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[  ひとりじゃないよ 。 ]

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[ ひとりじゃないよ 。 ]

1 - 前編 # 大好きな貴方と一緒に。

♥

100

2026年02月11日

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_ 10年前

「 拡張型心筋症 」

病気の名前はもう何度も聞いた。

難しくて、長くて 覚える必要もない言葉

要するに「 治らない。」 それだけは最初から分かっていた

毎日、っていうか人生で1番長く見るのが 真っ白な天井で、昼でも夜でも変わらない色

カーテン越しの光で時間をはかるしかない生活にも もう飽きた。

点滴の管が腕に繋がっている

冷たさも痛みもない。

寝っ転がって無心になっている俺を見た医者は 優しい声で言う

「 ” 桃くん ” 、大丈夫だからね。 」

大丈夫じゃないくせに。

「 …少しずつ、進んでいくとは 思っておいてね 」

進む、という言葉が

この先、治っていく未来を指している訳ではなく 終わりを指しているのだと

自分にはもう理解できる年だった。

死ぬのが怖くないわけでは無い。

それでも、小さい幼児みたいに取り乱すほどでも 無かった

そんなことより、と言うと嘘になるかもだけど

気がかりなのは別のことだった。

廊下の向こうからぱたぱたと小さな足音が聞こえる

走っちゃダメだよ って注意されてる声も、 全部聞こえるがあの子はいつも忘れて。

扉を開け大きい音を立てたすぐ、 小さな影がベッドの横に現れた

 ︎︎

桃くん!!

顔を見なくても笑顔なのが分かる。

そんな元気な声を聞くだけで、 胸の奥が少し温まる。

 ︎︎

…” 青 ”~、走ったらだめって、言われてるでしょ、?笑

 ︎︎

だって~!!…

言い訳の途中で言葉が詰まる

まだうまく説明できない年齢だもんな

青は俺よりずっと小さくて

血も繋がっていない。

今の俺は 15歳 。

青は 5歳 。

たまたま、というか青がどうしてか 来るようになった。

それだけの関係なのに どうしてかこの小さい子を放っておくことは できなかった。

ずっと、小さい子が苦手でどうしていいか 分からなかったのに青だけは違う気がして。

 ︎︎

今日も、来てくれたんだ…?

 ︎︎

うんっ!!

丸い目をきらきらと輝かせてこちらを見ている

その目が曇るところは何があっても見たくない

先生(医者)が椅子を出してくれて 青は足をぶらぶらさせながら座っている

 ︎︎

…今日はどこか痛い?

 ︎︎

…今日は、大丈夫だよ

半分ほんとで半分嘘

 ︎︎

そっかぁ!

安心したように先程の笑顔に戻った。

時間というのは残酷なくらい平等に流れる

どうか青と一緒にいれる時間が増えたらいいのに。

体は少しずつ、動かなくっていった。

昨日までできた事が、今日になって できなかったり。

どうやら時間は結構迫っているらしくて。

夜になると痛みが増す

痛くて、辛くて 眠られない日も沢山あった

それでも、青が来る時間だけは、 不思議と耐えることができた。

 ︎︎

.. ねぇ青

 ︎︎

なーに?

 ︎︎

覚えてて欲しいことがあるの

青は首を傾げる。 真剣な話をするには少し幼すぎる顔

 ︎︎

、、難しい?

 ︎︎

むずかしくないよ

 ︎︎

 ︎︎

生きてて、つらいなって時があっても

 ︎︎

うん、

 ︎︎

ひとりじゃないって思ってて

 ︎︎

……

青はよく分からないまま頷いた。

でも、それが青にとって何故か胸に残った。

_ 数ヶ月後

先生の様子が少し変わった。

先生に、そろそろって。

言葉の続きは聞かなくてもわかった

夜 。

病室は静かで、機会の音が規則正しく鳴っている

もう、ほとんど体を動かすことはできなかった

扉の開く音がした

こんな遅い、珍しい時間に。

体を動かすと痛みが全身に響くので 目だけを動かす。

 ︎︎

……っ、ッ ”

青だった。

びっくりだ。いつもはこんな時間に来ることがないのに

病室が静かなのでどんな小さい声でも聞こえる。

いつもはあんなに元気で大きい声を出す青が 泣きそうな顔でこちらを見ていた

 ︎︎

…来てくれたんだぁ、

 ︎︎

…ぅん、

自分の手を青のところに差し伸べた

どれだけ体が痛くても青が居るから。

自分の手を青が握ってくれて。

あたたかくて、うれしい

 ︎︎

あお、

 ︎︎

……?

 ︎︎

大丈夫だからね

 ︎︎

…なにがぁ、っ?

 ︎︎

んふ、忘れて笑

 ︎︎

…ッぅ、( 涙目

「 青の目が曇っているところは見たくない 」

見たくなかったのになぁ、笑

 ︎︎

桃くん、いなくなっちゃう、?

震える声で泣きそうな顔で、 必死に言いたかったことを伝えてくれたという。

すぐに答えられることができなかった。

もう、もうそろそろダメになる。 何も出来ないただの冷たいものになってしまうから

 ︎︎

……また会えるよ~、笑

顔を動かすだけでも痛い。

痛くて涙が出そう。

でも、それでも青を泣かせたくなかった

何があっても笑顔で、青を安心させたかった

 ︎︎

…ほんとっ、ッ?

 ︎︎

ほんと

約束じゃなくて、お願い事。

「 どうかまた、青に会わせてください 」

 ︎︎

…んはッ、笑

 ︎︎

…ぇぇ、?

 ︎︎

…ねぇどうしたの、?

 ︎︎

…っはー、ッ

あぁ、青

お前来るタイミング良すぎだっつーの。

なんで今来ちゃったかなぁ

青のばか

 ︎︎

…ッふ、だいじょーぶ、

 ︎︎

ねぇ、…

 ︎︎

大丈夫、だいじょーぶだよーッッ、

 ︎︎

…ッぅ、大丈夫じゃないっ、

 ︎︎

やだぁ、まってよ、!!

青の目から涙が零れて

泣かせちゃったぁ、ごめんね

やだって、笑 もう人が居なくなる事もわかる年頃だっけぇ、?

 ︎︎

…ぁぁ、

手の感覚が遅くなる

音も、光もゆっくり薄れていく

最後に見えたのは、誰かが必死に名前を呼ぶ 小さな口。

 ︎︎

…ッッ、大丈夫、だいじょうぶだよ、

 ︎︎

…まってよぉ””!!

_時、_分、_秒。

1番この時を見られたくなかった小さな子供の前で

静かに、全てを終わらせた。

[ ひとりじゃないよ 。 ]

# 前編 1

続き >>> ♡ 300

また意味のわからない謎作を生み出しました。 もう黒歴史を生み出さないために 投稿を控えていたのですが、!!(( やっぱり桃青書きやすい՞ᴗ͈ ̫ ᴗ͈՞

ここまで読んでくださりありがとうございます♩ また続きで会いましょう🙌🏻 ♡、コメント まってます🫢

※ 拡張型心筋症 ( かくちょうがた しんきんしょう ) あまり理解できていないため違うところ めちゃくちゃあると思います ご了承ください ごめんなさい!!

[ ひとりじゃないよ 。 ]

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コメント

2

ユーザー

まじこの作好きすぎて、読んでる途中に泣きそうになった😭

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