桜
りょ~ま!
そう言って肩を組んでくる
いつもの事だ
桜
おっはよ!
涼真
お、桜か!
涼真
おはよ
桜
今日は機嫌いいね~
涼真
やっぱり分かるか?
桜
何年の仲だと思ってんのよ!
涼真
ははは、流石桜だな
涼真
俺の機嫌が良い理由教えてやろうか?
桜
いや、当てる!
涼真
ふん、当てれるもんなら当ててみろ!
桜
う~ん…
桜は俺の方をまじまじと見つめた
桜
今日の夕飯が焼肉なんでしょ?
涼真
え、なんで分かんだよ!?
桜
やっぱりね~(笑)
桜
そんな事だろうと思った!
ニヤニヤしながら、俺の腕をつついてくる
小さい頃から人をからかう時によくする動きだ
涼真
あ、そういえば…
桜
なに?
涼真
母ちゃんが「桜ちゃんも良かったらどうぞ」って言ってたなと思って
桜
え!私も行っていいの!?
涼真
来たいか?
俺はぐっと桜と距離を詰める
桜
行きたいっ!
桜は更に距離を詰めてくる
涼真
よし、じゃあ学校終わったら俺の家に集合な!
俺はピースをしてみせる
桜
うん!分かった!
桜
楽しみだなぁ~
ガラガラガラガラ…
桜
皆、おっはよ~!
涼真
おはよ!
クラスメイト「おはよ~」
律
なぁ、涼真~
俺が席に着くなり、律が話しかけてきた
涼真
何だ?
律
涼真って、あいつと付き合ってんの?
律は桜の方を指さす
涼真
付き合ってねぇよ
涼真
このやり取り何回目だよ?(笑)
律
いやぁ、どう見ても付き合ってるようにしか見えないんだよな~
律
だって、いつも一緒に登校してくるし
律
肩とか普通に組むし
律
距離もいつも近いだろ?
律
それに、お互いの家に行ったりとか…
涼真
まぁ、幼馴染だし?
涼真
多少は仲良いのかもな
律
はぁ…
律は大袈裟にため息をつく
涼真
なんだよ?
律
お前は良いよな~
涼真
だから何が?
律
イケメンで、スポーツもできて、勉強もできる
律
おまけに、桜みたいな可愛い幼馴染がいるなんて!
律
羨ましいぞ、この野郎!
律は俺に飛びつき、頭をグーの手でグリグリと締め付けた
涼真
痛てぇぇぇよ!
涼真
離せ~!
律
お前が俺と入れ替わるまで離さねぇぞ~!
涼真
何訳わかんねぇこと言ってんだ!
涼真
離せぇ!
桜
まぁたやってるよ~!
凛
あの二人仲良いよね~
桜
いつもやってて飽きないのかな~?
私は頬ずえをつき、涼真の方を眺める
凛
桜は涼真くんの事なんとも思ってないの?
桜
うん、幼馴染ってだけだよ!
凛
えぇ~、勿体ない!
桜
ん?何が?
凛
あんなにハイスペックな男子なんて中々いないよ!
桜
ハイスペックねぇ~?
桜
確かに、気は合うけど…
凛
涼真くんのこと狙ってる女子なんていっぱいいるんだよ?
凛
涼真くんに一切動じない桜の方が凄いよ!
桜
小さい時から一緒にいるしな~
凛
羨ましい…
凛
私の幼馴染なんて、律だよ?律!
凛は力強く律くんの方を指さす
律
…?
律くんはこちらに気づき、困った顔をした
律
……!
そして、何かを思いついたようにニコッと笑った
律
へへ~!
そして、凛に向かって指ハートをして見せた
凛
なっ…!
凛は顔を真っ赤にして、両手で顔を覆い隠した
律くんも律くんで、自分の行動が恥ずかしくなったのか
おそらく照れ隠しのために、涼真の背中をバシバシと叩いている
桜
な~んだ、結局好きなのね
凛
そ、そんなんじゃない!
桜
はいはい(笑)
凛
信じてないな~!?
桜
あは、バレたか…
凛
もう!
凛
あ、ねぇトイレ行かない?
桜
うん、良いよ
桜たちはトイレに行くと言って、立ち上がり
俺達の席の隣を通った
凛
で、桜は好きな人いるの~?
桜
え~、気になる?
凛
うん、すっごい気になる!
桜
教えてあげないこともないけど~
桜たちの会話が聞こえてくる
涼真
(俺がいるの分かってんのか…?)
凛
教えて教えて~!
桜
えっと…
律
涼真~?
律
聞いてるか~?
律が何か話していたが、耳に入ってこない
桜の口がゆっくりと開かれる
桜
好きな人はね…
「いるよ────」






