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「"明日の夜",また此処においで?」

○○.

(あ~びっくりした…わざわざあんな近くで言わなくても…)

目の前のドアが閉まって数秒後,するりと緊張の糸がほどけた.

○○.

あっ!!

辺りを見回すと,これから捜そうと思っていた男の姿が見える.

jungkook.

…さっき,何言われたんですか.

○○.

さっき?

jungkook.

ドアの前で…

そうやって私に問う男は,どことなく不機嫌に見えた.

○○.

ああ,夜また部屋に来て下さいって言われたんです.

jungkook.

…まさか行くつもりですか?

○○.

え?はい.

jungkook.

はあ~…

男は長い溜め息をつくと,スタスタと歩き出してしまった.

○○.

ちょっ,ちょっと待って下さい…!!

○○.

何かあるんですか…?

jungkook.

何かって…貴方,馬鹿なんですか?

○○.

なっ…

jungkook.

僕,言いましたよね?テヒョンイヒョンは女好きだって.

jungkook.

毎晩女連れ込んで抱いているような人なんです.

○○.

っと…そんな人には見えませんでしたが…

jungkook.

貴方は手当てしてもらうつもりで行くんでしょうけど.

jungkook.

行ったら間違いなく抱かれますよ.

○○.

この男の方がテヒョンさんと親しいし,あながち間違ってはいないのだと思うけれど.

テヒョンさんのことを女好きだと言うなら,この男も大概だ.

○○.

…分かりました,行きません.

○○.

でも,貴方だって人のこと言えないじゃないですか?

jungkook.

は?

○○.

ジンさんが,貴方が女性を連れ込むなんていつもの事だって言ってましたし.

○○.

…何より…私にキス…したとき,慣れてるって…

jungkook.

はっ…

jungkook.

ていうか…僕も男なんで,溜まったら抜いとかないとやってけませんって.

○○.

う…

あまりにも生々しい話に,言う言葉が見つからない.

jungkook.

逆に貴方みたいな生娘の方が珍しいですよ笑

jungkook.

キス如きで…

○○.

…貴方はそう思うかもしれませんが!!

○○.

私は…!!

jungkook.

私は?

○○.

キスするのは貴方が初めてだったんです!!

○○.

本当なら好きな人としたかったのにっ…!!貴方みたいな軽い人となんてしたくなかった…!!

凄く腹が立って,立ちすくむ男を置いて何も考えずに走った.

男が後を追いかけてくる気配はない.

【ドンッ】

○○.

っ…!!

曲がり角にいる人に気がつけず,ぶつかってしまった.

顔を上げると,見たことのない人がいる.

○○.

…っす,すみま…

jimin.

わあ泣いてるの?僕は大丈夫だから心配しないで?

jimin.

可哀想に…顔怪我してる…

○○.

これは…もう手当てしてもらったので大丈夫です…

jimin.

…と言うことは,君テヒョンの子?

jimin.

そっかぁ…あいつが…

○○.

えっ…と…違います.

jimin.

え~そうなの?じゃあジョングガのとこの子?

○○.

…っ.

今はあの男の名前も聞きたくない.

jimin.

あっ,タブーだった…?ご,ごめんね~.

jimin.

え,えっとね,僕はジミン,ここで働いてるの.

無意識に涙がこぼれていたようで,ジミンさんはそっと手で拭ってくれた.

○○.

ジミンさん…私は○○です.

jimin.

○○!?ってあの○○!?

○○.

はい,多分…

jimin.

あ~そうなんだ!!てっきり誰かが連れ込んだ子かと…

jimin.

ヒョン達から話は聞いてるよぉ.

○○.

そうなんですか?良かった…

jimin.

僕の部屋おいでよ,落ち着くまで一緒に…

ジミンさんがそう言って私の手を取ろうとしたとき,別の誰かに手を掴まれた.

○○.

…っ!?

jimin.

何?ジョングガ.

jungkook.

この人,僕の連れなんです.

jungkook.

ヒョン達から聞きませんでした?

jimin.

jungkook.

行きましょ○○さん.

○○.

あっ…

男に引っ張られて,体がよろけた.

ジミンさんは残念そうに此方を見ている.

jimin.

…またね○○ちゃん.

まるで逃がさないと言っているかのように,男の私の手を握る力は強かった.

episode five end.

next ♡→100.

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