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俺の名前はくに。
高校2年生。
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この人は数学教師で、
俺の担任のこったろ先生だ。
初めて先生に出会ったのは、
入学式の翌日。
教室のドアが開いて、
ちょっと眠そうな目をした
若い男の人が入ってきた。
スーツの袖を軽くまくってて、
ネクタイも緩め。
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その声が低くて、
でもどこか優しくて、
俺は息を止める。
それから毎日、
先生の授業が大好きになった。
数学なんて大嫌いだったのに、
たまに見せる先生の笑顔や
かっこいい声で
いつもドキドキしていた。
休み時間になると、
俺はつい先生の机の周りにいっちゃう。
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そんなやり取りが、
俺の毎日の幸せだった。
先生はクールで、
ちょっと冷たい言い方するけど、
実はめっちゃ優しい。
俺はそれを知ってる。
俺が風邪で熱出して休んでたとき、
放課後に家までプリント届けてくれた。
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って、玄関で言っただけで
帰ろうとしたから、
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って袖掴んじゃった。
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こた先生はちょっとびっくりした顔して、
それでも俺のそばにいてくれた。
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って少しニヤニヤしながら教えてくれた。
リビングのテーブルに
プリントを広げて、
俺と並んで座った。
こた先生と距離が近いから
先生の匂いがする。
よく男の人が付けてそうな
香水の匂いがする。
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って、俺のノートに赤ペンで
スラスラ書いてくれて。
俺、熱でぼーっとしてるのもあって、
先生の指がすごく綺麗に見えた。
長い指で、血管がちょっと浮いてて、
でも優しくペンを持ってて。
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慌てて顔を上げたら、
先生と目が合った。
めっちゃ近い。
先生のまつ毛、長い。
目、青紫っぽくて、つり目。
息が止まる。
ずっと見つめ合ったら、
先生も、ちょっとだけ目が泳いで
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って、手を伸ばしてきて…
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俺の頬に、そっと手を当てた。
その瞬間、頭真っ白になった。
先生の手、ちょっと冷たくて、
でもすごく優しくて。
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声、裏返っちゃった。
こた先生はそのまま手を離さず、
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って低い声で言った。
俺、ドキッとして
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って顔を見上げたら、
先生、俺を真っ直ぐ見てた。
その目がいつもよりも真剣で、
ちょっと悲しそうで。
俺は心臓がうるさすぎて、
壊れそうだった。
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先生、すぐに手を離して、
苦笑いして、
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って、またノートに向き直った。
でも、もう集中出来なかった。
先生の横顔を見てたら、
胸がぎゅうってなって。
ああー、好き。
ほんとに好き。
こんなに近くにいてくれるのに、
触れたら駄目なんだって、
分かってるのに。
先生は俺のこと、
ただの生徒だって思ってるのに。
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先生がまた俺の名前を呼ぶ。
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気づいてたら目から涙が溢れてた。
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って、慌てて袖で拭ったけど、
嘘だってバレバレだった。
先生は何も言わずに
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って、小さく呟いて
俺の頭、ぽんって軽く叩いた。
その手が優しくて、温かくて、
もっと泣きそうになった。