またあした

･･･

･･･

私は君の未来

傍から見れば俺達は恋人だろうか

それとも、兄弟だろうか

毎日のように会う俺達

よく食べよく笑う

その人は

俺の好きな人

もうすぐ俺じゃない人と結婚する人

9歳も年上の人

君は･･･

俺の

俺の好きな人

営業事務員として

入ってきたその子は

深々と頭を下げた

第二新卒くらいの子

真面目そうな子

それが俺の第一印象

君は不思議な人

人と話す時

何か愛嬌というか

愛想というか

必ず心を込めてくれる

人を惹きつける

不思議な人

口数の少ない俺にとって

よく笑いよく食べ

よく喋る君のことを

いつしか好きになった

ほらまたそうやって

振り回される

君は

自由人そのものだ

俺がわがままをきくのは

君の笑顔が見たいから

君の笑顔は

誰よりも真っ直ぐで

とても綺麗だ

俺の憧れ

私の背中は

どう写っているの？

俺の車の中

君といつも会う場所

俺の走行距離は

ほとんど君との時間

君はもうすぐ結婚する

それは君の夢

ずっと前からの夢

君は私の未来

少し先の

未来で待ってて

あの日

出逢った日

私を見つけてくれたのも

奏音だったんだね

ずっと不思議だったの

君と居ると

私の夢が叶っていくこと

それは君からの贈りもの

未来からの贈りもの

私が自分で叶えられるように

そう思えるように

不器用ながらも

叶えてくれてるんだよね

明日の私の夢

ねぇ、明日の奏音は

明日の私は

明日のふたりは

笑ってる？

そっか

爆笑してるか

安心した

そこで待ってて

何度でも

何生でも

逢いに行くから

君の背中を

また探すから

明日は何食べる？

そんなやりとりが

わたしたちの

またあした