テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

コボルン

そろそろ彼らが来る頃合いなんですけど

ヒデオ

彼ら?

コボルン

先程お話したドワーフさん達です

コボルン

僕達魔族の中で手先がかなり器用で

コボルン

鍛冶に建築なんでも出来る方々なんです

コボルン

さらに今回はそのドワーフ属の中でも

コボルン

群を抜いて才能に溢れてる方々をお呼びしました

ヒデオ

何から何まですまないな

コボルン

いえいえ

コボルン

僕勝手なイメージで人間って酷いことばかりする存在だと思ってたんです

コボルン

でも、ヒデオさんはそんなこと無くて

コボルン

僕達魔族なのに嫌な顔一つせずお話を聞いてくれて

コボルン

もっと言えばザリル様とあんなにフランクにお話する方なんて

コボルン

滅多にいないので、それだけでヒデオさんが如何に人格者なのかが分かりましたよ

ヒデオ

まぁ……確かに人が汚ぇ存在なのは認めるわ

ヒデオ

それはもちろん私を含めてなんだけどさ

コボルン

そ、そんなことないですよ!

ヒデオ

コボルンには話してなかったと思うけど

ヒデオ

私実は元勇者なのよね

コボルン

そ、そうなんですか!?

ヒデオ

とは言っても私の本意で魔王討伐なんてした訳じゃなくて

ヒデオ

私の住んでた国の王から言われて

ヒデオ

更には神様からもお願いされて仕方なく行動することになったんだけど

ヒデオ

そうだとしても君らの王を討ち取ったのは悪い事をしたよ

ヒデオ

これは事実だし私も悪い人間さ

コボルン

でも今はもう勇者じゃないですよ!

ヒデオ

ま、そうなんだけど

ヒデオ

悪い事をした事実は消せないから

ヒデオ

一応頭の中に入れといてや

コボルン

……

ヒデオ

で、今回私の元々の夢だった道具屋を経営するにあたって

ヒデオ

まさかの魔王城で商いすることになって

ヒデオ

これはある意味償いが出来るかもって

ヒデオ

そう思ってるからみんなと仲良くしてるのよ

コボルン

コボルン

てことはあくまで僕とヒデオさんの関係は仕事仲間で終わるってことですか?

ヒデオ

いや?

ヒデオ

勇者やらされてた時から実は魔族と仲良くしたくて

ヒデオ

何名かと話して仲良くなってるんよね

ヒデオ

私、自分の知らない世界を知るのが好きで

ヒデオ

魔族の世界とかみんな怖がってるけど

ヒデオ

それ偏見で固められてるからだと思うのよ

ヒデオ

実際に見て話して体験してそれから言う感想なら

ヒデオ

まぁ、仕方ないかってなるけどさ

ヒデオ

見てもいないし話してもない

ヒデオ

彼らの生活を体験してもないのに悪だ!なーんて決めつけるのは良くないよな?

コボルン

ヒデオさん……

ヒデオ

ちなみに今はそんな偏見ないよ

ヒデオ

コボルンのことも仕事仲間じゃなくて

ヒデオ

私の一人の友人として思ってる

ヒデオ

まぁ、厚かましいかもしれないけどね

コボルン

いえ!

コボルン

そんなことないですよ!!

コボルン

むしろありがとうございます!

コボルン

僕はまだコボルト族の中で新人で

コボルン

あんまりよく思われてない側の立場でしたが

コボルン

今日初めて理解者に巡り会えました!

ヒデオ

私がその理解者になれてるかは怪しいけどな

コボルン

大丈夫です!

コボルン

僕がそう思ってるなら心配は無用ですよ

ヒデオ

ならいっか

コボルン

はい!

それから少しして、例のドワーフ達が到着した

ドワン

よォ兄ちゃん!

ドワン

俺はドワン

ドワン

主に武器防具や金属製の道具鍛冶を中心として働いてるぜ

ドワン

そこのコボルトから聞いたぜ?

ドワン

なんでも兄ちゃんがこのフロアを使って商いするってよ

ヒデオ

私の夢でしてね

ヒデオ

しかし見切り発車でノウハウがなくて困ってたんですよ

ドワン

なら、俺らが力を貸そうじゃねぇか!

ヒデオ

助かります

ヒデオ

料金とかは?

ドワン

んなもん気にすんな!

ドワン

こんな面白そうなことを始めようってやつから金は取らねぇよ

ドワン

代わりと言っちゃなんだが…

ヒデオ

ドワン

俺もこのフロアで仕事させてくれよ

ドワン

今後も力になるぜぇ?

ヒデオ

こちらからも是非お願いしたいところでした

ヒデオ

お願いします

ドワン

おう!

ドワン

ドワン

っと、俺が長く話してて他の奴らの紹介を忘れてたな

ドワン

主に防具の設計や仕立てをしてるドランだ

ドラン

アンタがこのフロアを買い取ったと噂の人間だな?

ドラン

紹介に預かった通り俺がドランだ

ドラン

防具の設計の他にも販売の経験もある

ドラン

微力だが手伝えるぜ

ヒデオ

頼もしい限りだ

ヒデオ

よろしくドラン

ドラン

おう!

ドワン

そして、武具に使われることのある革加工や布加工の達人であるドリンもいる

ドリン

どもっす

ドリン

防具の裏地とか服とかも作ったりしてます

ドリン

機会があればお教えしますよ?

ヒデオ

その時がきたら頼むよ

ドリン

はいよ

ドワン

んで、無口ではあるが腕は確かな男ドルンだ

ドワン

コイツは製図を得意で、武具の製図に限らず

ドワン

建築なんかも出来るぜ

ドルン

………

ドルン

………

ヒデオ

あっ、ほんとに喋らないのね

ドリン

建築関係任せとけ だとよ

ヒデオ

通訳者助かるわ

ドワン

てことで俺ら4人がこれから色々手伝ってやるよ

ヒデオ

ぜひよろしくお願いします

魔王城で道具屋始めました

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

50

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚