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奏汰
奏汰
突如、目の前に現れたあいつは
奏汰
奏汰
自分勝手で
奏汰
奏汰
強引だし、だいっきらい!
そう、思っていたのに…
奏汰
あいつの笑顔に
奏汰
奏汰
優しさに
もか
もか
もか
初めての気持ちに気づいていく…
【prologue】
__side. 奏多__
奏汰
どしゃぶりな雨の中
そんな外とは正反対に暖かく
快適な車の中で俺は呟いた.
森川
森川
森川
森川
森川
森川
運転手の森川の言葉を
さえぎるように
俺は車から素早く出た.
待っていたかいがあった.
傘をさして公園の入り口に
近づいていく.
その入り口から少し離れた
大きな桜の木の下.
そこには……
もか
もか
もか
段ボールから小さな子猫を
抱き上げている女の子が1人.
にゃあ、とかわいらしく鳴く子猫に
愛おしそうに頬ずりするその姿に…
奏汰
つい、そんな言葉を
もらしてしまった.
もか
もか
もか
女の子は柔らかな笑顔を
子猫にむけている.
らしくもなく、
俺の鼓動が高鳴った.
もか
もか
立ち去ろうとする彼女に
猫がみゃあみゃあ鳴いて引き止める.
それに気づいた彼女のうーんと
困るいじらしい様子が
俺の心をかき乱した.
そのとき、
渚
渚
くるみ
くるみ
くるみ
友達だろうか.
後ろから声をかける2人の女の子に
もかと呼ばれた女の子は
はぁいと返事を返した.
ごめんね、と猫の頭を撫で
段ボールへそっと戻す. そして、
もか
持っていた傘を
段ボールにかぶせるようにして
そっとおくと
もか
もか
と、友達の元へ走っていった.
渚
渚
渚
渚
もか
もか
くるみ
くるみ
渚
渚
渚
くるみ
くるみ
もか
いじられながらも
友達2人から傘を半分ずつ
与えてもらい
彼女は楽しそうに遠ざかっていった.
人の後ろ姿が完全に消えると、
俺は桜の木の下の段ボールへと
近づいた.
ここに猫が捨てられていることは
2日ほど前から知っていた.
だが、段ボールに
かわいいイラストが
描かれていたり、
毛布が置いてあったりと
誰かがここで飼っているかのように
世話をしているようなのだ.
そんな心優しい人がいるのか.
どんな人なのか
見てみたくなった矢先、
明け方から雨が降り始め、
もしかしたらその人が
来るかもしれないと思いついて
車を用意させて
この公園へ向かった.
するとすぐにあの女の子が来た、
というわけである.
みゃあ、と鳴く小さな子猫を
そっとなでる.
彼女もこの猫に触れたんだ…
もう一度、彼女に会いたい.
そんな思いが沸き上がってきて
俺は子猫をそっと持ち上げた.
彼女が置いていった傘は
きれいにたたんで桜の木の下に
立てかけておく.
子猫を抱いたまま
俺は急いで車へ戻った.
❤️きたら続き出します!!🙌 読んでくれて ありがとです!!🥀 ぜひ他のも 見てみてください!!😊
コメント
2件
めっちゃいい感じの話!
🥀藍瀬ちゃ.🥀さん…お話作るのとてもお上手ですね…😳 続き読みたいのでハート連打しました!www