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ある日、私は友達に"嘘"をついてしまった
琴音
ねぇねぇ！
結衣
ん？
琴音
結衣ちゃんは冬休みどこか行くの？
結衣
琴音は？
琴音
私は、冬休みにUYJに行って、その後、ホテルに泊まるんだ〜！
結衣
いいなー！
結衣
でも、私は遊園地に行って次の日にデズニーランドに行くんだ！そしてホテルに泊まるの！
と、嘘をついてしまった
琴音
いいな〜！じゃあ、お互い楽しみだね！
結衣
うん！早く行きたいなー
琴音
私も。
キーコンコーンカーンコーン
結衣
あっ、鐘鳴った
琴音
帰ろうか！
結衣
だね
そして冬休み当日
私はまだ、嘘をついたことを後悔している
結衣
はぁ…嘘ついちゃった…
結衣
どうしよう…
そのニュースを見た瞬間、私は絶望した
なんで…なんで…
結衣
うぅ…
ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
自然と目から涙が流れてくる
結衣
あの時…嘘なんてついていなければ…
結衣
うぅ…うっうっ…
涙が止まらない
そしてしばらく泣いていると私は知らぬ間に寝てしまったそうだ
次の日
結衣
んっ…
結衣
朝…か…
結衣
……
結衣
そうだ、琴音に届くはずは無いけど、"手紙"を書いてみよう！
そう、私は届くはずの無い"手紙"を書くことにしたのだ。
結衣
よし、書くぞ！
結衣
結衣
出来た！
琴音へ 元気？私はものすごく元気だよ(笑) 実はね、私、嘘ついたんだ。本当はデズニーランドなんて行かない。ホテルなんかも行かない。大嘘。ごめんね。こんな私でも友達で居てくれるかな。もう、あの世へ行っちゃったんだけどね… 天国でも元気でね！ 結衣より
結衣
こんなのでいいかな…？
結衣
これを引き出しに閉まっておこう。
ｶﾞﾗｯ
結衣
さて、読書でもするか。
次の日
結衣
んっ…
ﾁｭﾝﾁｭﾝﾁｭﾝﾁｭﾝ
結衣
今日はやけに雀がうるさいな…
結衣
あっ、そうだ。昨日書いた手紙、無くなってるかな？
結衣
まぁ、どうせあると思うけど…
ｶﾞﾗｯ
結衣
え…？
結衣
無くなってる…？
結衣
えぇぇぇ！
私は慌ててお母さんに捨てたかどうかを聞いた
結衣
おかーさーん！
母親
何？
結衣
私が引き出しに入れた手紙捨てた？
母親
手紙？そんなの捨ててないわよ。
結衣
なんで無くなってんだろう…
そう考えると私は鳥肌がたってきた
それでも私は手紙を書き続けた
結衣
いくら無くなっても…いくら無くなっても…書き続けるんだ！
結衣
琴音が取ったならば琴音の返事が来るまで待つ！
そう言いながら書き続けた
結衣
結衣
よし、書き終わった！
結衣
これをまた引き出しに閉まって…
ｶﾞﾗｯ
結衣
これでOKだ。
そのまた次の日
結衣
ふぁぁ…
結衣
眠…
結衣
そういえば手紙消えてるのかな…
ｶﾞﾗｯ
結衣
あれ？私が書いた手紙は消えてるけど…何この手紙？
ｶﾞｻｯ
私は思いきって、手紙を開けてみた
結衣へ 元気だよ！心配ありがとう！ いつもさ、引き出しに入れた手紙無くなってんじゃん？その犯人私(笑) ごめんね〜💦 それと、嘘のことだけど全然大丈夫！私も実は嘘だからさ… お互い様だね！ これからも元気でね。 琴音より
結衣
っ……
私は自然と涙が出てきて止まらなくなった
結衣
琴音…琴音…
結衣
琴音が死んでも…わ、私達は…友達だからね…！！
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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