TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

今日は、クリスマス・イブ

この日は、みんなが浮かれている。

泥棒

へっへっへっ、今夜こそ狙い目だ……

人混みに紛れて、ひとつの家族があった。

お母さん

拓真、ごめんねぇ…

お母さん

去年、お父さんが出ていっちゃったから…

お母さん

お家に、お金がないの。だから、クリスマス・ツリーが置けないのよ…

お母さん

そのせいで、サンタさんがうちに来れないの…

お母さん

ごめんね……

拓真

………

拓真

うっ、うん、大丈夫だよ!

お母さんは、嘘をついていた。

お金がないせいで、プレゼントを買ってあげられないのだ。

拓真たちは、家についた。

お父さんが残していった借金のせいで、家具のほとんどが盗られて行って…

もう、家しか残ってない状態だ。

拓真

お母さん、もしかしたらサンタさんが来るかもしれないからさ…

拓真

ドアだけでも開けておこうよ!

お母さん

いいわよ…

お母さん

(もし、泥棒が入って来ても何も取られないし…)

もう、お母さんにはどうでもよかった。

明日、クリスマスの日に2人で心中でもしようかと考えていた。

なんなら、今日殺人鬼が入ってきて2人を一気にやってくれとも願った。

お母さん

拓真ー

お母さん

そろそろ寝ましょう

拓真

はーい🙋

2人は、床に敷いたダンボールと

クリスマスには、似合わないような薄い布をかけて眠りについた。

そんな夜に…

泥棒

今夜は、子供がいる家の半分くらいが鍵が空いてるからな…

泥棒

この辺の住宅街に手当り次第に当たって行くか…

泥棒は、拓真の家がある住宅街に目をつけた…

泥棒は、子供がいる家を前の日から調べていて、そこを奥から順々に入って行く。

拓真の家は、最後から2番目になった。

泥棒

おっ、これは以外といい値段になりそうな時計だな!⌚

泥棒

これは、でっかい宝石指輪じゃないか!💍

泥棒

この金庫は…

泥棒

俺様にかかったら、ちょろいもんだぜ!

泥棒

これは、1000万くらいあるんじゃないか?!

泥棒は、着々と盗みを働いた。

そしてついに、拓真の家の番になった。

泥棒

へっ、しけた家だな!

泥棒

鍵は…

泥棒

おっ、空いてるぜ!

泥棒は、拓真の家に入ってきた。

泥棒

なんだよ!これは?

泥棒

タンスひとつ、ないじゃねーか!

泥棒

てか、あいつらダンボールの上で寝てやがる!

泥棒

おっ、あの紙はなんだ?

別の部屋の中央と、隅に紙が1枚ずつ落ちていた。

泥棒は、ドアの近くにある紙を先に手に取った。

泥棒

督促状?

泥棒

これは、借金の督促状じゃねえか!?

泥棒

この家、一体いくら借金があるんだ?

紙をよく見ると…

泥棒

1500万円?!

泥棒

おいおい、何があったんだよ!

次に、もう1つの紙を見るとそこには子供の字があった。

サンタさんへ 僕のお父さんがいません。 また3人で一緒にご飯を食べたいです。 おいしいご飯とお父さんをください。 たくま

泥棒は、この家の事情がだいたいわかった。

泥棒

そうか、こいつの父ちゃんは、きっと借金のこして消えっちまったのか…

泥棒

それで、今日を生きるのも辛い状況なのか…

泥棒は、迷った。

今、そこらの家から盗ってきたものをここに置いておけば借金は、返せるはずだ。

泥棒

でも………

泥棒は、横にあるキッチンの方を見た。

そこには……

牛乳と、「サンタさんへ」と書いた手紙があった。

泥棒

うん……

泥棒は、心を決めた。

泥棒は、静かに盗んだものを置いていった…

クリスマスの朝

先に起きたのは、お母さんだった。

隣の部屋の中央に置かれてある物に目を疑った。

お母さん

えっ?!

よく見ると、近くに手紙があった。

お母さんは、よく分からなかった。

けれど、紙に書いてある指示に従って見た。

そこは、普通の質屋だった。

お母さん

あの〜

お店の奥から、強面の店員さんがきた。

お母さんは、ある程度の事情を説明したら店員さんが…

強面の店員さん

わかりました。

強面の店員さん

では、警察の方には、内密に……

といい、奥の方へ行き……数分後に紙袋を持ってきた。

中身を見ると、札束が入っていた。

強面の店員さん

2000万です。

そう言われて、店を追い出された。

それからは、皆さんの想像におまかせしますが、一言だけ言うと…

拓真くんのクリスマスのお願いはかなって、今は3人で幸せに暮らしています。

めでたし、めでたし

この作品はいかがでしたか?

60

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚