三途
竜胆
竜胆
本部事務室のデスクには珍しく竜胆が座っていた。
三途は流石は梵天TOP2、事務も取引もスクラップもオールマイティにこなす優先な右腕だった。
しかし竜胆は拷問の第一人者、いつもは普通にしている為兄蘭のヤバさにかすみ余り知られていないが、
本当に狂っていて誰も止められない程であるのは竜胆のほうであった。
三途
竜胆
三途
竜胆
竜胆
そんな二人のうち、三途がぶっ倒れる。
三途
竜胆
三途
竜胆
三途
竜胆
三途、竜胆ともに5徹目の夜であった。
何故こんなことになっているのか
まず一つ目の原因は九井が活動限界を迎えたことだった。
大変です!初号機アンビリカルケーブルが抜けました!!…なんつって。
・・・ごめん。
九井が13徹目という驚異の記録を叩き出しながら全く作業効率を落とさず仕事を行い回していた梵天の事務仕事がいきなり九井のダウンにより停滞したこと。
そして倒れる一日前に望月、蘭、鶴蝶の三人が合同任務に出かけてしまったこと。
更に残された三途、竜胆、明石のうち電子機器にめっぽう弱い明石はてんで使い物にならなかったこと。
これらの複合的な結果により、今の状況は誕生していた。
竜胆
竜胆
もうとっくの昔に正気を失っている竜胆は寝息を立て始める三途にがばりと抱きついた。
三途
竜胆
竜胆
三途
三途
そしてそれは三途も同じであった。
とうに頭のネジなど外れていた。
三途
三途
そう言いながら竜胆のクラゲヘアを撫で続ける。
竜胆
竜胆
三途
竜胆
三途
二人して抱きしめあい、絡れてソファに転げる。
三途
三途
竜胆
竜胆
「逃げちゃわない?」
唐突に、竜胆がそう言った。
三途
竜胆
竜胆
竜胆
普段の三途にとって、それは絶対に断るべき、いや断る以外の選択肢のない問いだった。
梵天の業務を放棄するということは王を蔑ろにすることであり、
その申し出に乗るということは王よりも竜胆を優先したということになってしまうからである。
三途
三途
しかし
三途は誘いに乗った。
それは三途の理性がぶっ飛んだ状態であったことも要因の一つだが、
何より三途は竜胆のことが好きだったからだ。
自覚症状がない故大変面倒くさいことになっていたが、ちゃんと好きだった。
王への愛と、竜胆への好きは違うが、大きさ的には同じくらいであるほどに。
竜胆
竜胆が顔を輝かせる。
三途
三途
竜胆が三途の上に倒れ込んだ姿勢のままふにゃりと笑う。
三途
思わず三途頬に熱がはしった。
竜胆
竜胆が三途の胸にぐりぐりと頭を押し付ける。
三途
三途
咎めるような口調で竜胆の名前を呼ぶも、三途の顔の緩みようといったら!
竜胆
三途
三途
竜胆
竜胆
竜胆
理性が決壊していく音が響く。
三途
三途
竜胆
三途は疚しい気持ちを振り払うように未だ自分の上で寝転ぶ竜胆を支え起き上がった。
続く
〇〇