信太
女将さん、元気ですか。信太です。この前の台風、大丈夫でしたか?
女将さん
あら信太さん。どうもご親切に。大丈夫でしたよ。ご心配どうも。
信太
それなら、良かったです。僕の連れのSNSからそちらの様子を見たもんですから。
女将さん
あら。そうですか。信太さんも学生時代はこちらにお住まいでしたねえ。その時にお会いしましたもんねえ。何かあるとお連れさんとうちのお風呂に入りにきてくれたりご飯食べていかれたり。
信太
その節は、本当にどうも。こーやって東京で生きられているのも、女将さんのとこに帰れる心の拠り所があるからです。親父もお袋も、丁度学生時代に亡くなりましたし。今では僕のお母さんです。
女将さん
それはどうもありがとうね。ところで信太さん、SNSってなんです?
信太
ああ、今女将さんが使っているラインなどのことですよ。まあ、東京みたいなもんです。
女将さん
そうですか。東京。信太さんの方こそどうなんですか?
信太
僕は年中台風みたいなもんですね心は笑 すいません。弱音こんな時に。東京ってとこはどうも合わない。見えないとこで人を叩き罵り点数稼いで金儲けしたやつが一番偉いらしいです。寂しくて憎くて怖くて。憧れとは随分違いました。
女将さん
そうですか。でも信太さん、頑張らなあかんよ。頑張るってゆうのは苦しいことに我慢することじゃない。ただ自分が後悔しないために、この今って言う時間を好きになるために何かをすることやからね。
信太
ありがとうございます。ほんとに女将さんには頭が上がりません。こんな時まで支えていただいて。
女将さん
女将さん
ほらね。台風ゆうても、こっちは変わらず田舎もんみんなで元気にやってるから。信太さん、また近いうち帰っておいで。この村の人らみんな待ってるから。お連れさんとおいで。その時は、可愛い女の方、連れて来るんやで(^^)
信太
信太
ありがとうございます。東京も、街を歩く人の顔は好きです。特に、友達とか恋人と歩いてる人の笑ってる顔が。曇った顔もありますが、確かに明るい顔もあります。東京で頑張って、また秋に顔出させていただきます。女将さん、体にお気をつけて。
女将さん
ありがとうね。お待ちしてます(^^)






