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第三十四話 たった一人で戦い続ける者達15
目を開けた時――
きんときの視界に一番に目に入ったのは 苦しむNakamuの姿だった
Nakamu
Nakamu
きんとき
きんとき
シャークん
シャークん
きんときの傍らを緑が駆けていく
きんときはそれを目で追うと
床にスマイルが仰向けで倒れていた
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
きんとき
きんとき
何が起こったのか理解できない きんときの隣にBroooockがやってきた
BroooockはNakamuに手を翳すと Nakamuの体が淡く輝き始め
その姿は早送りのように加速していく
その間もNakamuは 苦しみに喘ぎ続けていた
きんとき
Broooock
Broooock
きんとき
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
シャークんがスマイルを抱えて 泣いている
きんとき
Broooock
Broooock
きんとき
Broooock
きんとき
きんとき
きんとき
きんとき
Broooock
Broooock
Broooock
きんとき
Broooock
スマイルが生き物じゃないから
Broooock
きんときは目を見開いた
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
きんとき
きんとき
きんとき
きんとき
沸々と湧き上がるものは 悲しみではなく――
怒りだ
Broooock
Broooock
Broooock
Broooock
きんとき
きんとき
Broooock
きんときは立ち上がると シャークんとスマイルの元へ歩き出した
それを見送ったBroooockは 唇を噛み締める
皆は感情のない魔族がまた勝手に やらかしたのだと思っているだろう
だがBroooockは知っている
きっとスマイルは 記憶が戻った瞬間から――
Nakamuを一人で 探しに行くと言った時から
こうなる事がわかっていた
Broooock
じわりと視界が滲む
彼は生き物に憧れているのだ
だからBroooockは大切にされた
スマイルの理想だったから
シャークんに嫌だと言われて
スマイルは自分が無生物だという事実を 突きつけられたに違いない
傷付いた事だろう
命のない魔力の塊なのだから
シャークんはその存在が消える事を ダメだと思わない
彼は
ワイテルズの命の一つであると
認識されていない
そんなの―― あんまりじゃないか
Broooockは苦しむNakamuを前に
一筋の涙を流した
シャークんが倒れたスマイルを 抱えて泣いている
きんときはシャークんの隣に しゃがみ込むと
シャークんの肩に手を置いた
それに気付いたシャークんが
ゆるゆると顔を上げて きんときに視線を向ける
きんとき
きんとき
シャークん
きんときはそっと スマイルの胸に手を当てる
暖かいそこは 彼が生きているという証拠だ
しかしその胸から 鼓動を感じる事はできない
そもそも魔力の塊だという彼が
どのようにして 死を迎えられると言うのだろうか
きんときは遠い過去の記憶を掘り返す
魔法学校に通っていた頃 魔族の事はそこで勉強したのだ
シャークん
シャークん
ぽつりと呟かれた言葉に きんときはシャークんに視線を移した
シャークん
シャークん
きんとき
きんとき
きんとき
きんとき
きんとき
きんとき
きんとき
シャークん
こんな上辺だけの言葉ではシャークんも 気持ちを切り替えられないだろう
きんとき
きんとき
きんとき
シャークん
シャークん
きんとき
きんとき
きんとき
きんとき
きんとき
きんとき
きんとき
きんとき
シャークん
シャークん
きんとき
話を続けるうちにシャークんから 涙が引っ込んでいった
どうやら彼の感情の昂ぶりを 宥めることができたようだ
きんときはほっと一安心した
きんとき
シャークん
シャークん
きんとき
きんとき
シャークん
シャークん
きんとき
きんときは眠るスマイルの顔を見る
きんとき
本当に理解ができない
きんときは小さく項垂れた
きりやんが Broooockの館にやってきたのは
それから一時間も後の事だった
出迎えは シャークんときんときが任された
きりやん
きりやん
きんとき
きりやん
シャークん
シャークん
きりやん
きりやんは迷いなく 館の中を歩いていく
その後を シャークんときんときもついていった
ある一室の扉を開くと
そこにはベッドから 起き上がったNakamuがいた
Nakamu
きりやん
Nakamu
きりやんは十字架を Nakamuに振りかざし
ぴたっと止まった
きりやん
きりやん
Nakamu
きりやんは十字架を下ろすと ベッドに近付いてこぶしを上げる
Nakamuもこぶしを上げて こつんと合わせた
きりやん
Nakamu
Nakamu
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
きりやんはその場に しゃがみ込んでしまった
きんとき
きんとき
きりやん
きりやん
きりやん
きりやんは顔を上げて きんときを見上げる
きりやん
きんときは大きく息を吸い込むと
これでもかというほど 大きなため息を吐いた
きんとき
きんとき
きんとき
きんとき
きんとき
Nakamu
そう言ったのは ベッドで笑っているNakamuだった
Nakamu
Nakamu
Nakamu