TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ハイキュー×魔道祖師

一覧ページ

「ハイキュー×魔道祖師」のメインビジュアル

ハイキュー×魔道祖師

1 - ハイキュー×魔道祖師

♥

101

2022年07月19日

シェアするシェアする
報告する

木兎

起きてる‥?

赤葦

寝てますね

木兎

うそだ!起きてるじゃん!!

赤葦

どうしたんですか?

木兎

シューズ忘れた‥

赤葦

どこに?

木兎

部室に置いてきた

赤葦

もう学校閉まってますね、シューズの買い置きとかないんですか?

木兎

ない‥

赤葦

今からとりあえず先生に連絡しておくんで、明日音駒に現地集合する前に、先生と一緒に学校に取りに行きましょう。

赤葦

なので、もう寝てください。明日から合宿ですよ。

木兎

赤葦、部室の鍵ある?

赤葦

持ってます

木兎

よかったー!

木兎

今から学校へ持ってきて!

赤葦

‥どこにいるんですか

木兎

部室の前

赤葦

どうやって入ったんですか

木兎

門をよじ登った

赤葦

なに、やってるんですか

木兎

あと、懐中電灯も

木兎

思ったより暗い

赤葦

とりあえず

赤葦

そこから動かないでくださいよ

木兎

わかった

学校の校門

急いで電車に乗り、全速力で学校の校門まで来た赤葦は門に手をかけ、必死に息を整えていた。

赤葦

ふぅ‥‥この門を乗り越えるのか‥‥

赤葦は周りを見渡し、誰もいないことを確認すると門をよじ登った。本来なら木兎に門を開けてもらうのが1番なのだが、今の赤葦にはそこまで思いつかなかった。赤葦は思っているより気が動転していた。なので、ジャージが門の出っ張りに引っかかっていることに気づかないまま飛び降りたため、地面に叩きつけられるように落ちた。

赤葦

痛い‥‥

立ち上がろうとすると、右足に違和感を感じた。力を入れると激痛がする。

赤葦

‥‥

赤葦は右足を引きずりながら、懐中電灯をつけて、部室の方へと向かっていく。部室の入口へとつくとそこには体育座りをしてしょんぼりしている木兎の姿があった。

部室の入口

木兎

赤葦どうしたのっ!?

木兎はしょぼくれから一変して真っ青になって赤葦に駆け寄ると赤葦の体についている砂を一生懸命に払った。

赤葦

こけただけなんです、大丈夫ですよ

赤葦

これ、鍵です

赤葦が部室の鍵を差し出すも木兎はそれを一瞥することなく、赤葦についた砂を丁寧に払っている。そして、木兎の手が右足首辺りを軽く触った瞬間、赤葦は激痛が走り、思わずしゃがんでいる木兎に倒れかかり、木兎は赤葦を受け止め、そしてその場に座らせる。

木兎

痛くない?

赤葦

大丈夫です

赤葦

部室に救急箱もあるんで持ってきてもらえませんか?

木兎

わかった

赤葦からもう一度差し出された鍵を受け取った木兎は部室のドアを開けた。

木兎

あれ、電気がつかない

赤葦

おかしいですね

赤葦から懐中電灯も受け取り、懐中電灯を持った木兎は小さな光を頼りに部室の中へ入っていく。

木兎

赤葦、どこに‥‥

赤葦

奥の隅の方にありませんでしたか?

木兎の声どころか、周りはしんとして物音一つ聞こえてこない。

赤葦

木兎さん‥‥?

赤葦

冗談はやめてくださいよ

赤葦は恐る恐る立ち上がると右足を引きずりながら、部室の中へ入る。

赤葦

木兎さん‥‥?

木兎がいない以外、何も変哲もないいつもの部室だった。懐中電灯がついたまま、落ちている。とりあえず赤葦はそれを拾い上げ、周りを照らしながら、部屋の隅にあった救急箱を見つけ、ゆっくりと近づき、開けると、その中には湿布や絆創膏はなく暗闇の世界が広がり、赤葦が逃げるすべもなくその暗闇は赤葦を包みこみ、救急箱の中へと引きずり込まれた。

ハイキュー×魔道祖師

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

101

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚