変わってる俺と幼なじみ

2025　.　6　.　14 初投稿

nmmn 暴力、暴言、虐め🐜 ご本人様とは関係ありません 苦手な方は🔙

コンコンッ＿＿

しーんとなった部屋にノックの音が響く

部屋の中は暗く、 カーテンも閉まっているせいか、

辺りがよく見えない

「らん、ご飯よ…」

母さんの声が俺の胸を締め付ける

そう、俺は冷たく返す

「…分かったわ、」

「食べ終わったら部屋の前に置いておいてね、…」

母さんとはここ数年、顔を合わせていない

会話もあまりせず、家には常に冷たい空気が流れるだけだった

ガチャッ＿＿

部屋の前にはお盆の上に乗ったご飯が置かれていた

お盆を持ち、部屋に運ぼうとすると1枚のメモが目に入った

「らんへ」

「今日も暇(いとま)さんがノートとプリントを届けに来てくれましたよ」

「後で暇さんにお礼を言っておいてね」

暇(いとま)なつ

俺の幼なじみの事だ

昔から泣き虫で優しい奴だ

今も学校に行けていない俺の為にノートやプリント等をわざわざ持ってきてくれている

バタンッ＿＿

俺は変わっている

学校に行かない癖にゲームは絶対にしない

ずっと自分の部屋に籠って勉強しているだけ

それなら、学校に行けよと言われるが、

学校に行けたらこんな事になっていない

勉強は昔から大好きだった

勉強が出来れば周りから褒められるし頼りにされる

父親から褒められた事も頼られた事もない俺はそれが凄く嬉しかった

ピコンッ＿＿

スマホが少し揺れながら音を出す

スマホを見ると、幼なじみからメッセージが来ていた

「らん、元気？」

「今日、ノートとプリントを持っていったけど、迷惑だったかな…？」

「もし迷惑だったらいつでも言っていいからな！」

「それと、」

ここで幼なじみからのメッセージが止まった

ピンポーンッ＿＿

インターホンがなり、母さんが小走りで玄関に向かう音が聞こえる

気になるメッセージの続きを無視して、俺は机に身体を向けた