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お 題 。

14 - 木漏れ日の道

♥

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2020年06月03日

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青い空

黄色の光が隙間からさしこんでくる

木漏れ日の道

これは木漏れ日の道で起きた物語

空音

ねぇ!パパ!離してないよね!

木漏れ日の道で響く声

お父さん

離してないぞ!笑

そしてその次に優しい声がする

空音

う〜…あ!!

ガチャバタン!

お父さん

空音!大丈夫か?!

空音

こんなの…慣れっこだよっ…

30回目の自転車の練習の時に言った言葉

少し風が吹いた

もうすぐ秋がやってくる

その3日後

3年2組

先生

じゃあ次!空音さん!将来の夢を教えてください!

空音

えっと!私は!

空音

自転車に乗るのが夢です!

「空音ちゃんまだ自転車乗れないんだw」

「私1年のころから既に乗れてたw」

空音

空音

…ポロポロ

もう自転車の練習をしたいとは

思わなかった

2年後

お父さん

空音…自転車…練習しないのか…?

空音

…したくない…

お父さん

お父さん見るから…

空音

空音

…わかったよ…ちょっと…だけ…

空音

お父さん!離してないよね!!

少し大人びた声が木漏れ日の道に響く

お父さん

離してないぞ〜!!笑

そしてその次に少し老けたような優しい声がする

空音

…ん〜…あ!!

ガチャバタン!!

空音

いった…

お父さん

大丈夫か空音!

空音

空音

やっぱりやらない…

久しぶりの練習で言った言葉

上から雪が降ってくる

もうすぐ冬がやってくる

その3年後

中学2年3組

空音

そうそう!今度行こ!

自転車で行く?

空音

…歩きでいこ?

でも自転車のほうが早i

空音

いいから!

少し友達の顔が曇る

空音

あ…ごめん…

大丈夫っ…またね…

先生

あ!文月(フズキ)空音さん!いますか!

空音

は…はい…

空音

何かあったんですか…?

空音さんのお父さんが病院に運ばれたんです!

空音

先生…?冗談がすぎますよ…?

先生

本当だ!命が危ないらしい…

空音

どうして運ばれたんですか?!

先生

お父さんには余命が宣告されていたんだ…

空音

…え?

先生

知らなかったんですか…?

先生

空音さんのお父さんは3年前…癌で余命を宣告されていたんです…

空音

癌…?

空音

え…お父さん…なんで…

先生

もうとっくのとうに宣告日がすぎていて大丈夫か…と思われたんですけど…

先生

倒れてしまったそうです…

空音

どこの病院ですか!

先生

〇〇病院だ…

空音

今から行くとなると…電車で行きます!

先生

電車は雪のせいで今は止まっている…

空音

じゃあ車で…!

先生

雪が滑って車をだせないんだ…

先生

自転車…でいくしか…

じ…てんしゃ

今もまだ自転車は乗れない…

心臓がバクバクしている…

でも…お父さんに会うには…この方法しかないんだ…

まだ乗れてもないのに…

雪でボコボコになった道を走らないといけない…

お父さん…

お母さんは他界したあと…

お父さんは私のために一生懸命働いてくれた…

自転車の練習のとき…少し苦しそうにしていたのは…

癌のせいだったんだ…

いつになっても…お父さんは…

お父さんだけは…

自転車を乗れないことに…

私を笑わないでいてくれた…

何度も励まされたお父さんに…

何かお返しできたことはあったのかな…笑

いかなきゃ

勇気をだして…

お父さんに

会いに行かなきゃ!!

空音

っ…!

タッタッタッ

先生

空音さん!どこ行くんですか!?

はぁ…

タッタッタッ

空音

はぁ…はぁ…はぁ…

ちょ!どしたの空音!

空音

ごめん!自転車貸して!

わかった!!

自転車をひく

のれなかったら…

そんな事が頭をよぎる

空音

いかなきゃ…

待ってて!お父さん!!

空音

…っ!!

乗れた!!

急いで自転車を漕ぐ

何回も転びそうになるけど…私は

諦めない…!!

空音

はぁ…はぁ…はぁ…

きずけば太陽は落ちていた

空音

…お父さん…

もう…ダメなのかな…

そのとき病院が見えた

空音

…!!

ピーッピーッ

看護師

先生!今すぐ手術を!!そうしないと死んでしまいます!!

医師

ダメだ…体が耐えきれない…

ガラガラガラ

空音

はぁ…はぁ…

空音

っ…お父さん!!

布団を揺らす

空音

お父さん!お父さん!…ズッ…グス…

お父さん

そ…ら…ね…

空音

お父…さん…?

空音

なんで私に黙ってたの!!

空音

なんで相談してくれなかったの!!

お父さん

そ…ら…ね…ごめ…んな…

空音

…頼らせてよ!!

お父さん

空音

なんでよ!!なんで!…グズッ

空音

…ごめんなさい…いつもいつも迷惑…かけて…ごめんね…ズ…ッズッ…

涙が止まらない

お父さん

そ…ら…ね…

空音

どうした…の?ズッ…

私の手を掴む…

ピーッピーッ

お父さん

自…転車…乗れ…たん…だよな…

お父さん

こ…っからだ… と自…転車でし…かいけない…から

ピーッピーッ

空音

そうだよ…!乗れたよ…!やったよ…お父さん…

空音

私が自転車乗ってるところ…見てよ…グズッ…

空音

やっと…乗れ…たのに…

お父さん

そ…らね…おめ…で…と…ぅ…

ピーーーーーーッ

空音

お父さん…?

空音

お父さん!!

空音

お父さん!!

医師

空音さん…

看護師

2人の顔がうつむいている

医師

12月6日午後…6時…2分…

医師

お疲れ様…でした…

空音

え…なに…言ってるんですか?!

空音

お父さん!!

お父さん

空音

お父さん!!起きて!!

看護師

看護師が目をそむける

空音

…お父さん…

空音

空音

大好き…だよ…

12月6日午後6時3分の言葉

涙が止まらなかった

10年後

病院

空音

今日は森山さんのカルテ…

お父さん…私は今お父さんが天国にいった所で働いています

今年で24歳

お父さん…彼氏ができたよ…

お父さんみたいな…優しい声がするんだっ…。

空音

ふぅ…結構早めに仕事終わった!✨

そう言いながら私は

お父さんと練習した

木漏れ日の道で

自転車を漕いでいる

空音

…おいしょっと…

お父さんとお母さんのお墓に花を置く

木漏れ日の道の前にお父さんとお母さんのお墓をたてたんだっ…。

理由はね…

お父さんとお母さんが私が自転車を漕いでいるところを…見れるようにしたの

空音

お母さんっ…お父さん…。

空にはお父さんとお母さんの優しい声が

響いてるような気がした

私が24歳で言った言葉

暖かい風が吹いている

もうすぐ春がやってくる

お母さんとお父さんの優しさに包まれながら

私は今日も自転車を漕ぐ

❦ℯꫛᎴ❧

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