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ちゃなさん、第13話読みました。壮絶な戦いの連続で、心臓が締め付けられる思いでした。特に、相澤先生の自己犠牲と、麗名ちゃんが自分の傷を隠して最後まで立ち続けた姿が印象的でした。ねじれちゃんの「死なないで」という叫びに涙が止まりませんでした。麗名ちゃんの「守りたい気持ちが強くしてくれた」という言葉が、全てを物語っている気がします。みんなの絆と家族の思いに胸が熱くなりました。次回も楽しみにしています!
麗名の足元から、突然黒い霧が広がる。
轟麗名(とどろきれいな)
焦凍が麗名の腕を掴む。
焦凍
轟麗名(とどろきれいな)
ーーしかし。 黒霧のワープゲート が二人を分断する。
次の瞬間―― 麗名の視界が真っ暗になる。 そして。
そこでは、死柄木との戦闘が続く中――。 相澤先生の右足に、 弾が当たった。
デク君
一瞬で状況を理解する相澤先生。 この弾の成分が全身に回れば、 自分の個性――「抹消」が失われる。 死柄木を抑えるために、 抹消は必要不可欠。
相澤先生
相澤先生は迷わなかった。 携帯していたナイフを取り出し、 弾を受けた右足を切断する。
轟麗名(とどろきれいな)
麗名が叫ぶ。 相澤先生はそのまま 倒れそうになりながらも、 死柄木から視線を外さない。
しかし――。 少しずつ、相澤先生の 目から力が薄れていく。
相澤先生
抹消が、完全には安定しない。 死柄木の動きが変わる。
相澤先生
轟麗名(とどろきれいな)
相澤先生
麗名の目が―― 赤く光る。
轟麗名(とどろきれいな)
相澤先生の「抹消」 が薄れている部分を、 麗名の力が補う。 死柄木の個性が再び抑え込まれる。
死柄木
死柄木の手が、 相澤先生の顔へ伸びる。
轟麗名(とどろきれいな)
麗名が叫んだ瞬間―― 死柄木の指が、 相澤先生の右目付近を掴んだ。
相澤先生
崩壊の力が伝わる。 相澤先生の右目に、 致命的な傷が刻まれた。
しかし相澤先生は、 痛みに耐えながらも 死柄木から視線を外さない。
麗名の手が、相澤先生の顔へ伸びる。
轟麗名(とどろきれいな)
緑色の光が一気に広がった。 傷ついた右目の 周囲が瞬時に再生していく。
相澤先生
相澤先生
轟麗名(とどろきれいな)
しかし相澤先生はすぐに気づく。
相澤先生
轟麗名(とどろきれいな)
死柄木を抑え込むため、 麗名は相澤先生のそばを離れる。
轟麗名(とどろきれいな)
相澤先生
麗名がふと足を止める。 頬を、何かが伝っている。
轟麗名(とどろきれいな)
恐る恐る右目の付近に触れる。 そこは―― さっき相澤先生が 死柄木に傷つけられた場所と、 まったく同じ場所だった。
轟麗名(とどろきれいな)
相澤先生は気づいていた。 麗名の右目付近に残った、 自分と同じ場所の傷に。
相澤先生
それでも麗名は振り返らない。 荼毘との戦場へ――。 自分では治せない傷を抱えたまま、 麗名は走り続けた。
荼毘との戦闘へ戻ってきた麗名。
焦凍
焦凍が麗名の顔を見て駆け寄る。 右目付近には血が滲んでいる。
焦凍
轟麗名(とどろきれいな)
麗名は意識を集中させる。
轟麗名(とどろきれいな)
八百万の個性を 参考にして身につけた力。 麗名の手の中に、 応急処置用の眼帯が形作られていく。
轟麗名(とどろきれいな)
麗名は自分で眼帯を装着する。 焦凍が驚いた顔をする。
焦凍
轟麗名(とどろきれいな)
轟麗名(とどろきれいな)
眼帯で右目を覆ったまま、 左目が鋭く輝く。
轟麗名(とどろきれいな)
荼毘も麗名を見つめる。
荼毘
焦凍も麗名の隣に立つ。
焦凍
轟麗名(とどろきれいな)
エンデヴァーさんは拳を握る。
エンデヴァーさん
すると燈矢が炎を広げる。
荼毘
荼毘
エンデヴァーさん
激しい炎がぶつかり合う。 麗名ちゃんはその間を駆け抜け、 焦凍くんと連携して 燈矢の動きを封じていく。
轟麗名(とどろきれいな)
焦凍
三人で燈矢を抑え込もうとする。 だが、戦いが長引くにつれて―― 焦凍くんの動きが鈍くなる。
焦凍
麗名ちゃんが振り返る。
轟麗名(とどろきれいな)
焦凍
しかし、焦凍くんは その場に膝をついてしまう。
エンデヴァーさん
エンデヴァーさんが叫ぶ。 けれど、 エンデヴァーさん 自身も限界に近づいていた。
エンデヴァーさん
エンデヴァーさんが片膝をつく。
轟麗名(とどろきれいな)
燈矢はまだ立っている。 炎も消えていない。 麗名ちゃんは歯を食いしばる。
轟麗名(とどろきれいな)
轟麗名(とどろきれいな)
荼毘が炎をまといながら、 三人を睨む。
荼毘
麗名ちゃんが一歩前へ出る。
轟麗名(とどろきれいな)
そして拳を握りしめる。
轟麗名(とどろきれいな)
麗名ちゃんの身体に ワン・フォー・オールの力が走る。
轟麗名(とどろきれいな)
荼毘の炎がさらに強くなる。 それでも麗名ちゃんは退かない。
轟麗名(とどろきれいな)
焦凍くんが目を見開く。
焦凍
エンデヴァーさんも、 動けない身体で麗名ちゃんを見る。 麗名ちゃんは二人を背にして、 燈矢の前に立つ。
轟麗名(とどろきれいな)
麗名の周囲に炎が集まり、 さらにワン・フォー・オールの力が走る。
轟麗名(とどろきれいな)
ドンッ!! 一瞬で加速。
轟麗名(とどろきれいな)
ドンッ!! さらに速度を引き上げ、 炎を纏って荼毘へ突っ込む。
荼毘
ゴォォォォォ……!! 青い炎と麗名の炎がぶつかり合い、 戦場を白い煙が覆い尽くす。
焦凍
エンデヴァーさん
しばらくして、炎の音が止まる。 シン……。 煙の向こうに、ひとつの影が立っていた。 ゆっくりと煙が晴れていく。 立っていたのは――麗名。
荼毘
荼毘は地面に倒れながら ゆっくりと話し始める
荼毘
轟麗名(とどろきれいな)
荼毘
轟麗名(とどろきれいな)
荼毘
轟麗名(とどろきれいな)
麗名は拳を握る。
轟麗名(とどろきれいな)
荼毘
荼毘
遠くから、 激しい衝撃音が響く。 ドォン!! 麗名が振り返る。 その先にいるのは―― 死柄木と戦うデク、爆豪たち。
一瞬、身体に ワン・フォー・オール の力が走る。
轟麗名(とどろきれいな)
一瞬でその場から姿を消す。 荼毘は地面に倒れたまま、 その背中を見送る。
荼毘
そして小さく呟く。
荼毘
荼毘
ドンッ!! 麗名の姿が一瞬で戦場から消える。 そして―― 死柄木戦の戦場へ。
ギガントマキアの巨体を、 ベストジーニストが必死に拘束していた。
ベストジーニストさん
鋼のように張り巡らされた繊維が、 ギガントマキアの全身を締め上げる。 しかし――。 ミシ……ッ。
ベストジーニストの表情が険しくなる。
ベストジーニストさん
拘束が、少しずつ引き伸ばされていく。 そして、その背後からは 他のヴィランたちが迫っていた。
かっちゃん
轟麗名(とどろきれいな)
振り返ることすらできない。 前にはギガントマキア。 後ろにはヴィラン。 逃げ場はない。
ベストジーニストさん
ベストジーニストが目を見開く。 麗名はそのまま ベストジーニストの 背後まで一気に到達する。 そして、彼の前に立った。
ベストジーニストが驚く。 麗名はベストジーニストのすぐ後ろ―― そして、 ベストジーニストの背後から、 複数のニア・ハイドエンドが現れる。
轟麗名(とどろきれいな)
その背後では、 ベストジーニストが まだギガントマキアを抑えている。
ベストジーニストさん
轟麗名(とどろきれいな)
轟麗名(とどろきれいな)
轟麗名(とどろきれいな)
麗名の身体から、 バチバチッ!! と電気が走る。
轟麗名(とどろきれいな)
次の瞬間。 バチィィィィン!! 凄まじい電撃が麗名を 中心に一気に広がった。
「グオオオオッ!!」
ベストジーニストが目を見開く。
ベストジーニストさん
轟麗名(とどろきれいな)
麗名は振り返らずに答える。
轟麗名(とどろきれいな)
一瞬だけ苦笑する。
轟麗名(とどろきれいな)
バチバチバチッ!! 麗名の周囲にさらに電気が集まる。
轟麗名(とどろきれいな)
ベストジーニストさん
轟麗名(とどろきれいな)
すると―― ゴォォォォォッ!! 麗名の周囲から凄まじい炎が噴き上がる。 炎はどんどん大きくなり、 まるで天へ昇る龍の ように渦を巻いていく。
さらに炎が燃え上がる。
轟麗名(とどろきれいな)
そして―― 麗名が一気に腕を振り抜いた。
轟麗名(とどろきれいな)
ドォォォォォン!! 巨大な炎の奔流が戦場を駆け抜ける。 ニア・ハイドエンドたちはその炎に押し流され、次々と動きを止めていく。 最後の一体が倒れた。
麗名はゆっくりと構えを解く。
轟麗名(とどろきれいな)
ギガントマキアが 身体を大きく動かす。 バキッ!! ベストジーニストの繊維が、 さらに引き伸ばされる。
轟麗名(とどろきれいな)
ベストジーニストは 必死に繊維を操り続ける。 しかし、ギガントマキアの力は あまりにも強い。
ベストジーニストさん
麗名の身体から、 凄まじい力が溢れ始める。 バチバチッ!!
轟麗名(とどろきれいな)
ドンッ!! 麗名が地面を蹴る。 一瞬でギガントマキアの 懐まで接近すると、 両腕を大きく振り抜いた。
轟麗名(とどろきれいな)
ドォン!! ワン・フォー・オールの力を込めた衝撃が、ギガントマキアの身体を押さえ込む。 さらに麗名は力を集中させる。
轟麗名(とどろきれいな)
ベストジーニストの繊維と、 麗名のワンフォーオールによる力。 二重の拘束によって、ギガントマキアの巨体が完全に押さえ込まれる。
轟麗名(とどろきれいな)
それでもなお、 立ち上がろうとするギガントマキア。 しかし――
ベストジーニストさん
さっきまで激しく暴れていた ギガントマキアの動きが、 わずかに鈍る。
轟麗名(とどろきれいな)
麗名の目が見開かれる。
轟麗名(とどろきれいな)
ベストジーニストが振り返る。
ベストジーニストさん
轟麗名(とどろきれいな)
ベストジーニストさん
轟麗名(とどろきれいな)
「グ……オ……」
しかし、その巨体はもう 先ほどのようには動かなかった。 麗名は確信する。
轟麗名(とどろきれいな)
「グ……ォ……」
そして―― ドォォォン!! ギガントマキアの巨体が地面へ倒れ込む。 しばらくして、 完全に動かなくなった。 麗名はゆっくり近づく。
轟麗名(とどろきれいな)
ベストジーニストも息を整える。
ベストジーニストさん
麗名は小さく息を吐く。
轟麗名(とどろきれいな)
そして、倒れた ギガントマキアを見つめる。
轟麗名(とどろきれいな)
しかし麗名は、すぐに顔を上げる。
轟麗名(とどろきれいな)
轟麗名(とどろきれいな)
麗名の表情が再び引き締まった。
かっちゃん
死柄木の攻撃により 黒い刃が一斉に デクへ向かって放たれる。
かっちゃん
爆豪が飛び出し、 数本の攻撃を受けた。
轟麗名(とどろきれいな)
そしてーー。 麗名の身体には、 いくつもの黒い刃が 突き刺さっていた。
それでも―― 麗名ちゃんは止まらない。
デク君
デクは震える声で名前を呼ぶ。
デク君
轟麗名(とどろきれいな)
デク君
轟麗名(とどろきれいな)
轟麗名(とどろきれいな)
ーーその瞬間。
かっちゃん
爆豪が地面を蹴った。 身体には三本ほどの刃が 突き刺さっている。
かっちゃん
轟麗名(とどろきれいな)
かっちゃん
焦凍
爆豪は麗名の隣に並ぶ。
かっちゃん
二人が並んで死柄木を睨む。 死柄木は二人を見つめながら、 ゆっくりと手を上げた。
轟麗名(とどろきれいな)
黒い刃が再び大量に生み出される。
轟麗名(とどろきれいな)
全身からワン・フォー ・オールの力が迸る。
轟麗名(とどろきれいな)
何度も攻撃を受けたはずなのに 麗名ちゃんが まだ立っていることに驚く。
死柄木はしばらく黙っていた。 そして、わずかに目を細める。
死柄木
低い声が戦場に響く。
死柄木
死柄木
轟麗名(とどろきれいな)
死柄木
轟麗名(とどろきれいな)
その隣で、爆豪が口を開く。
かっちゃん
麗名が少し驚いてかっちゃんを見る。
轟麗名(とどろきれいな)
かっちゃん
爆豪は死柄木を睨みつける。
かっちゃん
かっちゃん
死柄木が呟く。
死柄木
麗名は拳を握る。
轟麗名(とどろきれいな)
轟麗名(とどろきれいな)
ワン・フォー・オールの力 が再び集まり始める。 爆豪も隣で構える。
かっちゃん
轟麗名(とどろきれいな)
避難場所の大型モニターには、 戦場に立つ麗名の姿が映っていた。 麗名の姿を見た瞬間――
冷さん
両手を胸の前で握りしめる。 涙が頬を伝っていた。
冬美姉さん
隣の夏雄も、拳を握りしめている。
夏雄兄さん
冬美が頷く。
冬美姉さん
夏雄兄さん
3人とも、画面から目を離せない。
冷さん
その近くでは、 爆豪の母・光己も涙を流していた。
光己さん
勝も黙ってモニターを見つめる。
勝さん
光己さん
勝さん
画面の中では、 爆豪と麗名が 並んで戦っている。
光己さん
そして―― 緑谷引子も、 涙を流しながら画面を見つめていた。
引子さん
麗名が緑谷家に遊び に来た時のことを思い出す。 笑いながら話していた姿。 出久と並んでいる姿。
引子さん
引子さん
その隣では、 エリが小さな 手をぎゅっと握っていた。
エリちゃん
涙がぽろぽろと落ちる。
エリちゃん
洸汰も画面を睨みながら、 目に涙を浮かべている。
洸汰くん
洸汰くん
避難場所にいる誰もが、 麗名を心配していた。 家に遊びに来てくれたこと。 一緒に笑ったこと。 一緒に過ごした時間。
そんな何気ない 思い出があるからこそ―― 今、戦場に立つ麗名の姿が、 余計に苦しかった。
回想シーン。
爆豪の身体が大きく揺らぐ。
デク君
そのまま倒れかけた爆豪を――
焦凍
かっちゃん
かっちゃんが戻れる。 そのことに、 ほんの少しだけ安堵した。
――しかし。 麗名は、自分の身体に 残った違和感に気づいていた。
轟麗名(とどろきれいな)
胸元へ視線を向ける。 そこに残っていた攻撃。 麗名には分かっていた。
轟麗名(とどろきれいな)
轟麗名(とどろきれいな)
けれど――
デク君
遠くからデクの声が聞こえた。 麗名はすぐに顔を上げる。
轟麗名(とどろきれいな)
戦場はまだ終わっていない。 だから麗名は、 そのことを誰にも伝えなかった。
轟麗名(とどろきれいな)
自分に言い聞かせるように呟く。
轟麗名(とどろきれいな)
麗名は前を向いた。
轟麗名(とどろきれいな)
轟麗名(とどろきれいな)
轟麗名(とどろきれいな)
轟麗名(とどろきれいな)
戦場には、 まだみんなやヒーロー が立っていた。
デク。 麗名。 爆豪。 轟焦凍。 ベストジーニスト。 そして、 雄英のビッグ3――ミリオと環。
デクが周囲を見渡す。 ミリオが拳を握る。
ミリオさん
デク君
環も緊張した 表情を浮かべながら、 麗名を見る。
環さん
轟麗名(とどろきれいな)
ベストジーニストが全員を見渡す。
ベストジーニストさん
そして―― 全員の視線が、死柄木へ向く。 死柄木はゆっくりと手を上げた。
死柄木
デクが隣に並ぶ。 爆豪も構える。 焦凍が炎と氷を展開する。 ミリオが拳を握り、 環も戦闘態勢に入る。 ベストジーニストの繊維が宙を舞う。 七人が、死柄木を見据える。
麗名は小さく息を吸った。
轟麗名(とどろきれいな)
全員が麗名を見る。
轟麗名(とどろきれいな)
拳を握る。
轟麗名(とどろきれいな)
「「「ああ!!」」」
爆豪の掌から、 これまでとは比べもの にならないほどの爆発が弾ける。 麗名が目を見開いた。
轟麗名(とどろきれいな)
爆豪は歯を食いしばり、 残った力をすべて一撃に込める。
かっちゃん
次の瞬間。 轟音とともに、 巨大な爆発が死柄木へ叩き込まれた。
かっちゃん
そして―― 爆発が収まった。 そこに立っていた爆豪は、 しばらく微動だにしなかった。
かっちゃん
しかし―― 動かない。
かっちゃん
轟麗名(とどろきれいな)
麗名が駆け出す。 その直後、 爆豪の身体が完全に力を失った。
轟麗名(とどろきれいな)
麗名が抱き止める。 デクもすぐに駆け寄った。
デク君
焦凍
かっちゃんの反応はない。 しかしーー。 死柄木の動きが止まった。
ミリオさん
環さん
返事はない。 救護班が駆けつけ、 爆豪を担架へ移していく。 麗名はその姿を見つめる。
轟麗名(とどろきれいな)
その瞬間―― 麗名の身体も、 大きく揺れた。
轟麗名(とどろきれいな)
デク君
麗名は自分の身体を支えようとする。 けれど、もう力が残っていなかった。
そして、そのまま倒れる。
焦凍
焦凍が叫ぶ。 だが――
焦凍
焦凍は息を整えようとするが、 身体が限界を迎えていた。
焦凍
麗名が倒れたのを確認した瞬間、 焦凍もその場に倒れ込む。
デクが手を伸ばす。 しかし―― デク自身も、 もう立っていられなかった。
デク君
デク君
そのままデクも倒れた。 戦場に残っていたのは、静寂だけだった。 爆豪。 麗名。 焦凍。 そしてデク。 ここにいたヒーローたちは、 全員が戦いを終えた直後に力尽きていた。
エッジショットが周囲を確認する。 その視線が、麗名のところで止まった。
エッジショットさん
エッジショットさん
エッジショットさん
その場にいた全員が息を呑む。 ミリオが駆け寄る。
ミリオさん
環も顔を青ざめさせる。
環さん
ベストジーニストも麗名を見つめる。
ベストジーニストさん
エッジショットは すぐに表情を引き締める。
エッジショットさん
ミリオは拳を強く握る。
ミリオさん
環も震える声で呟く。
環さん
ベストジーニストは麗名を見つめる。
ベストジーニストさん
そして救護班へ向き直る。
エッジショットさん
「了解!」
救護班が麗名の身体を 担架へ移そうとした、 その時だった。
ねじれちゃん
ねじれが息を切らしながら駆けてくる。
ねじれちゃん
そして。 麗名の姿を見た瞬間。 ねじれの表情が凍りついた。
ねじれちゃん
目の前には、意識を失った麗名。 その状態を見たねじれは、 ゆっくりと首を振る。
ねじれちゃん
一歩、近づく。
ねじれちゃん
さらに近づく。
ねじれちゃん
ねじれちゃん
ねじれの声が震える。
ねじれちゃん
麗名の手を握る。
ねじれちゃん
それでも麗名は目を開けない。
ねじれちゃん
ねじれちゃん
ミリオがそっとねじれの肩に手を置く。
ミリオさん
ねじれちゃん
ベストジーニストも 静かに麗名を見つめていた。 そしてエッジショットが、 ねじれに告げる。
エッジショットさん
ねじれちゃん
エッジショットさん
ねじれ先輩は涙を流しながら、 麗名の手をぎゅっと握る。
ねじれちゃん
麗名の担架が運ばれていく。 ねじれはその後を追いながら、 何度も叫んだ。
ねじれちゃん
ねじれちゃん
ねじれちゃん
避難場所に設置された大型モニターには、 戦場の映像が映し出されていた。 戦いは終わった。 けれど―― そこに映っていたのは、 勝利を喜べるような光景ではなかった。
冬美姉さん
冬美の顔から血の気が引く。
冬美姉さん
夏雄も言葉を失う。
夏雄兄さん
轟家の全員が画面から目を離せない。 母・冷も、震える手を胸元に当てる。
冷さん
一方―― 爆豪家も同じ映像を見ていた。
光己さん
光己が画面へ駆け寄る。 そこには、 意識を失って救護班に運ばれる爆豪の姿。
勝さん
勝も険しい表情で画面を見つめている。
勝さん
だが、その直後。 画面に麗名の姿が映る。 光己が息を呑む。
光己さん
エリは画面を見つめたまま、 ぎゅっと拳を握っていた。
エリちゃん
エリちゃん
隣にいた洸汰も、俯きながら呟く。
洸汰くん
洸汰くん
二人とも、麗名が 自分たちを守って くれたことを知っている。 だからこそ――
エリちゃん
エリちゃんの目から涙がこぼれる。
エリちゃん
洸汰も唇を噛む。
洸汰くん
そして―― 画面の中で、 麗名を乗せた担架が動き始める。 その後ろを、ねじれ先輩が 必死に追いかけている。
轟家も。 爆豪家も。 デクの母・引子も。 エリも。 洸汰も。 誰一人として、 画面から目を離さなかった。 引子は両手を胸の前で握りしめる。
引子さん
引子さん
引子さん
麗名たちを乗せた救急車が、 病院へ向かって走っていく。 その映像を見届けた避難場所では――
冬美姉さん
みんなが立ち上がった。
光己さん
冷も頷く。
冷さん
夏雄も立ち上がる。
夏雄兄さん
そして引子も、 デクたちが搬送された病院へ向かう。
引子さん
エリも必死に追いかける。
エリちゃん
洸汰も続く。
洸汰くん
病室の扉が開く。
かっちゃん
ベッドの上には、 すでに目を覚ましている緑谷がいた。
デク君
驚きながらも、 デクはほっとしたように笑う。
デク君
かっちゃん
そう言いながらも、 爆豪はデクの無事を 確認して少しだけ表情を緩める。 そして――
かっちゃん
デク君
かっちゃん
デク君
かっちゃん
デク君
しばらく、誰も言葉を発さない。 爆豪は俯いて、拳を強く握る。
かっちゃん
戦場で自分を受け止めた焦凍。 そして、最後まで戦い続けていた麗名。
かっちゃん
かっちゃん
そして小さく――
かっちゃん
病室の扉が勢いよく開く。
光己さん
勝さん
光己さん
ベッドのそばに 立っていた爆豪が振り返る。
かっちゃん
光己さん
デク君
光己さん
勝さん
かっちゃん
勝さん
かっちゃん
光己さん
かっちゃん
かっちゃん
デク君
病院の廊下。 麗名と焦凍の病室は、隣同士だった。
麗名ちゃんの病室。 ベッドの横には、 ミリオ、ねじれ、環のビッグ3がいる。 そしてベッドの足元には、 エリと洸汰が静かに座っていた。
ねじれちゃん
ミリオさん
エリは麗名の手をそっと見つめる。
エリちゃん
環さん
洸汰も黙って麗名を見つめる。
洸汰くん
誰も返事をしない。 ただ、麗名のそばにいる。
その隣の病室。 焦凍のベッドのそばには、 冬美、夏雄、そして冷さんがいた。 冬美は焦凍の髪をそっと整える。
冬美姉さん
夏雄は腕を組みながら、 焦凍を見る。
夏雄兄さん
冷さんは何も言わず、 焦凍を見つめている。 そして、静かに手を握る。
冷さん
しばらくすると、 冷さんが隣の病室へ視線を向ける。
冷さん
冬美姉さん
冷さんは小さく頷く。
冷さん
夏雄兄さん
冷さん
そう言って、 冷さんは焦凍の手をもう一度優しく握る。
冷さん
その瞬間。 病室の扉が開く。
冷さん
冷さんと冬美さんと 夏雄兄さんが入ってくる。 そして、麗名を見た瞬間―― 冷さんの目にも涙が溢れる。
冷さん
冬美姉さん
夏雄兄さん
焦凍くんの双子の姉さんはめっちゃくちゃ強い。
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