ある春 僕は制服を買いに来た
そう、高校受験に合格したのだ
僕の名前は、神笑 桃輝
僕がずっと憧れていた 花園学園の制服は、 すごくお洒落なんだ
女の子の制服は、セーラー服なんだ 襟とリボンとスカートが、 ピンクのチェック柄になっている
女の子は、スカート、 キュロット、ズボンが選べるそう
男の子の制服は、白色の学ランで 袖とズボンの裾が 水色のチェック柄になっているんだ
今日から、 花園学園高等学校の一年生!
今から、中学校からの友達の 東 スペド、戸下山ダイヤと クラス表を見に行くんだ
戸下山 ダイヤ
戸下山 ダイヤ
東 スペド
神笑 桃輝
神笑 桃輝
神笑 桃輝
神笑 桃輝
神笑 桃輝
神笑 桃輝
神笑 桃輝
神笑 桃輝
神笑 桃輝
神笑 桃輝
嬉しい気持ちで 新しい教室に向かった
昇降口に来て確信した
やっぱり花園学園は とても綺麗な校舎だ
綺麗好きな僕にとっては すごく嬉しい しかもすごくお洒落な デザインだ
戸下山 ダイヤ
ダイヤがそう言ったので、三人で フロアマップを見ることにした
東 スペド
東 スペド
スペドが見つけてくれた
新しい教室は、 やっぱり少し静かだった
話している人が少ないうえに、 話している人は小声で話している
こんな静かだと、話しにくいもんね
すると突然、ダイヤが大声で言った
戸下山 ダイヤ
戸下山 ダイヤ
戸下山 ダイヤ
戸下山 ダイヤ
戸下山 ダイヤ
戸下山 ダイヤ
戸下山 ダイヤ
戸下山 ダイヤ
戸下山 ダイヤ
戸下山 ダイヤ
戸下山 ダイヤ
戸下山 ダイヤ
神笑 桃輝
神笑 桃輝
神笑 桃輝
東 スペド
東 スペド
東 スペド
東 スペド
神笑 桃輝
神笑 桃輝
神笑 桃輝
神笑 桃輝
神笑 桃輝
神笑 桃輝
東 スペド
東 スペド
東 スペド
東 スペド
東 スペド
神笑 桃輝
色んな子と仲良くなりたいな!
ていうか、僕の席ってどこだろう?
神笑 桃輝
神笑 桃輝
僕は後ろの方の席だった
神笑 桃輝
スペドは窓際の一番前だった
神笑 桃輝
神笑 桃輝
神笑 桃輝
僕がそんなことを考えていると、 どこからかミュゲの香りがした
神笑 桃輝
神笑 桃輝
神笑 桃輝
神笑 桃輝
神笑 桃輝
神笑 桃輝
次、会えた時は 絶対に名前を聞こう
わたしの名前は、花美 ありす
わたしはちょうど三年ほど前に、 日本に引っ越してきたの
日本生まれだけど、小さい頃に 海外に引っ越したんだ
長期休みは絶対に海外に行くよ!
あ、ちなみにハーフとかじゃないよ
親はどちらも日本人なんだ
だから家では日本語で話すの
わたし、通いたい高校があるんだ
だから海外に住んでいるときから、 日本で習うことも勉強してきたんだ
そして、ずっと通いたかった高校に 今日から通うんだ!
花美 ありす
ちなみに、わたしが今日から 通う高校は、花園学園高等学校 だよ
制服がかわいいって有名で、 学校も綺麗なの! ほんと、夢みたい!
花美 ありす
花美 ありす
花美 ありす
花美 ありす
花美 ありす
花美 ありす
わたしのクラスは二組だった
花美 ありす
花美 ありす
花美 ありす
『 神笑 桃輝 』
花美 ありす
そこには、“あの人” の名前があった
花美 ありす
花美 ありす
花美 ありす
花美 ありす
わたしはもう一度、名前を確認した
花美 ありす
そんなこと、あるはずないよね 同じ名前なだけだよ うん、そうだよ
で、でも、ほんとに あの人だったら……
わたしはそんなことを考えながら お手洗いに向かった
花美 ありす
花美 ありす
花美 ありす
花美 ありす
花美 ありす
花美 ありす
花美 ありす
わたしはバッグから、 色付きリップを取り出した
そして、わたしの唇を コーラルピンクに染めた
花美 ありす
わたしは少し緊張しながら 新しい教室に入った
わたしはぐるっと教室を見渡した
花美 ありす
花美 ありす
花美 ありす
花美 ありす
浮かれていた自分が、 恥ずかしく感じた
花美 ありす
花美 ありす
もう教室へ来て五分くらい経つなぁ
ガラッ
教室の扉が開いた
花美 ありす
花美 ありす
花美 ありす
花美 ありす
花美 ありす
“あの人” が教室に入ってきた
花美 ありす
花美 ありす
花美 ありす
花美 ありす
だって “あの人” 、 すごく優しいんだもん
あの日、わたしがあのまま、 ハンカチを落としたことに 気づいていなかったら……
あのハンカチは、大切な お友達からもらった物だから
思い出すと、心がふわふわ、 ぽかぽかする…
花美 ありす
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