サキ
あなたは、だぁれ?
???
あんた失礼ね。
人の箱に勝手に入るなんて
サキ
は、箱?
???
まあ、いいわ。
???
あなた、どうやってここに来たの?
???
場合によっては
ハラワタぶちまけるわよ。
サキ
え、なんで⁈
サキ
て、てか、
私は帰ってる途中に、そこの
黒猫に連れてこられたのよ!
サキ
てか、あなたの名前は何なのよ!
サキ
突然、声が聞こえて、かと思ったら黄金の蝶が集まって、あなたが出てきた!おかしいでしょ!
???
...
サキ
黙っているなら、勝手に話を進めさしてもらうわ!私の名前はサキ!
さぁ、私の名前言った。次は、あなたの番よ!
???
勝手に話を進めないでちょうだい。
あまりにも不愉快だわ。
でも、そっちの方がいいかもね。
長く持ちそうな駒だわ。
サキ
あんたの都合なんていいから、
とっとと名前教えなさいよ!
???
はいはい
???
私の名前は
ベルンカステル。
奇跡の魔女よ
サキ
クセがあるなま...
え?魔女?
ベルンカステル
そうよ、あんた達ニンゲンが
かつて信じた幻。幻想よ。
この少女が魔女だということに
サキは戸惑った。
確かに、ここまで、この少女は
魔法という魔法を使っていない。
しかし、空を飛んだり何もないところから、現れたりと科学では証明できない事が、起きていたからだ。
サキ
...
サキ
じ、じゃあ魔法、使ってよ。
ベルンカステル
いいわ。
何をして欲しい?
サキ
え、えっと
サキ
じゃあ、キャンディーの雨を降らせて!
ベルンカステル
そんなのでいいの?
おこちゃまね。まぁ、いいわ。
ベルンカステル
キャンディーの雨よ
我が奇跡の称号を使い、この猫箱に奇跡を起こせ
そう言うと、ベルンカステルは
右手を空に突き出し
見事にキャンディーの雨を降らせた。
サキ
うわぁ...!
サキ
すごい、すごい!本物だ!
サキ
本物のキャンディーだ!
ベルンカステル
食べても死なないから、安心しなさい。
ベルンカステル
持って帰るといいわ。
冥土の土産よ。
サキ
え、いいの?
やったー!ちょーうれし〜!
ベルンカステル
あんた、私の友人と少し似てるわね
サキ
?
サキ
ベルンカステルの友人に似てるってことは...他にも、魔女がいるの⁈
ベルンカステル
えぇ、もちろんよ。
サキ
ねぇ、今度またここに来ていい?
ベルンカステル
別にいいわ。
あー忘れてた。これをあげるわ。
すると、突然1匹の黄金の蝶が
サキの髪にとまり、黄金の蝶のピンとなった。
サキ
何これ?
ベルンカステル
それを髪につければ、いつでもここに来れるわ。
サキ
ほんと⁈ありがとう!
ベルンカステル
それにしても、あなた随分と度胸があるわね。門限、何時だったっけ?
サキ
え、あー⁈やばいやばい!
サキ
ベルンカステル、どうやったら帰れるの⁈
ベルンカステル
落ち着きなさい。すぐに返してあげるから。
ベルンカステル
サキ、目を瞑りなさい。
そして、ゆっくり深呼吸をするの。
サキ
う、うん
サキ
すぅーはぁー。
ベルンカステル
猫箱に迷いしニンゲンよ
もといた場所に帰りたまえ。
そう言うと、辺りは黄金の光に包まれ
サキが目を開けた頃には、家の前だった。
サキ
あれ、私の家?
サキ
今までのは夢なのかな?
もしかすると、今までのは夢だったのかもしれない。
そんな事を思いつつ、鞄を漁ると
サキ
はっ⁈
サキ
キャンディー...
それに、黄金の....ピン
夢ではなかった。
サキが体験した事、あそこであった
魔女ベルンカステルは実在した事が
サキの中で、確定になった。
サキ
あれは、本当だったんだ...。
夢じゃない。
サキ
あれ?てゆうか、私ベルンカステルに門限言ってたっけな?まっ、いいか。ごめんなさいー!遅れた!
お母さん
遅い!どこ行ってたの!
サキ
ちょっと、お茶会に...。
お母さん
えぇ⁈
ベルンカステル
いるのは分かってるわよ。
???
これはこれは。
何とも警戒心がお強い。
ベルンカステル
エリカに監視しててもらったのだけど、何の役にも立たなかったわね。
???
あんなマヌケ、くぐり抜けてやったわ!くっくくくく。
ベルンカステルと誰かが話してる。
もしかして、この「誰か」がベルンカステルの言っていた友達なのか?
それは、また今度。
もうしばらく、会話を続けるそうだ。
???
しかしながら、ベルンカステル卿
何故、あの小娘をここに迷い込ませたのであるか?
ベルンカステル
あの子が、ちょうどいい駒だったからよ。所詮はゲロカス。あんなに単純でバカな奴は、駒にする以外、存在意義がないものよ。
???
おやおや、厳しい意見であるなぁ。
くっくくくくくく
???
ようやく見つけたわぁ、ベルン♪
ベルンカステル
あんた、この子呼んだのね。
???
ベルンカステル卿には1番の
土産だと思ったのだ。
???
ちょっとアンタ、どう言う意味よー!
ベルンカステル
アンタ達がくると、いつもうるさくなるから、嫌なのよ。
???
何よ!その言い草は!
せっかくこの私が、こんな場所に、ベルンのために来てあげたんだから、感謝してよー!
ベルンカステル
はいはい、分かったわ。
???
それでは、妾達含めたこの3人で茶会にするか。ロノウェが作ったクッキーが、もう少しで届くと思うのだが...
???
あ、噂をすれば!
ベルンカステル
それじゃあ、始めましょうか。
ベルンカステル
楽しい楽しい、魔女達の茶会おね。
うっふふふふふ
ベルンカステルが笑うと、3人の魔女も楽しく笑う。
ここは、魔女の茶会。
後の2人の正体がわかるのは、まだ先かもしれない。
ベルンカステル
それじゃあまたね。
画面のあんた達。
Sea you again.