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ブラックアリア

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ブラックアリア

1 - 第1話 1輪の黒バラ

♥

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2024年03月11日

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陽太

なんだよこれ!!

帰宅した家の前に置かれた1輪の黒いバラ

陽太は、拾い上げる

バラに括り付けられたメッセージ

陽太

あなたを見てる・・・

僕は周りを見たが誰の気配もない

陽太

はぁ〜冗談にも程があるぜ

言葉とは裏腹に心は落ち着いていなかった

次の日

学校の教室

仲のいい幼なじみのひまりに昨日のことを話してみた

陽太

俺の前に1輪の黒いバラがメッセージ着きであったんだよ怖くないか

ひまり

黒いバラ・・・

ひまり

それは怖いわね

ひまり

メッセージにはなんて書いてあったの・・・

陽太

あなたを見てるって

ひまり

何それストーカー!!

陽太

そうなのかな俺もモテるしね

ひまり

ハイハイ

流すようにぼかす

陽太

怖いんだけどどうしたらいい

ひまり

男ならシャキッとしなさい

陽太

そう言われてもさぁ

ひまり

いいこと、万が一それが警察沙汰なら早めの方がいいけど陽太モテないし

陽太

そんな事言うなよ

陽太

ちょー傷つく

ひまり

そう言って笑ってるくせに

ひまり

まぁ今度またあったらちゃんと相談乗ってあげる

放課後

陽太

あーだるかった

陽太

学校だりぃー

ひまり

その口癖どうにかならない

陽太

そんなこと言ったなぁ〜だるいものはだるい

陽太

学校の授業ちょーつまらないし

ひまり

陽太そのままだと進学できないよと言いたいけど何気に頭いいのが腹立つ

陽太

あっは

陽太

俺は天才なんで

ひまり

憎ったらしい

話ながら帰宅していると・・・

なんだか後ろから視線を感じるような気がした

ぱっと振り返ったが誰もいなかった

ひまり

どうしたの?

陽太

なんか見られてた気がして

ひまり

もしかしてバラの件と同じ・・・

陽太

わからない・・・

陽太

走ろう

そう言ってひまりの手を引っ張り走り出す

陽太

はぁはぁ、着いてきてないよな

ひまり

たぶん、はぁはぁ

ひまり

ちょっと早い・・・

陽太

ご、ごめん

帰る分かれ道になったので、立ち止まった

ひまりは膝に手を着く

陽太

なんだったんだ

後ろを見たが視線が消えたような気がした

陽太

じゃまた明日

ひまり

え〜、また明日、気をつけて帰ってね

ひまり

なんかあったら、連絡してよ

陽太

ひまりもな

帰宅した家の前に2本のバラがあった

陽太

なんで・・・

陽太

今日もかよ

バラを拾い急いで中に入った

バラには昨日と同じメッセージ

陽太

あなたを見てる・・・

陽太

なんだよこれ

陽太

俺何かしたのか・・・

手足が震える

玄関の前に立ちつくす

ピーンポン

陽太

嘘だろ

覗き穴から覗き込んだ

すると、そこに立っていたのはひまりだった

陽太

なんだひまりか

扉を開けた

すると、後ろに知らない子もいた

陽太

ひまり、どうしたんだよ

ひまり

あの後気になって、尾行したらこの子がいたの

後ろにいた子が前に出てきた

紗良

ごめんなさい

紗良

つけるようなことをして本当にごめんなさい

紗良

実は理由があって・・・

陽太

長くなりそうか?

紗良

はい、長くなると思います

陽太

じゃ俺の部屋に上がってくれ

ひまり

私も話聞くから上がるね

陽太

おう

3人にお茶とお菓子を持ってきて本題に入った

陽太

本題に入る前に、この黒いバラはあんたがやったのか?

紗良

いえ、それは私ではありませんがバラのことは知ってます

陽太

じゃ理由聞かせてくれ

紗良

実は、最初に言わなければいけないことがあります

紗良

あなたは15本のバラが届いたら死にます

陽太

えっどういうことだ

陽太

さっそくわけがわからない

紗良

まぁ最後まで話を聞いてください

それを聞いて頭がもやもやした

紗良

実は、私死後と現実の視察係っていうのをやっているんです。

冷静に話を聞くことにした

ひまり

それって私も聞いていいの?

紗良

いえ、ダメなのですが事情が事情なだけに・・・

紗良

それに、このバラについて話すためには周りを巻き込んでしまうため聞いて欲しいです

ひまり

わかったわ

紗良

実は、最近バラを使った事件が何件も起きているのです

紗良

これをバラ事件って言わせていただきます

紗良

バラ事件は、数年前死後の世界で起こりました。

陽太

死後の世界・・・

陽太

そもそも死後の世界って存在するのか?

紗良

存在します

紗良

魂の世界と言った方がいいかもしれません

ひまり

魂の世界ねぇ

ひまり

了解

紗良

その魂の世界では、魔法が使えるのです

陽太

魔法!!

陽太

いいなぁ

紗良

そんな羨ましいものではないと思います

陽太

なんで!?ロマンがあるじゃないか

紗良

ロマンってもので片付けられたらいいですが・・・

ひまり

魔法とかに何かあるの?

紗良

はい

紗良

魔法とは、魂なのです

ひまり

魂・・・

ひまり

なんか重いわね

紗良

はい

紗良

重いです

紗良

魂の世界で、魔法を使うとなると源は自分の魂または、他人の魂を使うのです

陽太

自分のはいいけど他人の魂なんて・・・酷い話だ

紗良

酷い話だと思います

紗良

そもそも魔法を使うと魂が消える可能性もあります

陽太

死後でも死があるのか・・・

紗良

察しがいいですね

紗良

死後にも死が存在します

紗良

でも、死後の世界では死が死を呼ぶのです

ひまり

死が死を呼ぶ?

紗良

死とは肉体的、魂が死ねば消滅すると考えれると思います

紗良

死後の世界には、魂の消滅はありません

ひまり

えっさっき魂が消えるかもしれないって・・・

紗良

はい

紗良

難しい話かもしれないと思いますが、消えるとは意識という核が消えることです

紗良

意識が無くなると存在自体が否定になります

陽太

存在が否定とはなんだ

紗良

あなた方が、意識して認識・処理・実行することは意識的に無意識的にやってると思います

ひまり

まぁそうね

紗良

ここまでは大丈夫ですか

陽太

あぁ、まぁ何となく

紗良

陽太さんに聞いていただきたいのはこれからです

紗良

さっき死が死を呼ぶと言いましたが、悪魔はご存知ですよね

陽太

それは知ってるぜ

紗良

悪魔は、現実世界には存在しません

紗良

しかし、魔法が使える死後の世界では存在します

陽太

悪魔が死後に実在するのか

紗良

ですが、大変リスクの大きい魔法を使わなければならないので死後の世界で禁忌とされてます

陽太

それがバラ事件になんの関係があるんだ

紗良

実は、死後の世界で魔法を使って悪魔を召喚した人たちがいるんです

紗良

その人たちによってもたらされたのが、バラ事件です

陽太

悪魔とバラが関係するのか?

陽太

悪魔の目的はなんなんだ!?

紗良

魂です

陽太

魂・・・

陽太

それってもしかして俺がこのまま15本で死んだら魂が無くなるのか

紗良

言いたくはありませんがその通りです

陽太

なんてことだ

ひまり

陽太・・・

紗良

それで私たちは、それを阻止すべく視察ということでバラが届いた人たちを探してるんです

ひまり

最初に言ってた、周りを巻き込むかもしれないって言ってたけど私にも何か起きるの?

紗良

言いにくいのですが、病気の感染のように周りにバラ事件がばらまかれていくんです

俺は、この事実がどうしても受け入れられなかった

陽太

自分は、死んだってかまわない

陽太

でも・・・ひまりや家族・みんなに伝染なんて・・・

陽太

どうにかできないのか

その言い方は弱々しかった

紗良

今のところは対処の使用がないんです

紗良

ごめんなさい

陽太

もしかして、監視してたのも・・・

紗良

本当にごめんなさい

俺は、ひまりの方を向いた

バチン

ひまり

何よ!!

ひまり

自分は死んでも構わないって

陽太

それは・・・

ひまり

陽太の命も大事でしょ

ひまりはポロポロと泣き出した

陽太は、慰めることしかできなかった

陽太

今日はこの辺で解散しよう

紗良

はい、そうですね

陽太

連絡先を交換してもらっていいか

紗良

いいですよ

陽太

また明日来れるか

陽太

明日は休日だからできるだけ早めに来て欲しい

紗良

分かりました

ひまり

私も行く

ひまり

私も聞かなきゃいけないから

そういうひまりは決心を決めたかのように目がまっすぐこちらを見ていた

陽太

わかった

紗良

それでは、また明日
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