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朝。
鏡の前に立つ。
前髪を整えて、少しだけ笑う。
「……うん。大丈夫。」
鏡の中の自分は、ちゃんと笑っている。
これでいい。
そう思ったのに。
ほんの一瞬だけ。
「これじゃない気がする」
そんな違和感がよぎる。
でも、
「気のせいか」
すぐに消した。
だってこの顔で、全部うまくいってきたから。
仮面 E p i s o d e . 1
友人
月城 れい
自然にかえす
友人
月城 れい
みんなが笑う。
─正解
ちゃんとできてる。
表情も、声も、リアクションも。
全部。
友人
月城 れい
一瞬、意識が飛んでた。
声は聞こえてるのに、頭に入ってこない。
友人
月城 れい
また笑う。
──これも、正解
昼休み。
トイレの鏡の前。
静かで、少しだけ冷たい空気。
自分の顔を確かめる。
無表情。
月城 れい
違和感。
でも何が違うのか分からない。
試しに笑ってみる。
鏡の中の自分も笑う。
……
同じはずなのに
少しだけ、気持ち悪い。
ほんの少し。
でも引っかかる。
友人
後ろから声。
月城 れい
すぐに笑う。
いつも通りに。
友人
そのまま一緒に教室へ戻る
廊下の窓に、自分が映る。
そこにいるのは、
"いつもの自分"。
だから、
問題ない。
─そのはずなのに
E p i s o d e .2 へ────