友也
夜明
友也
夜明
夜明
友也
友也
夜明
友也
夜明
友也
友也
夜明
夜明
友也
夜明
友也
友也
夜明
キーンコーンカーンコーン
友也
友也
夜明
友也
夜明
夜明
俺は夜明 護 (よあけ・まもる) 16歳、高校二年生になったばかりの 少年以上青年未満の人間だった者だ。
そしてさっき俺と日常的な 会話を交わしていた奴は、
金口 友也 (かねぐち・ともや) 俺の同級生。 16歳でSDKの真最中だ。
俺より身長は高く タレ目という特徴を持っている。
成績はお世辞でも良いとは 言えないものの
運動神経は抜群
顔もそこそこ整っている。
おまけにフレンドリーという 心柄を持ち男子や女子にも人気がある
もちろん先輩方や先生方にも 人気を博している。
それ故スクールカーストが 物凄く高い
友也がクラスに居ないと やっていけないレベルで、
クラスには必要不可欠な人物だ。
友也がよく俺に話しかけてくれる ものだから
俺は置いてきぼりという 存在ではなく
三軍的な存在を保っていられている。
金口 友也は、
所謂憎めない爽やか男子
それが俺の高校で唯一の親友で 俺が知っている金口 友也だ。
それに比べ俺は、
目立つか目立たないかでいったら
目立たない方の類だ。
俺と友矢を例えるのなら 月と太陽なみたいなものだ。
俺とあいつは真逆的な存在。
正直の所俺は、
スクールカーストというものには
そこまで気にしない派なのだが
貰えるものは貰う主義だから
とことん貰う
夜明
そう、 この短かったような長かったような 奇妙だった春休みが
俺に地獄の体験をさせた 春休みであった
拒否や拒絶、否定 という俺の心の底から来ている囁きが
端から無かったように
そのまま時の流れに 流されていった俺
まるで、 地獄の日々が俺を待ち受けていたようで
俺はその地獄の運命に 止むを得ず手に触れてしまった
急な巡り会いと鉢合わせるのは 俺だけに限った事じゃないと思う
他の誰かが俺と同じような 出会いを鉢合わせているのも
無いとも限らない。
俺が鉢合わせた運命
俺だけが体験した春物語
その事に
俺は責任を持って その運命を抱えていかない といけない。
これからも
僕が背負った 縁の糸が途切れるその日まで
その運命と向き合い 責任を果たし
一日を過ごす
地獄だと言っても 悪いことばかりだけでは無かったと思う
あの地獄な経験をしたおかげで 今こうして友也や俺の家族
俺達が今息している事が
ものすごい貴重な事で
尊い時間で
生きている時間という事が
どれ程有難い事なのかを
再認識させられた
息をしているという 日常的に当たり前な行為
というのも、 それが無いと生きていく事は
不可能だ
それは至って無限数な物ではなく 限られている有限な物だと知らされた。
貴重な経験とも言えるのだろう。
何故なら
俺のたった一つの人生の分岐点の ターニングポイントになったとも言える 事なのだから。
それでも地獄だった事には変わり無い
今思えば・・・・
それは追いつ追われつの 大接戦のような日々だったのだろう
今でもはっきりと覚えている
というよりかは 忘れられないと言った方が 近いのだろう
あれは、 一瞬の出来事のようで
一瞬の出来事では片付けられなかった
非日常的な出来事で
超越的な事が
詰まりに詰まった長い長い
俺らだけの春物語
超越物語
─3月25日─
22:00
夜明
夜明
夜明
夜明
俺は調べ学習のための 提出物 掃除機を作っている最中だった
貴重な休みだというのに、 課題があるだなんて 本当に休みと言えるのか??
のだが、 電池が足りず 現在買いに出ている途中
前までわびしかった草木の葉が 一本も生えていなかった周りの 枯れ木から
淡紅色の花 桜が咲いてきていた。
やがて花嵐が吹いてきて、 一本一本と桜が散っていく
散っていく桜のバックには 満月が大きく目立っていた
夜明
時の流れは早い
そう感じされた 桜月夜だった。
俺はその場景を目に焼け 目的のお店に足を運ぶ
ピンポンピンポン
いらっしゃいませー
俺が向かったのは近所のコンビニだ
ここのコンビニには、 強力な電流を流してくれる このコンビニ特製の 電池が売られているらしい
今回はそれを買いに来た。
ぐぅぅううう〜
夜明
ついでに、 焼きそばパンと肉まんも買おう
俺は目的の電池と 焼きそばパンをバスケットに 入れカウンターへ向かう
ピッピッピッ
夜明
かしこまりました。
お姉さんの店員さんは 、 綺麗に俺の購入品をレジ袋に入れ それから俺は支払いをした。
ありがとうございましたー
夜明
目的の買い物を終え、 右手にはレジ袋を手に持ち 左手にはあっつあつの肉まんを 口に運びながら帰宅している
電柱灯の光の一直線上の 方に吸い込まれるように 足を動かす
朧月夜の春の風が 軽く吹いたその時だった。
一部の電柱灯の光が点滅し続け 弱々しい光がついたり消えたりの 繰り返しが急に起きる。
急な事だったので、 護はパニック程では無いが、 軽く動揺する。
夜明
やがて弱々しくて薄かった電柱灯の 光の輝きが、尾を引くように すうっと消えた。
夜明
夜明
電柱灯の光が消えたため、 すごく暗くなってしまった。
帰れない程ではなかったので そのまま帰宅を続行する護
護は暗闇の中ゆっくりと 少しずつ家の方へ向かう
家に向かっていると
今まで目立っていなかった路地裏の所に 光が走っていたのを見る
オギャーオギャー
その後に路地裏の方から赤ちゃんの 泣き声も 軽く耳に届く
夜明
何も無かった事にして、 無視する事も出来たが
夜明
夜明
夜明
お人好しな心柄を持った護では、 その事態をどうしても水に流す事が出来なかった。
護はその赤ちゃんの泣き声が 響いている路地裏の方へ足を向け 恐る恐る足を動かす
夜明
夜明
夜明
前向きな思考で歩む護であった。
チカチカと電柱灯の光に 照らされている中、 進むと
階段が現れた
夜明
正直嫌な予感しかしない
だけど護は、 赤ちゃんを放っておく事なんて 出来なかった。
一回護はその場で止まり、
肩の力を抜き大きく深呼吸を吸ってゴクリと喉を鳴らす。
不安な気持ちをほぐし、 態勢を整え、
唇を噛み、 眉を顰みながらいやいや 決断する。
一段ずつ大股で階段を上っていく護
夜明
夜明
夜明
夜明
夜明
あまりの緊張のせいか 上っている時間がやや長く感じされる
こう感じた事は、 小学生以来だろう
宿題を忘れてしまって 怖い先生に報告する時に起きる現象だ
あれは、 皆から見られて 恥ずかしかったから起きるもの なのかもな
いやただ単に 怖い先生に怒られるのが 怖かったから?
そう考えていると・・・
夜明
この先はもっと暗くなっていきそうな 勢いだ。
チカチカと 光っていた電柱灯も気が付いたら、
その光もほぼ消えていき
また周りが暗くなっていった。
この先進んだらきっと暗黒の中に 巻き込まれる事になるのだろう
夜明
夜明
夜明
夜明
夜明
それでも足を動かす護
そう階段を上り数分
オギャーオギャー
左方面から 赤ちゃんの泣き声が聞こえた護は、
階段を上らせていた足を ピタッと止めた。
止めた足を 赤ちゃんの泣き声の方へ向かせ、 近づく
夜明
そこには布団が敷いてられている 籠が目に映った
その籠に近づくにつれ 泣き声が大きくなっていき
そしてその籠の所で足を止め 低くかがむ
捨て子のようだ
護は最初から察していたつもり だったのだが、
自然に悲しげな目つきに なってしまっていた。
夜明
夜明
夜明
オギャーオギャー
夜明
夜明
そう護が、 籠の中身の赤ちゃんを覗いた その時の事だった
夜明
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!