松永さんについて行くと、
昨日水をかけられた、裏庭についた。
綾音
いきなりかかった冷たい水を思い出すと、体が少し震えた。
松永
松永さんはそれに気づいたのか、気まずそうに目を逸らした。
綾音
松永
少しの沈黙の後、松永さんは口を開いた。
松永
綾音
その名前には聞き覚えがある。
綾音
綾音
懐かしい名前を聞いたせいか、つい松永さんを下の名前で呼んでしまう。
松永
綾音
松永
松永
そう。
私とりおちゃんは、とても仲が良かった。
.......親友と呼べるほどに。
〜1年前〜
綾音
松永
松永
湊
松永
湊
湊
綾音
松永
綾音
湊
湊
松永
私は、2つ年上の湊先輩が、中学の時から好きだった。
中学の頃同じ部活で、一緒にいるうちにその優しさに惹かれてった。
風弥高校に入ったのも、湊先輩がいるから。
綾音
湊
綾音
松永
湊
松永
綾音
松永
湊
松永
湊
松永
湊
松永
先輩が綾音のことを褒めてくれた時、
本当に誇らしかった。
最初は。
綾音
松永
松永
綾音
松永
松永
綾音
〜放課後〜
綾音
松永
湊
松永
綾音
湊
綾音
湊
松永
松永
湊
湊
綾音
松永
綾音
湊
松永
綾音
松永
松永
松永
湊
松永
湊
松永
嫌な、予感がした。
松永
湊
安心したように笑う先輩。
心が急速に冷えていくのがわかった。
湊
松永
湊
松永
松永
湊
照れた時に頭の後ろをかく癖。
私は先輩のその癖が大好きだった。
大好きだったのに。
湊
湊
湊
湊
自慢の親友が褒められている。
前まではとても誇らしい気分だったのに。
嫌だ。
やめて。
そんな顔しないで。
あの子の話を、しないで。
松永
松永
気づけば私の口は
親友の悪口をボロボロと零していた。
湊
松永
湊
松永
あいつのせいで。
綾音
松永
綾音
綾音
綾音
松永
綾音
松永
松永
綾音
綾音
松永
松永
全部、あんたのせいなんだから。
大好きな先輩を失ったのも
.......私がこんなに醜くなってしまったのも。
私は何も悪くない。
松永
りおちゃんは、自分の気持ちを混じえながら、一年前のことをゆっくり話してくれた。
綾音
私は何も気づいていなかった。
りおちゃんの先輩への好意。
先輩から私への好意。
.......りおちゃんの苦悩。
何も.......気づいてあげられなかった。
松永
松永
松永
松永さんは力強く叫んだ。
前までの私なら、ここですぐに謝っていただろう。
「自分が悪い」、と。
綾音
松永
綾音
でも
もう、こんな自分嫌だから。
コメント
4件
桜花🌸まろ民様、コメントありがとうございます😍綾音は神城くんや涼子さんと出会って強くなったと思います😌♡
ナツ@ゆぅ民様、コメントありがとうございます😍そう言っていただけて本当に嬉しいです😘
そんな過去が…(´;ω;`)綾音ちゃんめっちゃ強くなってる!