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うるさい...

止むことの許されない都会の喧騒は 休日になっても尚、忙しない。

照り付ける太陽に焦がされた コンクリートは当たり前のように 夏を知らせていて、

まるで、幻のように揺れていた陽炎に 懐かしささえをも覚えた 降る雨は全てをかき消すように そこにあって、

コンクリートを叩く雨は酷く虚しく

まるで、今の僕達の関係を 物語っているようで...不愉快だ

夏は嫌いだ

シッマ、降り出したな

コネシマ

せやな...、

なぁ、1年経つんかな?

それは過去の話、

数年に及び戦闘、頭脳、国力に おいてトップを誇り、揺るがない強さを保持していた組織は、 ある、騒動をきっかけに

「我々は決して屈しない」

とだけ言葉を残し、 それぞれ散っていった

その後の行方は、組織内でも 交流は行われておらず、 独断で捜索をしていた僕は 少しずつ彼らの行方を特定していた

数名の行方に目処は付いていたものの 未だ、総統の行方について 手掛かりすら見つけることは 出来なかった

丁度1年前くらいやろ、
グルッペンの行方、途絶えたの

コネシマ

そか、もうそんな経ったんやな
もう1回集まりたいわ

何気なく見つめた外はやはり コンクリートを叩く音で溢れている

ただ、必死だった 濡れないように、染まらないように 孤独という環境に 壊れてしまわないように

壊れていく自分に 気付かないように

外の喧騒と対照的に、 静まり返った室内に違和感を覚えて ゆっくりと、振り返る

不器用にもぶつかる視線に ふいっと逸らしてしまう

コネシマ

なぁ、鬱…、

コネシマ

やっぱなんでもないわ笑

なんやねんっ、

夕立の薫り、 鼻につくかおりは抽象的で 名もないものでありながら 1年前と変わらず 同じかおりがしていた。

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