恋する

〜お昼休み〜

彩音「湖都！」

『あ、彩音』

お弁当を食べていると

彩音に声を掛けられた

ゴクンッ

飲み込んだ事を確認してから口を開く

『マネージャーって何するの？』

彩音「え？スポドリ作ったり、タオル渡したりじゃない？」

と、お弁当を広げながら言う

え、何その適当な説明

彩音の適当な説明に呆れていると

「何話してるの〜？」

「隠し事は良くないぞ！」

いつメン？の咲桜と麻弥がやって来た

（湖都ちゃんはいつメンって言葉を使いたかっただけ）

咲桜なんて、ちゃっかり私の卵焼き食べているし

彩音「湖都ね！バレー部のマネする事になったの！」

バレー部の真似？

私が顔を顰めると

いつの間にか隣に座ってお弁当を食べていた麻弥が

麻弥「どうしたの？湖都？」

とモグモグしながら聞いてくる

『真似するなんて聞いてないよ』

3人「え？」

『LINEではマネージャーだって言っていたじゃん！』

確かにそうだった

でも心配になりもう一度LINEを見返す

『ほらぁ！』

頬っぺたを膨らませて画面を見せる

咲桜「湖都って天然だよね」

彩音「それな」

え、天然？

あの、抜けてる可愛らしい性格？

『て、天然だなんて』

『いやぁ〜照れるなぁ〜』

そう言いながら頭に手を当てる

そしてふと思った

私を褒めてバレー部の真似をさせようとしているのでは?!と

だからちゃんと言う

『そんな褒めても真似はしないよ』