物心ついた時から 僕の世界には雪衡がいた
雪衡(幼少期)
明衡(幼少期)
明衡(幼少期)
雪衡(幼少期)
明衡(幼少期)
雪衡(幼少期)
雪衡(幼少期)
おしごと したいなぁ
何の疑いもしなかった
自分は大きくなったら
弟と、雪衡と共に 父のしている仕事をするのだと
僕はよく 「呪力が多い」と褒められた
それは父に 認められた気がして
自分も才があったのだと 思えて
ただ
ただ嬉しかった
雪衡(幼少期)
雪衡(幼少期)
明衡(幼少期)
明衡(幼少期)
雪衡(幼少期)
明衡(幼少期)
雪衡(幼少期)
明衡(幼少期)
雪衡(幼少期)
明衡(幼少期)
明衡(幼少期)
明衡(幼少期)
雪衡(幼少期)
雪衡(幼少期)
雪衡(幼少期)
明衡(幼少期)
討伐に行った時の光景は 雪衡には伝えなかった
頬にかかった あの生暖かいモノの感覚は
雪衡は知らない方がいいと どこかで理解していた
間違えたことは していなかった…つもりだ
父の真似をして 術の特訓をし
教わるままに 身体を動かした
それだけだった
術の精度なんて
気にしたことも
なかった
初めて 雪衡が仕事に参加した
雪は 来るべきじゃなかった
怯えに怯え 震える姿を見て思った
当たり前だ
表では綺麗事のように 言われているが
実際には 妖を殺める行為だ
雪衡(少年期)
雪衡(幼少期)
明衡(少年期)
明衡(少年期)
雪衡(少年期)
明衡(少年期)
明衡(少年期)
明衡(少年期)
雪衡(少年期)
明衡(少年期)
あまりにも素直な反応
それを見て
心…という物があるなら そこが
急速に冷えていくのを感じた
ああ
僕はもう どれだけ
麻痺して しまっているのか
襲いかかってくる妖の爪が 雪衡を捕らえるより先に
その自分よりも小さい身体を 抱えて後ろに退(さが)る
腕に鋭い痛みが走った
明衡(少年期)
明衡(少年期)
雪衡(少年期)
雪衡(少年期)
明衡(少年期)
雪衡(少年期)
雪衡(少年期)
雪衡(少年期)
明衡(少年期)
明衡(少年期)
雪衡(少年期)
明衡(少年期)
明衡(少年期)
雪衡(少年期)
雪衡(少年期)
明衡(少年期)
明衡(少年期)
明衡(少年期)
明衡(少年期)
明衡(少年期)
雪衡(少年期)
僕は知っていた
今回の仕事は
雪衡の能力値を測る為 の物だって
使えないと分かれば
家から追い出されることも 考えられた
僕はまだ
雪衡(少年期)
雪衡と一緒に 仕事をする ことを
明衡(少年期)
明衡(少年期)
明衡(少年期)
諦めたくなかった
雪衡(少年期)
明衡(少年期)
雪衡(幼少期)
明衡(少年期)
雪衡(少年期)
雪衡(少年期)
雪衡(少年期)
明衡(少年期)
僕は 何を見てるんだろう
破邪の法? …え?何で雪が?
雪衡は震えていたのが嘘のように 四縦五横の格子を切った
呪力が少ないという 欠点を
全て補うだけの 精度の高い術
今はまだ 荒削りだけど
このまま 修行を続けていけば
…
わかった
わかってしまった
雪衡には 僕にない才能がある
僕がどんなに努力しようと その差は埋まらないのだと
出来たよ、という雪衡の顔を 直視出来なかった
あんなに笑顔を見せていた 雪衡は
仕事を重ねる度に 笑わなくなっていった
術の精度は更に高くなって
化野家屈指の実力の持ち主 とまで言われるようになって
なのに雪衡は 僕の近くにいつもいた
僕が雪衡と 素直な気持ちで会話なんて
全く出来ていないのに
化野雪衡
化野明衡
化野雪衡
化野明衡
情報集め“は” 、か
化野雪衡
化野明衡
一体 いつから
化野明衡
化野雪衡
化野明衡
こうなってしまったのかな
第19話【冷えて、揺らいで】
続く
コメント
2件
今回は明衡尽くしです! ちなみに少年期の雪が使った破邪の法、前世で白來を封印した時にも使ってます(第1話で黒く塗り潰されてるけど) もう少し明衡の過去編書きたい……! 次回もよろしくお願いします!