テラーノベル

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ランキング

コンテスト

出版・メディアミックス作品

放課後審神者戦線ー学内迎撃オペレーションー

一覧ページ

「放課後審神者戦線ー学内迎撃オペレーションー」のメインビジュアル

放課後審神者戦線ー学内迎撃オペレーションー

第2話 - 記録2　人命の危機

56

2025年11月27日

#参加型ストーリー

#刀剣乱舞

#二次創作

#創作審神者

#授業中の妄想

ユメミリ@参加型募集中

シェアする

この作品はいかがでしたか？

56

ユメミリ@参加型募集中

プロフィール

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール

テラーノベルのスクリーンショット

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

ホーム

検索

通知

本棚

体育館裏倉庫

田代美咲

はぁ…はぁ…ここまで来たらきっと大丈夫だよ

手を引かれて駆け込んだのは、校庭の隅にある体育館裏倉庫

依然として時間遡行軍のうめき声らしき声は鳴りやまず、二人の隠れている倉庫にもよく響いている

しかし屋上からは遠く、また、見つかりづらいような場所にあるため、校内でトップクラスで安全な逃げ場所だと言える

勿論、状況がいつ変わるか分からないため油断は禁物だが。

田代美咲

ねえ、怖くない？あのバケモン

弓羽

…うん、そうだね

弓羽にとっては見慣れたバケモンだった

確かに力が強く自分には到底互角に戦えない存在だ、と彼女は常日頃実感している

しかし、彼女は一人ではない

本丸の皆が守ってくれるため、安心できるのだ

それでも何度も出陣しているとそんな事実など関係なく見慣れてしまう、それが審神者というものだった

田代美咲

あんな禍々しい？オーラ…この世のものだと思えないというか

田代美咲

ヤバい…よね

弓羽

だよね…

田代美咲

…うわぁっ、うめき声聞くだけで全身に鳥肌経つんだけど

低音、というよりは凄まじい轟音に近い

横にいる美咲に目をやると、言葉こそ落ち着いていたが酷く震えており、軽く血の気が引いていた

弓羽

（田代さんがここまで震えているの初めて見たかも）

弓羽

（早く去ってくれないかな）

弓羽

（…というかどうしてこの時代、しかもうちの高校に出ちゃったわけ！？）

弓羽

（別に歴史のターニングポイントでもないでしょ！？）

体育館裏倉庫へ連れて来られたからには自ら屋上まで行くのも難しい

弓羽はただただ震える美咲に同情したり慰めるしかできなくなっていた

数分後、努力の甲斐があってか美咲の震えが収まりつつあるとき、弓羽のスマホのバイブレーションが作動した

田代美咲

あれ？今弓羽さんのスマホ鳴らなかった？

恐怖で音に敏感になった美咲は、弓羽がスマホを手に取るよりも先にそう口走っていた

弓羽

そうだね、えーっと何だろ……あっ

田代美咲

「あっ」って…ど、どうしたの…？

画面には「入電」という文字が映し出されていた

弓羽は慌てて画面を美咲側とは反対側に向けた

弓羽

で、電話がきたみたい

田代美咲

え、こんな時に！？
あのバケモンに見つからないように気をつけてね

弓羽

…うん！ありがとう
じゃ、じゃあね

田代美咲

うん、無事でいてね

校門前

依然として校門前には多くの生徒が集まっている

しかし、先程よりも空気が張り詰めており、生徒や騒ぎを聞きつけた教員達の表情には焦りが見えていた

佐藤裕太

おい、そういえばさっきまでそこに弓羽いたよな
あの人どこ行った？

弓羽のクラスメイトである裕太が不思議そうに呟くと、近くにいた弓羽の友人───綾子の顔が急変した

仲井綾子

え！？

佐藤裕太

ああ、さっきまでいたのに急に消えたんだよ

仲井綾子

もしかして連れさられたとか…じゃないよね

佐藤裕太

……可能性はあるな

仲井綾子

やめてよ…怖いって

そんな二人を落ち着かせるためか、先程までスマホをいじっていた正則がメールの画面を二人に見せた

鈴木正則

帰ったんじゃね？ほら、大知も帰ったってメールで言ってる

仲井綾子

この短時間でそんなことありえる？

佐藤裕太

あいつ帰宅ガチ勢だしここから家まで近いからあり得る

仲井綾子

へぇ…

鈴木正則

でも弓羽さんはついさっきまで確かにいたよな、俺も見てた

仲井綾子

じ、じゃあつまり…

鈴木正則

…かもな

3人が見上げた先には、空をも切り裂くような轟音を発している禍々しい時間遡行軍が力を奮っていた

─────人知れず歴史を守る任務に取り掛かろうとしているとは知らずに。