先で青さんに電話をかけた
.......
.......
待機音がやけに長く感じられた
青
少しかすれた青さんの声が確かにした
桃
青
桃
突然の謝罪に俺は混乱した
青
桃
彼の声は酷く震えていた
青
桃
青
桃
プツンと通話が切れる
呆然とする俺
ツーツーという電話の切れた音が
虚しく響いていた
それから何回青さんにかけても
繋がることはなかった
皆さん沢山コメントありがとうございます!( *´꒳`* ) 毎日投稿急にやめたら ごめんなさいm(_ _)m コメント全然タメで大丈夫なんで!
コメント
25件
えなになになになに!?
赤くんっっっ!何処に行ったんだァァァァ!?ホントに今回めっちゃドキドキしながら見てましたwホントに病院で何が有ったんだ...
連載ブクマ失礼します🙇♀️ もうこの物語に圧倒されてしまってやばいです、、、。