コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
杏香・美桜へ
ふたりは私の親友です。
何より大切な存在です。
これまでもこれからも ふたりはずっと私の一番です。
ふたりと過ごせる時間が 私にとっての生きがいでした。
杏香からも美桜からも たくさんのものを貰ったのに
何も返せずに一人で 旅立つ私を許してください。
杏香
きっと怒ってるよね。
こんなに早く 死ぬんじゃねえよって。
特に杏香は笑
杏香
それで多分、その横では 美桜がひっそり 泣いてるんだろうね。
美桜
本当にごめんなさい。
ふたりのことが大切で、 大好きすぎて それを壊す勇気が 私にはありませんでした。
冗談を言い合って笑うのも
くだらないことで喧嘩するのも
これでもかってくらい 泣きじゃくって練習するのも
今思えばどれも かけがえのない青春でした。
そしてそれは、私なんかが 壊せるものでもなかった。
ふたりが歩み寄ってくれるまで 私はそれに気付かなかった。
私たちの関係は、 壊そうとしても壊れなかった。
だからちょっとだけ 後悔してます。
こんなことなら、 最初から最後まで 守り抜けば良かったと。
でも、 もうそんな後悔もありません。
私の秘密を知っても
いずれ消えて居なくなるって 分かっても
私の親友でい続けてくれた。
ふたりと出会えたことは この人生で一番の幸運です。
こんなにも深い絆で 繋がってる親友なんて、 きっとどこ探してもいないよね。
だから、ありがとう。
未練があるとすれば 一緒に夢を叶えられなかったこと。
その分、ふたりにはたくさんの 夢を叶えてほしい。
私はふたりの力を 誰よりも信じてるから。
あと最後に、もうひとつワガママ。
もしも私を許してくれるなら。
また出逢いたい。
杏香
その時まで、どうか私を 忘れないでいてくれたら・・・
私は死んでも幸せです。
美桜
それじゃあ、 ふたりの幸せを願ってるよ。
いっぱいいっぱい、ありがとう。
大好き。
杏香
杏香
美桜
美桜
杏香
美桜
杏香
美桜
美桜
お父さん・お母さんへ
本音を言えば、子供の頃、 お父さんのいない生活は、 さみしかった。
お母さんも 仕事ばっかりだったし。
感謝もしてたし、 色んな事情があるんだって 分かってたけど、
でも、私だってお母さんには 幸せでいてほしかったから
もう一回結婚すればいいのに とか思ってたよ。
光の母
だけど、黒沢先生が 私の本当のお父さんだって知って
ああ、そうか・・・って 納得した自分もいます。
これだけ私を愛してくれてる 素敵な人がいたら、
そりゃ他の人の所になんて 行けないよね。
黒沢先生
光の母
今だから言うけど、
私が死にたくないって泣いた時、
医師の仮面を外して一緒に 泣いてくれたお父さんは
本物のヒーローに見えました。
光の母
黒沢先生
そう思ったら、私は 2人の娘で良かったと思います。
光の母
それなのに・・・
こんな病気になっちゃって ごめんね。
お母さんとお父さんが必死に 守ってきた命を、
こんなに早く終わらせてしまって ごめんなさい。
本当は成人式の振袖 見せてあげたかったし
一緒に旅行行ってお酒とか
親孝行ってやつも したかったんだけど・・・
黒沢先生
光の母
それでも、私は幸せでした。
健康じゃないけど、 長生きできないけど、
それでも確かに幸せでした。
2人からたくさん愛されて、 色んな形の愛情を貰ったから。
私にはもったいなくらいの 大きな愛に、いつも救われました。
私をこの世に産み落としてくれて ありがとう。
お父さんも、お母さんも、 もっともっと、ずっとずっと
幸せでいてください。
光の母
黒沢先生
黒沢先生
光の母
黒沢先生
光の母
黒沢先生
黒沢先生
黒沢先生
黒沢先生
黒沢先生
光の母
黒沢先生
光の母
光の母
光の母
黒沢先生
光の母
光の母
朝倉くんへ。
私の自慢の恋人は とっても優しくて 温かい人でした。
人生のどん底にいる時に 日向まで 救い上げてくれた人。
何もかもを諦めていた時に 世界の美しさを 教えてくれた人。
こんな残酷な運命だけど 生まれてきて良かったと 思わせてくれた人。
私は、 あなたのいる世界に生まれて 本当に良かったです。
私は一度、お父さんに 愛の忘れ方と約束の破り方を 聞いたことがあります。
朝倉くんの心に 傷を残さないために どうしても 知りたかったからです。
でも、どうやらそれは 私たちには 必要なかったみたいです。
愛の忘れ方も、 約束の破り方も。
そんなものなくたって、 朝倉くんは 変わらないでいてくれた。
私たちに本当に必要だったのは 「時間」だけだった。
もっと早く あなたと出逢いたかった。
あとね、ひとつだけ、 ずっと隠してたことがあります。
私たちの、本当の出逢いです。
実は私たち、 10年前に一度出逢っていたんだよ。
朝倉
もう覚えていないかな?
小学生の頃、花火大会で
私が迷子になって 一人で花火を見てたら
同じように迷子になった 朝倉くんと出会ったの。
私たちは 一緒に花火を見たんだ。
そして家に帰る時、 「また会おう」って 言ってくれたんだよ。
あの頃の私には 分からなかったけど
きっと恋だった。
私の初恋は、 きっと朝倉くんだった。
朝倉
朝倉
朝倉
朝倉
だからね、 文化祭で見た花火は 初めてなんかじゃ なかったんだよ。
どうりで 愛を忘れられないわけです。
あなたはあの日から 私の光となってくれました。
初恋の人にもう一度恋をして、 その人の恋人になれた私は 本当に幸せ者です。
だから朝倉くん。
あなたはどうか 幸せになってください。
私にそうしたように、 この先もたくさんの人の心を 温めてあげてください。
そうしたらきっといつか、 あなたを温め返してくれる人が 現れるはずだから。
もしあなたに この人と幸せになりたいと 思える日が来たら
どうか その人の手を離さないでほしい。
そこに私はいられないけど。
あなたが誰より幸せな人生を 築けることを願います。
さて、そろそろ私も 最期の瞬間が やってくるでしょう。
最後は何を伝えようか ずっと考えていたけど
やっぱり 感謝を伝えることにします。
だって私たちには サヨナラなんかより そっちの方が似合う気がするから。
朝倉奏多くん。
私に恋してくれてありがとう。
これまでたくさん 嘘をついてきた私ですが
これだけは本心だと 信じてくれたら嬉しいです。
あなたに届くまで 何度だって伝えます。
「ありがとう」と「好きです」を。
朝倉
朝倉
朝倉
朝倉
生涯かけて愛してました。