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19
#異世界転生
星那
37
𝓡𝓲𝓷𝓴𝓪☽ ໋꙳
1,177
ホークスはトゥワイスを制圧する。 ホークスは、「社会の平和(多くの命)を守るために、自分が汚れ役になる」という強い覚悟を持っていた。
その直後――。
荼毘
次の瞬間。 ゴォォォッ!! 青い炎が一気に広がった。
荼毘
ホークスさん
荼毘
ホークスさん
荼毘
荼毘
荼毘
荼毘
荼毘
ホークスは羽を構える。
荼毘の青い炎が夜の闇を照らす。 ホークスは必死に身を構えながら、 荼毘を睨んでいた。 その頃――。 麗名ちゃんの無線に、ノイズが走る。
麗名ちゃんが無線機を手に取る。
轟麗名(とどろきれいな)
少し息を整えてから、声を張る。
轟麗名(とどろきれいな)
デク君
デク君
轟麗名(とどろきれいな)
デク君
轟麗名(とどろきれいな)
轟麗名(とどろきれいな)
切島くん
轟麗名(とどろきれいな)
耳郎ちゃんの声も無線から聞こえる。
耳郎ちゃん
轟麗名(とどろきれいな)
そして――
相澤先生
轟麗名(とどろきれいな)
相澤先生
無線を握り直す。
轟麗名(とどろきれいな)
上鳴くん
三奈ちゃん
切島くん
荼毘の青い炎が、 群訝山荘の一角を覆っていく。
荼毘
ホークスさん
ゴォォォォッ!! 青い炎がホークスへ向かって放たれる。
ホークスさん
そして―― ドンッ!! 上空から巨大な 黒い影が飛び込んできた。
ホークスが目を見開く。
ホークスさん
ダークシャドウがホークスを抱え、 そのまま炎の範囲から離脱する。
ホークスさん
常闇くん
二人は必死に炎から距離を取る。 荼毘が舌打ちする。
荼毘
文化祭の騒動で麗名ちゃん に助けられたラブラバが、 仲間たちとともに 放送システムへ介入する。 街中のテレビ画面が一斉に切り替わった。 そこに映し出されたのは―― 今も戦い続けているヒーローたちの姿。
ラブラバ
市民たちがテレビの前で息を呑む。 そして画面には―― 麗名ちゃんとミッドナイト先生 の姿も映っていた。
エリちゃん
ギガントマキアの背中を進む Mr.コンプレス。 その背後から、 シンリンカムイさんなどの助けを借りて ミッドナイトが静かに接近していた。
ミッドナイト先生
轟麗名(とどろきれいな)
未来が見えた。 ミッドナイト先生の背後。 そして、Mr.コンプレスが 圧縮を解除する光景。 大量の瓦礫が、ミッドナイトへ 向かって飛んでいく。
轟麗名(とどろきれいな)
ミッドナイト先生
轟麗名(とどろきれいな)
シュンッ――! 一瞬で二人の 位置が入れ替わる。
轟麗名(とどろきれいな)
ドォン!! 大量の瓦礫が麗名にぶつかり、 麗名の身体が大きく弾かれる。
ミッドナイト先生
麗名が地上へ落下する。 ドッ――! 土煙が舞い上がり、 周囲が一瞬見えなくなる。
ミッドナイト先生
大量の潜伏ヴィランたちが、 麗名の周囲を取り囲んでいく。
麗名ちゃんは立ち上がる。 その姿が、ラブラバによって 全国へ向けて映し出されていた。 避難場所では冬美姉さんと 夏雄兄さんが画面を見つめていた。
冬美姉さん
夏雄兄さん
その姿がテレビに映し出される。 避難場所にいる人々が息を呑む。
女性
男性
ラブラバは必死に声を張る。
ラブラバ
ラブラバ
画面には、 瓦礫を受けても 立ち上がる麗名ちゃん。
ラブラバ
ラブラバ
ラブラバ
避難場所が静まり返る。 冬美姉さんは画面を 見つめたまま、ぽつり。
冬美姉さん
夏雄兄さんも頷く。
夏雄兄さん
エリちゃんも画面に向かって叫ぶ。
エリちゃん
洸汰くんも拳を握る。
洸汰くん
麗名ちゃんは、 自分で続けてきた訓練を思い出す。 仲間たちの個性を 扱えるようになるための訓練。 その中には、 お茶子ちゃんの個性もあった。
轟麗名(とどろきれいな)
敵へ向かって駆け出す。 一人に触れる。
轟麗名(とどろきれいな)
↑これは麗名ちゃんだけです
ヴィランたちが一斉に宙へ浮かび上がる。
轟麗名(とどろきれいな)
次々とヴィランたちが地面へ降り、 動きを止める。 麗名ちゃんは息を整える。 そして空を見上げる。
轟麗名(とどろきれいな)
ミッドナイト先生は 驚いた表情で麗名ちゃんを見る。
ミッドナイト先生
轟麗名(とどろきれいな)
麗名ちゃんは頷く。
轟麗名(とどろきれいな)
ミッドナイト先生
戦場。 ミッドナイト先生と並んで 戦っていた麗名ちゃんが、 無線機を手に取る。
轟麗名(とどろきれいな)
やおもも
轟麗名(とどろきれいな)
麗名ちゃんは続ける。
轟麗名(とどろきれいな)
やおもも
轟麗名(とどろきれいな)
やおもも
轟麗名(とどろきれいな)
遠くから、巨大な足音が響いてくる。 ズン……ズン……ズン……。
轟麗名(とどろきれいな)
八百万の表情が引き締まる。
やおもも
やおもも
轟麗名(とどろきれいな)
やおもも
ミッドナイト先生が微笑む。
ミッドナイト先生
麗名ちゃんも笑う。
轟麗名(とどろきれいな)
そして麗名ちゃんは、 ギガントマキアを 誘導するために走り出した。
轟麗名(とどろきれいな)
巨大な敵を誘導しながら、 作戦地点へ向かう。 そして―― 麗名ちゃんの周囲から、 再び甘い花の香りが広がっていく。
轟麗名(とどろきれいな)
ギガントマキアが、 ゆっくりと走り始める。 その先にはーー 八百万たちが待つ作戦地点。 麗名ちゃんは走りながら振り返る。
ギガントマキア の巨大な声が、 戦場に響き渡る。
「――――!!」
その声を聞いた瞬間。 芦戸三奈の身体が、 ぴたりと止まった。
三奈ちゃん
目の前にいるギガントマキア。 その声を聞いた瞬間、 中学時代の記憶が一気に蘇る。
三奈ちゃん
恐怖で身体が動かない。
三奈ちゃん
三奈ちゃん
その場所一帯が荼毘の 青い炎によって燃え盛っていた。
ーーその瞬間。
薬を拾うため、 炎の中へ飛び込んで いった切島を見て、 三奈ちゃんが叫ぶ。
三奈ちゃん
鉄鉄くん
三奈ちゃん
麗名の足元から、 猛烈な冷気が広がっていく。
パキパキパキッ!! 地面が一気に凍りつき、 青い炎の勢いが少しずつ弱まっていく。
轟麗名(とどろきれいな)
麗名が冷却を集中させる。 青い炎の中に――ほんの一瞬だけ、 薬まで続く冷気の道ができる。
鉄鉄くん
鉄鉄くん
轟麗名(とどろきれいな)
切島くん
切島くんは落下していく ボトルへ手を伸ばし薬を掴む。
切島くん
轟麗名(とどろきれいな)
切島くん
切島は薬を握りしめ、 再びギガントマキアへ向かって駆け出す。 その背中を見ながら、 鉄哲が呆れたように笑う。
鉄鉄くん
そして―― 麻酔薬をギガントマキア の口へ入れる。
切島くん
やおもも
ギガントマキア の咆哮による衝撃が、 森一帯を駆け抜ける。
木々が次々と吹き飛ばされていく。 麗名ちゃんは必死にみんなの 衝撃を軽くしていた。
轟麗名(とどろきれいな)
それでも完全には抑えきれない。
轟麗名(とどろきれいな)
麗名ちゃん自身も大きく飛ばされる。 ドンッ! 木にぶつかって止まる。
轟麗名(とどろきれいな)
周囲を見る。 切島くんも木のそばで倒れている。 芦戸ちゃんも、八百万さんたちも――。
轟麗名(とどろきれいな)
呼びかけても返事がない。 全員、衝撃で意識を失っていた。 その時―― ズン……! 地面が大きく揺れる。
轟麗名(とどろきれいな)
ギガントマキアは、まだ止まっていない。 背中には荼毘たちが乗っている。 そしてマキアは―― 死柄木弔のいる蛇腔病院へ 向かって走り出していた。
山を崩しながら進んでいくマキア。 木々が揺れ、 遠くの街へ向かって 突き進んでいく。
轟麗名(とどろきれいな)
轟麗名(とどろきれいな)
轟麗名(とどろきれいな)
遠ざかっていくマキアを見つめる。
轟麗名(とどろきれいな)
麗名ちゃんは走り出す。
轟麗名(とどろきれいな)
轟麗名(とどろきれいな)
荒れ果てた市街地。 ギガントマキアの後ろを、 麗名ちゃんは気づかれない ように追っていた。 崩れた建物の陰に身を隠しながら、 一定の距離を保つ。
轟麗名(とどろきれいな)
麗名ちゃんは小さく呟く。 この場所を知っている。 この光景も。 ――未来視で、すでに見ていた。
轟麗名(とどろきれいな)
遠くでギガントマキアが止まる。 そして、その背中に乗っているのは―― 荼毘。 Mr.コンプレス。 スピナー。 その三人だけだった。
そして、その先には―― エンデヴァーさん。 焦凍。 デクくんたち。 麗名ちゃんは物陰から静かに見つめる。
轟麗名(とどろきれいな)
そして荼毘は、 目の前にいる エンデヴァーと焦凍を見つめる。
荼毘
今すぐ駆け寄りたい。 けれど―― まだ出るわけにはいかない。 ヴィラン連合に自分の存在を知られれば、 戦況が変わってしまう。
麗名ちゃんは物陰から静かに見守る。 ギガントマキアが大きく足を踏み出す。 ズンッ!! ガレキが跳ねる。 そして荼毘が、 マキアの背中からゆっくりと降りた。 青い炎が揺らめく。
そして荼毘は、エンデヴァーへ向き直る。
荼毘
荼毘
荼毘
焦凍
エンデヴァーも言葉を失う。 麗名ちゃんは物陰から二人を見つめる。
轟麗名(とどろきれいな)
そして、まだ姿を現さない。 未来を知る麗名ちゃんは、 この先に起こる出来事を見届けていた。
エンデヴァーさん
荼毘
麗名ちゃんが、 ゆっくりと姿を現す。
荼毘も一瞬、表情を止める。
荼毘
麗名ちゃんは燈矢をまっすぐ見つめる。
轟麗名(とどろきれいな)
荼毘
轟麗名(とどろきれいな)
麗名ちゃんは答える。
轟麗名(とどろきれいな)
そして燈矢へ視線を戻す。
轟麗名(とどろきれいな)
轟麗名(とどろきれいな)
轟麗名(とどろきれいな)
麗名ちゃんは一歩だけ近づく。
轟麗名(とどろきれいな)
轟麗名(とどろきれいな)
轟麗名(とどろきれいな)
荼毘
次の瞬間。 ゴォォォォォッ!! エンデヴァーの技を模倣した、 凄まじい熱量の炎が麗名ちゃんへ迫る。
荼毘
轟麗名(とどろきれいな)
焦凍
轟麗名(とどろきれいな)
麗名ちゃんが焦凍の前に立つ。 そして―― 炎が麗名ちゃんを包み込む。
轟麗名(とどろきれいな)
焦凍
麗名ちゃんは必死に踏みとどまる。 燈矢は炎を止めない。
荼毘
荼毘
轟麗名(とどろきれいな)
轟麗名(とどろきれいな)
麗名ちゃんは一歩も退かない。
轟麗名(とどろきれいな)
焦凍
轟麗名(とどろきれいな)
そして麗名ちゃんは、 自分の個性を全開にする。 周囲の熱を少しでも抑えながら、 燈矢の炎を真正面から受け止める。
しかし、その姿を 見ていたエンデヴァーは―― 動けなかった。
足が、まるで地面に 縫い付けられたように動かない。 目の前にいるのは、 死んだと思っていた長男。 轟燈矢。 そして、その燈矢の 炎を受けているのは―― 自分の娘、麗名。
エンデヴァーさん
焦凍
青い炎が麗名ちゃんを包む。
冬美姉さん
冬美さんが立ち上がる。 夏雄さんも画面を睨みつける。 そして冷さんは、震える声で叫んだ。
冷さん
冷さん
画面の中のエンデヴァーは、動けない。 目の前には、死んだと思っていた燈矢。 そして、炎を受けている麗名。
冷さん
冷さん
冷さんは画面に向かって叫ぶ。
冷さん
冷さん
夏雄兄さん
冷さん
冷さん
冷さん
冷さん
冷さんは震えながら続ける。
冷さん
冷さん
冷さん
冷さん
大型モニターを、冬美さん、 夏雄さん、冷さんが見つめていた。
冬美姉さん
冬美さんの声が震える。 夏雄さんが画面を見つめる。
夏雄兄さん
冷さんは涙を流しながら画面を見る。
冷さん
15分。 時計の針が進む。 15分間。 麗名ちゃんは、一度も 焦凍くんの前から退かなかった。
焦凍
麗名ちゃんは 苦しそうに息を整えながら、 首を横に振る。
轟麗名(とどろきれいな)
焦凍
轟麗名(とどろきれいな)
轟麗名(とどろきれいな)
轟麗名(とどろきれいな)
そして焦凍を見る。
轟麗名(とどろきれいな)
轟麗名(とどろきれいな)
轟麗名(とどろきれいな)
轟麗名(とどろきれいな)
焦凍が目を見開く。
焦凍
そして、エンデヴァーさんが 一歩前へ出る。
エンデヴァーさん
エンデヴァーさん
轟麗名(とどろきれいな)
轟麗名(とどろきれいな)
15分間守り続けたその場所で―― 麗名ちゃんは、まだ立っていた。
轟家の冬美さん、夏雄さん、冷さん。 そして―― 緑谷出久の母・引子さん。 爆豪勝己の母・光己さんと父・勝さん。 エリちゃんと洸汰くんも、 画面の前にいた。
その言葉を聞いた瞬間、 エリちゃんの目からも涙がこぼれる。
エリちゃん
洸汰くんも拳を握る。
洸汰くん
隣では光己さんが、 画面を見つめながら 涙をこらえている。
光己さん
勝さんも静かに頷く。
勝さん
引子さんは画面を見つめる。
引子さん
引子さん
避難場所にいる全員が―― 画面の向こうで戦う麗名ちゃんたちを、 ただ必死に見守っていた。
光己さんは涙を拭いながら、 画面を見つめていた。
光己さん
勝さん
光己さん
勝さんは一瞬黙ってから、 画面を見る。
勝さん
光己さん
その隣で、エリちゃんも 画面を見つめていた。
エリちゃん
洸汰くんも頷く。
洸汰くん
その言葉を聞いた冬美さんが、 涙を流しながらも笑おうとする。
冬美姉さん
冬美姉さん
涙を拭う。
冬美姉さん
夏雄兄さん
夏雄兄さん
だけど―― 声が少しずつ震えてくる。
冬美姉さん
冬美姉さん
冬美姉さん
夏雄兄さん
夏雄さんが顔を伏せる。 冷さんも涙を流しながら 冬美さんの肩に手を置く。
冷さん
冬美姉さん
冬美姉さん
それでも画面から目を逸らさない。
冬美姉さん
冬美姉さん
避難場所。 エリちゃんは、胸の前に 何枚もの色紙を大事そうに抱えていた。 みんなが不思議そうに見つめる。
冬美姉さん
エリちゃん
エリちゃん
冬美姉さん
そして、一枚目を冬美さんへ差し出す。
エリちゃん
冬美さんが受け取る。 そこには、 轟兄弟の似顔絵が描かれていた。 裏返す。 麗名ちゃんの字で――
『姉さん大好きだよ!! また一緒の部屋で寝たり、お話ししたりしようね!』
冬美姉さん
色紙を胸に抱きしめる。
冬美姉さん
次にエリちゃんは、夏雄さんへ。
エリちゃん
夏雄さんが受け取る。
夏雄兄さん
色紙には轟兄弟の似顔絵。 そして裏には――
『夏雄兄さん!また一緒にご飯食べたり、お話ししようね!』
夏雄兄さん
夏雄兄さん
エリちゃん
冷さんへ色紙を渡す。 冷さんは震える手で受け取る 裏には――
『お母さん!!手紙書き続けてくれてありがとね!』
冷さん
冷さん
エンデヴァーさんの色紙。 そこにも家族全員 の似顔絵が描かれていた。 麗名ちゃんの字で――
『いつかまた、家族みんなで笑えますように!』
冬美姉さん
エリちゃん
エリちゃん
エリちゃん
大型モニターには、まだ戦場で戦っている麗名ちゃんの姿が映っている。 エリちゃんは色紙を抱きしめる。
エリちゃん
エリちゃん
避難場所。 エリちゃんは、何枚もの 色紙を胸にぎゅっと抱えていた。 冬美さんが涙を拭いながら尋ねる。
冬美姉さん
エリちゃん
エリちゃん
そしてーー。 もう一枚。 大きな色紙。 そこには、1年A組全員の 似顔絵が描かれていた。
エリちゃん
冬美姉さん
エリちゃん
エリちゃん
エリちゃん
エリちゃん
エリちゃんは色紙を胸に抱く
エリちゃん
エリちゃん
その色紙は、 避難場所に残された ただ一つの思い出ではない。 戦場にいるA組全員が無事 に帰ってくる未来を、麗名ちゃんが 信じて描いた色紙だった。
コメント
2件
大好きすぎて4にそうッッッッッッぜっっっっっったいに続き見る!!!!!
うわあ、もうこの展開…!ホークスと荼毘の対峙から一気に家族のドラマに突入する構成、すごく好きです。麗名ちゃんが15分間も焦凍くんの前に立ち続けるシーン、本当に胸が熱くなりました。あとエリちゃんが色紙を守ってるエピソード、あれで一気に涙腺が緩みましたね…。未来視で知っててもなお「燈矢兄は燈矢兄」って言い切る麗名ちゃんの覚悟、ちゃんと積み重ねてきたからこその強さだなと感じました。