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零
クラピカ
零
私は服のポケットからスマホを取り出した
取りだしたスマホをクラピカに渡し
零
クラピカ
零
零
私は怪我で腕が動かないためクラピカに操作して貰った
私が思う1番最強に電話を掛けた
お願い、出てくれ
これ出てくれないとしたら私は此処で死ぬしかないんだけど…
お願い、電話に出て
″兄様″
複数人居るのに静かな空間
静かな空間に電話のぷるるるるっ、ぷるるるるっという音が響く
五条 悟
兄様が電話に出てくれた…
これでとりあえずは一安心
零
五条 悟
零
五条 悟
零
喋るたびに血が出る
苦しい
多分今肺に血が入った
苦しい
苦しい
息ができなくなる
声を出そうとしても肺に血が入るから声を出せない
五条 悟
質問攻めをさせるけど答えられない
答えなきゃいけないけど
言葉が出ない
声が…
◦
零
掠れた声
声のした方を向いた
そこには…
奇術師がいた。
五条 悟
◦
零
そこには奇術師″ヒソカ″がいた
…え、やっぱりHUNTER×HUNTERキャラいるよね?
さっきの健気な少年はもしかしてもしかしなくても…
″ゴン=フリークス″?!?
じゃあ″キルア=ゾルディック″も居るってこと?!
ヒソカ
零
クラピカ
クラピカは意外にも素直にスマホを渡してくれた
震える手で位置情報を起動しようとする、が…震えて押せない
ヒソカ
横からヒソカの手が来て位置情報を起動してくれた
これで兄様が来てくれる
良かった
まだ、生きてられる…よね?
零
目の前が掠れて
なにも見えなくなってきた
私、死んじゃうのかな
…頑張ったんだけどな
まだ死にたくないよ。
助けて、お兄様
あれ、私…
死んだのかな
目の前が真っ暗だ
まだ生きていたかったんだけどもな
五条 悟
兄様?
でも兄様の口調はこんなんじゃ…
だって兄様は…
五条 悟
五条 悟
ぁ、もしかして、もしかしてッ
零
夏油 傑
私の目の前に傑がいる
亡くなったはずの傑が居る
夢?
現実?
どっちでもいい
まだ傑に会えたことは奇跡のようだ
でも貴方にもう一度会えて良かった
零
私は傑に抱き着いた
感動の再会っていうやつかな?
本当に心の底から嬉しかった
だって信じたくなかった
傑が呪詛師になるなんて
考え無くなかったから考えなかった
傑が一般人を殺して呪詛師側に行くなんて考えたくなかったから
だって傑は優しいから
傑は優しいから呪術師は向いてないと思ったことは何度かあった
でも傑は優しいから人を助けるの
君に合いたくて会いたくて
どれだけ願ったか
どれだけ想ったか
零
夏油 傑
夏油 傑
なすべきことってなに、私たちと居るよりも大切なこと?
零
零
私がどれだけ苦しんだか…
傑がいなくなってどれだけ私が狂いそうになったか
夏油 傑
零
零
零
零
傑は私よりも輝いてるよ。
傑は光だよ
私が闇。
…貴方が思っているよりも私は輝けないんだよ。
だって私は兄様の次に最強だから
夏油 傑
零
零
夏油 傑
零
零
分かりきっている質問を聞いた
答えは一つなのに
夏油 傑
夏油 傑
夏油 傑
零
夏油 傑
違う
違うの
私は貴方に生きて欲しいの
私と兄様と硝子、そして傑
この四人でまたたわいのない話を沢山したいの…
だから、だから…
零
夏油 傑
君の笑顔は柔らかい
安心するような笑みだ
零
傑に顔に近付き
ほっぺにキスをした。
夏油 傑
夏油 傑
零
夏油 傑
零