桜咲く日に君たちと出会えたら__

最終話「可憐な命」

どーぞっ！！

あの日からぷりちゃんは

体調が急激に悪化してしまい

お見舞いに行っても寝てる日が多くなった

慰めしか、できないな...

いちばん辛いのは あきくんだもんね、

夢を、見てた

あきにぃが"俺のせいだ"って言って

沢山泣いてる夢

"そんなことない"

"あきにぃがいてくれて嬉しい"

そう言いたいのに

あぁ、また誰かを苦しませてしまうんだ

～数日後～

あれから約1週間が経った

ぷりちゃんの体調は良くなるどころか

むしろ悪化してしまった

ぷりちゃんは無理して笑顔になるけど

その笑顔はとても苦しそうで

俺も苦しくなってしまうほどだった

また、寝込んでしまった

病室に入ると

見れるのはぷりちゃんの笑顔ではなく

ぷりちゃんの細い腕にたくさん

刺さっている管や

いつ止まるか分からない心電図しか無かった

このまま、終わってしまうのだろうか

そう考えると怖くて

胸が張り裂けそうになってしまう

命日は、もうそろそろかな

5日後

病院から通知が来た

"ぷりちゃんの容態が急変した"と

もうすでにあととまぜちは来ているらしい

今まで以上いちばん早く走ったのは

おそらくあの時だと思う

数分後

その日、ぷりちゃんは死んでしまった

触っても、ピクリともしない

とても、冷たかった

ちょうど、俺らが高校2年生に進級する日だった

そして、俺達がちょうど出会った日

その日は、俺の心情を表すかのような

大雨で雷が鳴り響いていた

夜

病院屋上

俺は、ぷりちゃんを1人にさせない為に

大雨の中、高い高い空から舞い降りた

まぜside

あの日、ぷりが死んでしまった日

同時にあきも死んでしまった

飛び降り自殺をしたらしい

同じ日に大切な人を

2人も亡くすと思ってなかった俺たちは

葬儀の途中に泣崩れてしまった

その日は、あの日の大雨が嘘かのような

快晴だった

あきが自殺をした場所に

遺書みたいなものがあった

まぜとあとへ これ見てるってことは、俺たちはもう死んじゃったかな？ 急にいなくなっちゃってごめんね。 実は、俺余命があったんだ。2人と出会ったあの日に言われて。それをあきにぃにだけ言ったんだ。黙っててごめんね。 元から、俺たちは2人で約束してたことがあって。 俺が死んだらあきにぃも死ぬ。 あきにぃが死んだら、俺も死ぬ、って。 お互い、ひとりじゃ何も出来ないから笑 2人は絶対死なないでね？ 俺たちの希望なんだから！ これまで、優しくしてくれてありがと！ 来世で、また会おうね！ あきとぷりより

内容は俺らを更に泣かせるものだった

でも、この手紙を見て

思うことがひとつあった

2人の分まで全力で生きよう、と

空を見上げると

たくさんの桜の花びらが散っていた

その桜の花びらは

あきとぷりの命のような

儚くて、美しい花びらだった

馬鹿みたいだけど、

あの2人が背中を押してくれてるのかな、って思った

あれから1年が経ち

俺たちも晴れて高校3年生になった

でも気分は晴れないままだ

...やっぱり、あきとぷりがいないと

楽しくないなぁ...

ここから先は

誰も予測することが出来ない

俺らのさらなる幸せを求める物語__。

はい！

どーでしたか！？

最後の展開は2人が転生したってことです！

語彙力が存在しなくてごめんなさい...m(_ _)m

...なんか毎回11話ってきり悪い感じで終わってる気がする((

これで物語「桜咲く日に君たちと出会えたら」

完結です！

最後まで見てくれてありがとうございました！

新連載もお楽しみに！

ばいばーい！