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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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この話は僕が 仕事で三日間 とある土地に行った 時の話です

朝の11時から 夜の8にやっと仕事が 終わって その日の宿を探していました

自分

あ〜!
やっと終わったー!!
疲れたな〜

自分

明日はお昼過ぎからの仕事だし
今日はホテルでも泊まって
ゆっくりしよ〜

自分

んー

自分

しかしここらへんは何にもないな笑
もう少し開けた場所にでるか?

そう思って 僕は人通りの ありそうな場所を 探して歩きました

自分

はぁーはぁー

自分

しかし
ずいぶん歩いたけど
全然開けた場所に出ないな笑

自分

もう20分以上探し待ってるわ!
なんか腹立ってきた!

ぶつぶつと 文句を言いながら 歩いていて ふと時計を見ると もう夜中の 1時でした

自分

げ!
もう1時!

自分

いくら明日の仕事が遅がけって言っても
いい加減泊まる所見つけないと!

そして 僕は 泊まれるところを 探して歩いていると ほどなく遠い所から 灯りが見えました

自分

あ!
もしかして
まだあの家の人起きてるのかな?

自分

とりあえずあそこに行って
この辺で泊まれる所聞こう

僕は少し安心して その灯りの方へ 走って行きました

自分

はあーはぁー
着いたー!
ん?

そこは かなり傷んだ 作りも古い 家でした

自分

なんか不気味な家だな〜・・・
いやいやそんなこと言ってる場合じゃないな!

自分

あの〜すみません
誰かいませんか?

玄関前で僕が 声をかけたら 小さな声で 返事がきた

自分

良かった
これで泊まるところが聞ける!
助かったー!

そんな事を思って 待っていると 玄関の戸口が開いた

自分

僕は思わず 声が出てしまいました

出てきたのは なんか時代劇に 出てくるような 女の人でした

自分

(うわ〜着物着てるし・・・それになんか品があって綺麗な人だな〜それにまだ若い人だな 歳のころなら十五、六歳かな〜)

僕はぽか〜んと 見惚れていました

女性

・・・・・

自分

・・・・・

女性

あの〜

自分

・・・・・

女性

あの〜何か?

自分

へ?

女性

何かご用ですか?

自分


あ!すみません笑
ボーッとしちゃって笑

自分

実は今仕事でこの土地に来たんですが
この辺りに泊まれる所はどこか知りませんか?

自分

仕事が終わるのが遅くなっちゃって

女性

泊まる所ですか?
ん〜

女性

以前はここいらに宿が一軒あったんですが無くなってしまって
もうこの辺りには泊まれる所は無いですね

自分

えー!
そうなんですか?
まいったな〜

女性

あの〜
良かったらうちで泊まりませんか?

自分

え?
いいんですか?

女性

はい〜
お困りのようですし
たいしたもてなしもできませんが

自分

いやいや
もてなすなんてとんでもない
めちゃくちゃたすかりゅましゅー

泊まれる嬉しさと こんな綺麗な人と 一緒に いられる嬉しさから 思わず 言葉もかみかみに なってしまいました

女性

へ?

自分

あ笑
いえ笑
はい・めちゃくちゃ助かります

女性

フフフ
さーどうぞ中へ

自分

はい!
ありがとうございます!

僕は奥の部屋に とうされた

女性

さーどうぞ
汚い所ですが
今夜一晩ゆっくりくつろいで下さい

自分

はい
ありがとうございます

女性

あの
お腹は?

自分

え?

女性

お腹はへってますか?

自分

あ!
いや〜実は仕事終わってそれから
ずーっと泊まれる所を探してまして
まだ何も食べて無くて笑

女性

そうですか
なら何か作ってまいりますから

自分

いえいえ
そんなおかまいなく!

女性

遠慮なさらないで
少し待っててくださいね

そう言うと 女性は部屋を 出て行きました

自分

ふ〜
しかし本当にここは・・・
時代劇のセットの家みたいだなー笑
まるでタイムスリップしたみたい笑

そんな事を思いながらしばらく 待っていると さっきの女性が 戻ってきた

女性

お待たせしました
すみませんこのような物しか
無いのですが

自分

うわ〜うまそうー!
いえいえ!助かります
ありがとうございます

女性

どうぞ召し上がって下さい
それではごゆっくり

女性は おぜんをおいて 部屋を出て行きました

自分

いや〜
ありがたいな〜
それじゃー!
いただきまーす

自分

うま!

僕は夢中で おにぎりを 食べました 全て食べ終わると さっきの女性が 部屋にやってきました

女性

失礼します

自分

はい!
どうぞー

女性

お口にあいましたか?

自分

いや〜!
美味しかったです!
こんな美味しいおにぎりと味噌汁
食べたの初めてです!

女性

まー笑
お上手ですね笑

自分

いやいや
本当ですよ!笑

女性

フフフ笑

自分

いや〜
ハ ハハハー笑

女性

それではおぜんを下げますね
あ!あのー
良かったらこの後お風呂もわいておりますのでどうぞ

自分

え?いいんですか?
なら〜お言葉に甘えて!

女性

ええ
遠慮なく
ではあないをいたしますから
どうぞこちらへ

自分

はい!
ありがとうございます

僕は お風呂場に案内してもらいました

女性

さー
ここですどうぞごゆるりと

自分

ありがとうございます!

女性は そのあと奥の廊下の方へ歩いて行きました

自分

へぇ〜笑
しかし本当ここはすごいな〜笑
これって五右衛門風呂って言うんだっけ?
スーパー銭湯とかにたまに見かけるけど
なんかこれは本格的な五右衛門風呂だな笑

自分

ひとまずゆっくり湯に浸かろうかな〜笑

僕はゆっくりと ゆぶねに つかりました

自分

ふ〜
いや〜〜
気持ちいいー!
生き返るわ〜笑

するとその時 お風呂場の窓の外から声が聞こえました

女性

あの〜
お湯加減はどうですか?

自分

うわー!
びっくりしたー!

女性

あ!
驚かせてすみません

自分

あのー
外で何をしてるんですか?

女性

薪をくめています

自分

へ?薪?

自分

なんで?薪なんかを?

女性

薪をくめながら火を
あわせてるんです

自分

火を?
あー!
なるほど
確かこのお風呂って火をつけて
お湯をわかせてるんですよね?

女性

はい
なので火が弱すぎると
お湯がぬるくなるので
こうして火を焚いてお湯加減を
あわせるんです

自分

へぇ〜
しかしすごいですよね
この家といい
このお風呂といい
貴女もそうですが
まるで時代劇のようですねー笑

女性

え?
時代劇?

女性

あの〜
時代劇ってなんですか?

自分

へ?
お姉さん時代劇しらないんですか?

女性

はぁ〜存じませんが?

自分

えーっと時代劇って言うのはですね〜

そんな事を お風呂に入りながら 女性といろいろ話をしました

自分

それでそのお笑い芸人さんがそう言ったんですよ〜笑笑

女性

まー笑
そんな事が?笑

自分

ハハハハハー笑
いや〜ちょっとつかりすぎました
なんだかのぼせちゃいましたー笑

女性

あ!
すみません私ったら
つい話し込んでしまって

自分

いやいやとんでもない
僕も楽しいし笑

自分

じゃーそろそろ出ますね

女性

はい
お着替えは
置いておきましたので
どうぞお使い下さい

自分

何から何まですみません笑

僕はお風呂を上がって 置いてあった浴衣に 着替えて部屋に戻って行きました

自分

ふ〜
気持ちよかった〜
ん?

部屋に戻ると もう綺麗に布団が ひかれていました

自分

よく気が効く人だなー

女性

失礼します

自分

はーい!
どうぞ!

女性

先ほどはすみません
私ったらつい夢中になってしまって

自分

とんでもない!
僕の方こそいろいろ喋りっぱなしで
すみません笑

女性

でもお客さんは
本当にいろんな事をご存知で
面白い人です笑
久しぶりに私あんなに笑ました笑

自分

そうですか?笑
いや〜僕も女の人とこんなに喋ったの
初めてです笑
ましてやこんな綺麗な方と笑

女性

まーお上手笑

自分

本当に綺麗ですよ!!

女性

フフフ笑
綺麗だなんて
お世辞でも嬉しゅうございます笑

自分

お世辞じゃありませんよー笑

女性

まー笑
フフフ笑

自分

ハハハハハ笑

女性

いけない!
また私ったらつい長々と
すみません笑

自分

いや〜僕が悪いんですよ笑

女性

いえいえ笑
それではゆっくりお休み下さい

自分

ありがとうございます笑

女性

おやすみなさいませ

自分

おやすみなさい

女性は部屋を 出て行きました

自分

さ〜て!
ふぁ〜
寝るか〜

僕は そのまま気持ちよく眠りにつきました

老人

おーい!

自分

・・・

老人

おーい!!お兄さん!

自分

へ?

僕は目覚めると 少し舗装 された 草木が生えてる 道のすみに寝ていました

老人

大丈夫?

老人

こんな所で横になって
具合でもわるいのか?

自分

え?
あの
あれ?

老人

どうしたんだ?

自分

いや
僕昨日
家に泊めてもらってそれで
着物をきた綺麗な女の人が
あれ?

自分

あのーお爺さん実はー

僕は何がなんだか 訳もわかりませんでしたが 昨日のことをお爺さんに話しました

自分


言うことなんです!

老人

ほ〜
ならあんたを助けてくれたのは
ほれ!あんたの後ろにある
その小さな墓!見てみなさい

自分

墓?

僕が振り返ると そこには 少し苔かかった 小さなお墓がポツンとありました

自分

このお墓は?

老人

んー
いや〜実はねー

お爺さんは いろいろ話をしてくれました

昔この辺りに それは心の優しい 女が住んでいて 幼い頃に二親に死に別れ その女は親戚を頼ってあちらこちらその親戚のもとに行きましたが当時は皆貧しい時代で 誰もその女を引き取ろうとはしなかったそうです 仕方なく生まれ故郷のこの土地に帰ってきてそれからは 一生懸命働いて その土地の人たちも その女の働く姿を見て 自然と皆その女と仲良くなっていきました 何よりみんなが好きだったのは その女の優しい心とどんなに苦しくても常に笑顔のたえない女でした 皆そんな女が好きでした ある時その女は土地の領主の所に奉公に行く事が決まりました 皆喜んでその女を見送りました しかし 奉公に行って一月たったころ 領主の家の金蔵からお金が無くなっていました 真っ先に疑われたのは 奉公に行った優しい女でした 実は 優しい女は 奉公先で 他の奉公人の女たちから いじめられていました なぜなら 領主もまたその優しい女の笑顔が大好きで その女のことを他の奉公人に自慢をしていました しかし他の奉公人の女たちは あやおくば 領主と一緒になって 贅沢な暮らしをしようと企んでいたからです 皆があの女がとった! 私は撮る所を見たと! 嘘をつき それを聞いた領主はたいそう怒り その場で その優しい女を 殴ったり蹴ったり それはみんなで ひどい仕打ちを受けました 優しい女は 泣きながら私は とっていません 私じゃない! お願いです 許して下さいと 泣きながら頼んでも誰も聞く耳を持ちませんでした なんとかその場を逃げ出して この道まで逃げてきましたが もうすでに虫の息でした 周りの村人が駆けつけたときにはもうすでにその優しい女は 息絶えていました そして みんなは供養のためにと ここに優しい女のお墓を建ててあげました

自分

そんな事があったんですか・・・・

老人

ワシも
ワシのお爺さんから聞いた話だよ
悲しい事だね・・・

自分

それで
そのあとその領主はどうなったんですか?

老人

んー
どうやら
そのあとお役人がきていろいろ調べたらお金をとったのは他の奉公人の女だと言うのがわかってそれを知った領主はえらくおちこんで
近くの川に身を投げたらしいよ

自分

そうだったんですね

老人

その女の人
本当に優しい人だったんだろーね
だから困ってるあんたの前に現れて
助けてくれたんじゃーないのかな?

自分

・・・
そうですね

自分

本当

自分

優しくて

自分

笑顔の素敵な綺麗な人でしたよ・・・

僕は そのお墓に お花を 備えて その場を後にしました

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