TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

合宿が終わり、宮城に 着いた頃にはすっかり夜になっていた。

武田一鉄

ハイ!皆さんお疲れ様でした!

武田一鉄

で、明日はお伝えしてた通り、体育館に点検作業が入るので部活はお休みです

武田一鉄

まあIH予選以降休み無しでしたのでゆっくり休んでください

すっかり疲れきった顔の 武田先生の話も終わり、

皆が帰る準備を始めた。

私も帰ろうとリュックを 背負った頃。

体育館の電気が点いた。

谷地仁花

あれ、体育館電気点いたね

朝霧封和

日向くん達かな?行ってみようか

谷地仁花

うん!

体育館を覗くと 案の定ネットを張っている2人。

朝霧封和

2人はまだ帰らないの?

日向翔陽

谷地さん、朝霧さん…

日向翔陽

よかったらちょっとだけボール出ししてくれない?

谷地仁花

え゙っ、私にできる!?

日向翔陽

影山の頭上に山なりにボール投げるだけ

朝霧封和

不安なら私がやろうか

谷地仁花

頼んます!私はボール拾いするよ

日向翔陽

もう一回!

日向翔陽

もう一回!!

日向翔陽

もう一回ッ!

ひたすらボールを上げて 練習を続ける。

日向くんはボールに 気を取られてジャンプが低く、

ボールは手に当たることなく 地面に落ちた。

影山飛雄

このできるかわかんねぇ攻撃を繰り返すより、

影山飛雄

今までの攻撃とかサーブとかブロックとか、

影山飛雄

他にやること山程あんだろうが!

日向翔陽

でもおれはこの速攻が通用しなきゃ、

日向翔陽

コートに居る意味が無くなる…!

影山飛雄

だからこの速攻にお前の意志は必要無いって言ったんだ!

影山飛雄

俺がブロックに捕まんないトスを上げてやる!

日向翔陽

それじゃあおれは上手くなれないままだ!

影山飛雄

春高の一次予選は来月だ。すぐそこだ

影山飛雄

そん時武器になんのは完成された速攻と、

影山飛雄

現時点で全く使えない速攻どっちだよ!?

影山くんが日向くんの 胸ぐらを掴む。

谷地仁花

けっ、喧嘩はだめだよ…!

朝霧封和

ちょっと2人共…

日向翔陽

おれは自分で戦える強さがほしい!

影山飛雄

てめぇのワガママでチームのバランスが崩れんだろが!

日向くんが抵抗するように 影山くんの手を掴むと、

影山くんは日向くんを 投げ出すように離した。

仁花ちゃんが 目に涙を溜めて震える。

影山飛雄

「勝ちに必要な奴になら誰にだってトスを上げる」

影山飛雄

今も変わりねぇからな

日向翔陽

っ……

日向翔陽

かげやまぁぁぁあ!!

朝霧封和

日向くん!

立ち去ろうとした影山くんに 日向くんが食いつく。

影山飛雄

くっそが…!離せ!

日向翔陽

トス上げてくれるまで離さない!

朝霧封和

仁花ちゃん、誰か先輩呼んできて!

谷地仁花

う、うんっ!

私は床に投げ飛ばされた 日向くんを咄嗟に抱える。

後ろから羽交い締めにして 動きを止めた。

日向翔陽

朝霧さん離して!

朝霧封和

これ以上したってキリがないでしょ!?

朝霧封和

喧嘩でどうこうなる話じゃない!

日向翔陽

これはおれと影山の問題なんだ!

日向くんが暴れる。

押さえつけるのは簡単だが それでは日向くんが怪我をしてしまう。

田中龍之介

!?

田中龍之介

お前らやめろ!!

朝霧封和

いい加減にしろ!!!

田中先輩が来てくれた事に 気付かなかった私は、

一度離した日向くんに 思い切り頭突きをした。

任 務 先 で も 愛 さ れ た

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

214

コメント

4

ユーザー

続き待っています。‼️

ユーザー

ナイス封和ちゃん

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚