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コメント
6件
瑠夏は獣扱いだったんだね🥲 それにしてもペット呼びはダメです笑 二足歩行で話して歩いてるよ?
やばい言葉が、言葉が難しい。ほんとにベイリーさん何者なんですか…。
前回のあらすじ
再会を果たした瑠夏、その後ベイリーに連れられたのは公爵家当主の部屋だった
瑠夏
目をそっと開く
そこは先程とはまた打って変わった部屋で、瑠夏の予想を裏切った
真っ白いシルクのように柔らかそうなソファ、所々宙に浮いている煌びやかな灯り、
そしてこの部屋全体を支配しているであろう、豪華絢爛なアンティーク調の執務机が存在感を悠々と醸し出していた
瑠夏
ミア・ベイリー
ベイリーの言葉にはっとし、前に目を向ける
視線を向けた先には公爵らしき人物が、後ろ姿ではあるものの、確かにそこに鎮座していた
ミア・ベイリー
そう言って頭を下げるベイリーに続き、瑠夏も少したどたどしく頭をさげた
??
ミア・ベイリー
頭を上げると、公爵と呼ばれていた人物の顔が視界に入った
白い髪に白い目、そして服も白を基調とした装いで、豪華というより美しいという言葉の方が似合うだろうと思った
公爵
ミア・ベイリー
公爵
ミア・ベイリー
公爵
空気が重苦しい
思わず逃げだしてしまいたくなる足を、瑠夏は気持ちを込めなんとか堪える
瑠夏
瑠夏
公爵
ミア・ベイリー
公爵
公爵
ミア・ベイリー
公爵
彼は獣だ
瑠夏
公爵
公爵
俺の記憶の中では、皆が自分を認めそして普通の奴と同じく接してくれた記憶しかない
「瑠夏は凄い」だの、「聴覚が優れているのが羨ましい」だの、文句を言いつつ何だかんだ暖かくなる様な言葉を、あいつらは何度も掛けてくれた
それを…こいつの一言で全てが打ち破られた
まるで俺の生き様を否定された、そんな気がすると同時に目眩がした
瑠夏
腹の底がじわじわと熱く重苦しく、今すぐ声を出して叫びたい
けれど思ったようにいかず、体は硬直したままで、芯から冷えきっていた
そんな瑠夏を横目に、ベイリーは前を見据え淡々と公爵と会話を続ける
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
公爵
ミア・ベイリー
公爵
そう言って座っていた椅子から立ち上がると、公爵は瑠夏とベイリーの間を通り抜け、そのまま扉まで向かう
扉の前につくと足を止め、こちらを振り返らず声だけ瑠夏達に寄越した
公爵
公爵
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
公爵
そう言い残し、公爵は部屋を後にした
残された瑠夏とベイリーは、ただ沈黙の続く部屋の中、ぽつりと立ち尽くしているままでいた
ミア・ベイリー
瑠夏
瑠夏
瑠夏
瑠夏
瑠夏
やっと吐き出せた言葉に、胸がスっと軽くなるのを感じる
ベイリーもその様子を見て、どこか物思いげに瑠夏を見た
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
瑠夏
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
そう言ってベイリーに促されるまま、瑠夏はシルクの様な真っ白いソファに腰掛ける
案の定座り心地は絶品で、このままもたれかかって寝てしまえたらと思う程、心地よかった
こんな状況でなければだが…
瑠夏
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
瑠夏
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
瑠夏
瑠夏
ミア・ベイリー
そう言ったベイリーの顔はどこか憂いがある、歪な顔だった
だがすぐさま顔を引き締め、話を元に戻そうとする
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
瑠夏
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
瑠夏
ミア・ベイリー
瑠夏
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
瑠夏
ふと瑠夏の脳裏に奈伊亜の姿が思い浮かんだが、首を振り話に集中した
瑠夏
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
瑠夏
ミア・ベイリー
瑠夏
横領やら傷害やらは(本当の話だったら)幽閉はまだ分かる
だが、国を挙げての内乱だ。首謀者である娘を見せしめに、断首ぐらいはするものだと思うのだが…
ミア・ベイリー
瑠夏
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
瑠夏
瑠夏
ミア・ベイリー
瑠夏
おそらく、天界が危機に陥ったとしてもこの国のトップ達は自身の保身に走るんだろう
だって、普通そう言った国を脅かすものから国を守る役割が、責任が、上に立つものとしてなさねばならない
けれど話を聞けば、この国のトップは自分の面子…プライドを守るために国を犠牲にしたも同然
人の…天使ももしかしたらあるやもしれないが、憎悪ほど恐ろしいものはない。だからもっと厳しい目で精査しなければいけなかった
甘過ぎる。楓ですら物事をもっとよく考えわきまえることが出来るはずだ
それが出来ず、自己保身に走る奴は上に立つ者としてして居てはいけないし、もっともそういった者が権力を握ってはいけない
瑠夏が思わずため息を吐くと、ベイリーがなんとも言えぬ顔でこちらを見る
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
瑠夏
瑠夏
ミア・ベイリー
瑠夏
ベイリーは少し笑みを浮かべると、あっと思い出したように話を続ける
ミア・ベイリー
瑠夏
ミア・ベイリー
瑠夏
ミア・ベイリー
瑠夏
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
瑠夏
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
瑠夏
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
瑠夏
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
瑠夏
ミア・ベイリー
ミア・ベイリー
瑠夏
瑠夏
瑠夏
瑠夏
瑠夏
ミア・ベイリー
そういったベイリーの目は、どこか眩しいものを見たかの様に細く、そしてキラキラしていた
と、その時部屋の扉がガチャッと開く音が聞こえ、咄嗟にそちらを振り返る
そこには公爵と、それからこの屋敷の執事であろう人物が扉の前に佇んでいた
ベイリーはスッと立ち上がり頭を下げる
公爵
ミア・ベイリー
瑠夏
公爵
瑠夏
瑠夏
公爵
そう淡々と機械的に話す公爵に、瑠夏のフラストレーションが溜まっていくのが分かる
こめかみ付近から青筋がピキッと立つ音がすると同時に、手からギリギリッと拳を握る音が聞こえた
ベイリーは瑠夏から発せられる威圧をどうにかしようと、公爵に問いかけた
ミア・ベイリー
公爵
ミア・ベイリー
公爵は少し不本意そうな表情を浮かべ、瑠夏の方を見る
公爵
瑠夏
公爵
瑠夏
公爵
公爵
公爵
瑠夏
というか、自分の家族にそんな奴は居ない、と瑠夏は噛み付く様に公爵をじっと見る
公爵
ミア・ベイリー
公爵
公爵
瑠夏
ミア・ベイリー
公爵
そう言って俺らは(俺はベイリーに無理矢理だが)部屋を後にした
後に、公爵家使用人から瑠夏への推薦状が届いたが、公爵の毒舌が添えられており、瑠夏の青筋は三本まで増えたそう
つづく