意味が分かると怖い話

こんにちは、皆さん

聞いてください！

雫と美香と、キャンプするんです！

楽しみです！

結構な山奥で、です！

そう思いながら眠ったのは昨日の夜

そして翌日──

キャンプをしていたら…

雫は自分のカバンの中を

ガサガサ…と、何かを一生懸命

探していた

飲み物……

でも……

雫は明らかに落ち込んでいた

んー…

美香と2人になったら……

美香が励ます、ね…

そう思った私は

どこで落としたか思い出していた

…………

あっ…！！

橋の前で雫が飲み物を

置いてきたのを思い出した

少し落ち着いたのか

冷静な雫に戻っていた

まぁそういうでしょうね…

よっしゃ…

私は、ある程度荷物を出して

軽めにして最低限の荷物だけの

カバンを背負って

雫が忘れた場所に向かった

雫が忘れた場所の橋の前に

着いた

うぅ……

ここボロくさいんですよ…！

…自分の言葉には責任を！

私はゆっくり、橋に足をかけた

ゆっくり、進んで行った

お、おおお、落ち着け私……

な、ナナナ、何ビビってるんですか

呼吸を整えて……

ひっひっふぅ……

違うこれお産の呼吸です

子ども産まれるじゃないですか

ってふざけてないで……

また次へ……

次の板に足をかけると

そして体重もかけると……

ヒビが入る音がした

ひぇｯ……

私は橋にかかっている

縄を掴みながら

ゆっくり行く

次へ足をかけようとすると…

先ほどかけた足場が

壊れ、体が下に落ちていく

そう叫ぼうとすると

体が上下に揺れた

右を向くと、

ネットにひっかかったようだった

よ、良かった…！

上から声が聞こえた

戻る時間には夜になっていた

雫と美香の元に帰った

ぺこり、とお辞儀をする

！

うぅ…私としたことが……

心配させてしまいました……

私はある事に気づき

雫と美香と縁を切った