そらるside
び、びっくりした………
え?なんだったんだ……?
あれって……忍び?
え? 屋根裏から、落ちてきたの?
え?……お、俺、 どうしたらいいんだ………?
俺は、頭を抱える。
下女
引き戸の向こうから、 下女の声がした。
そらる
下女
下女
そらる
そらる
「忍びが出た。」
言わなきゃいけないのに。
こっちに忍び込んできたってことは、敵なんだから。
俺達が不利になるから。
でも………
外から差し込んでくる月の光に 反射する白い髪、
燃えるような、赤い目。
そして、「ご内密に。」と言った、 鈴のなるような声。
それらが、忘れられない。
そらる
………言ってしまった。
下女
下女
そらる
下女
そらる
下女
そらる
下女
下女
そらる
下女
下女
下女
下女
!!!
それだ。さっきの忍びは、 その人だ。
そらる
下女
そらる
下女
下女
そらる
下女が、引き戸の向こうから 去っていった音がする。
そらる
そらる
そらる
そらる
俺は、あの忍びが頭から離れなくて、全然寝付けなかった。
まふまふside
ご主人様
ご主人様
……僕は、額を畳につけている。
土下座しているのだ。
まふまふ
まふまふ
ご主人様
まふまふ
ご主人様
ご主人様
「顔をあげろ。」は、 「早く次の任務に取り掛かれ。」 という意味。
僕はゆっくり顔をあげる。
まふまふ
………そらるさんに見つかったことは、
ご主人様にも、
話せなかった。
………僕はきっと、
彼に会ってはいけなかったんだ。
明日も、 城に忍び込まなくてはいけない。
僕は、明日の任務に備え、 半刻ほど早く寝た。
完全に眠るまで、 そらるさんの顔や声が、
頭から離れなかった。
コメント
8件
桜花まろ民さん ありがとうございます〜!嬉しいです!
ヤバい…好きすぎる!←語彙力低下中です
チョコチップさん 惹かれあってますよおおお!これから、どうなるかは、お楽しみですよおお!