~紬side~
紬
いま、冴が私の名前を呼んだの?
紬
すると冴は座って泣いていた私に手を差し伸べた。 最初は怖くてどうしよう、と思ったけど あまりにも冴が愛おしいものを見るような目をするから 私はその手をとった。
その手は、すうっとすり抜けることもなく さらっと温かみを持った 優しく大きな手だった。
その瞬間私の目からまた大粒の涙が溢れた。
紬
ポロポロッ
紬
冴
紬
ポロポロッ
紬
冴
私は うれしくてうれしくて、泣くことしかできなかった。
そんな私を冴は ぎゅっ、っと優しくわたしを抱き寄せた
紬
紬
紬
冴
初めて聞いた冴の 震えたか細い声。 顔を見なくても泣いているのがわかった。
コメント
8件
続き待ってます!!!
もう控えめに言って最高すぎる