※続きからいきます!
リア
おかえり、ハナマル
リア
模擬戦お疲れ様
ハナマル
あぁ
ハナマル
ん?その箱はなんだ?
リア
あぁ、えっとね
リア
これ、ハナマルへのプレゼントだよ
ハナマル
俺に?
リア
うん
再度箱に手を伸ばし開ける
リア
(あ、これって...)
貰った青い薔薇とは 花の種類も色も違う花だった
ハナマル
おぉ、彼岸花か
そう、真っ白な色の彼岸花
何も言わずに、本をめくり 彼岸花のページを探す
リア
(...あった)
リア
(白い彼岸花の意味は...)
”また会う日を楽しみに”
リア
(うーん、これじゃない気がする...)
リア
(あ、もう1つあるな)
”想うはあなたひとり”
リア
(あー...絶対これだ)
そんな自分から摘んできて真正面から渡したわけじゃないのに顔が少し熱い
...でも、ハナマルからの返事が無い
桜などの花言葉を知っているから 彼岸花の意味も知ってるかもと 思ったがどうやら違うらしい
あぁ...意味、伝わらなかったなぁ
エアル達に背中を押してもらったけど 無駄だったみたい...ごめんね
ハナマル
...なぁ、主さ───
リア
それ、綺麗でしょ!
ハナマル
え、あ、あぁ
リア
ハナマル喜んでくれるかなって思って持ってきたんだ!
ハナマル
...そうだな、嬉しいよ主様
さっき、何を言いかけたのだろうか そう思いながらハナマルに笑いかける
もしかして...意味に気づいていて 困惑しているのだろうか
気づいていたとしたら からかってくるだろうか
それとも、フラれるのだろうか
どちらにしても反応が、返事が 怖い...今は...今だけは聞きたくない
離れたい...今すぐここから...彼から
リア
あ、もうこんな時間
リア
そろそろ寝なきゃね!
ハナマル
...主様
リア
明日はエアル達の所に行く?
ハナマル
あぁ、なぁ...それより
リア
そっか!なら、エアル達が好きそうなお菓子とか買ってい───
ハナマル
主様
リア
っ...
あ...言葉が...詰まっちゃった...
ハナマル
なぁ...主様
彼が、ハナマルが、諦めずに 呼んでくるから
あぁ...フラれちゃう... からかわれちゃう...
───急に喉から謎の物体が 這い上がってくる感じがした
リア
う"っ"
ハナマル
主様!?
気持ち悪い...
リア
う"え"ぇ"っ
吐いてしまった
でも、嘔吐物では無い、何かが出た
リア
ゲホッ...けほっ
リア
はぁっ...はぁ...
ハナマル
あ、主様...これって
リア
ぁ...え...?
吐いた所を見てみる
リア
...え?
また、喉に違和感を感じた