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木兎
赤葦
木兎
赤葦
木兎
赤葦
木兎
赤葦
木兎
赤葦
赤葦
木兎
赤葦
木兎
木兎
赤葦
木兎
赤葦
木兎
赤葦
木兎
木兎
赤葦
赤葦
木兎
学校の校門
急いで電車に乗り、全速力で学校の校門まで来た赤葦は門に手をかけ、必死に息を整えていた。
赤葦
赤葦は周りを見渡し、誰もいないことを確認すると門をよじ登った。本来なら木兎に門を開けてもらうのが1番なのだが、今の赤葦にはそこまで思いつかなかった。赤葦は思っているより気が動転していた。なので、ジャージが門の出っ張りに引っかかっていることに気づかないまま飛び降りたため、地面に叩きつけられるように落ちた。
赤葦
立ち上がろうとすると、右足に違和感を感じた。力を入れると激痛がする。
赤葦
赤葦は右足を引きずりながら、懐中電灯をつけて、部室の方へと向かっていく。部室の入口へとつくとそこには体育座りをしてしょんぼりしている木兎の姿があった。
部室の入口
木兎
木兎はしょぼくれから一変して真っ青になって赤葦に駆け寄ると赤葦の体についている砂を一生懸命に払った。
赤葦
赤葦
赤葦が部室の鍵を差し出すも木兎はそれを一瞥することなく、赤葦についた砂を丁寧に払っている。そして、木兎の手が右足首辺りを軽く触った瞬間、赤葦は激痛が走り、思わずしゃがんでいる木兎に倒れかかり、木兎は赤葦を受け止め、そしてその場に座らせる。
木兎
赤葦
赤葦
木兎
赤葦からもう一度差し出された鍵を受け取った木兎は部室のドアを開けた。
木兎
赤葦
赤葦から懐中電灯も受け取り、懐中電灯を持った木兎は小さな光を頼りに部室の中へ入っていく。
木兎
赤葦
木兎の声どころか、周りはしんとして物音一つ聞こえてこない。
赤葦
赤葦
赤葦は恐る恐る立ち上がると右足を引きずりながら、部室の中へ入る。
赤葦
木兎がいない以外、何も変哲もないいつもの部室だった。懐中電灯がついたまま、落ちている。とりあえず赤葦はそれを拾い上げ、周りを照らしながら、部屋の隅にあった救急箱を見つけ、ゆっくりと近づき、開けると、その中には湿布や絆創膏はなく暗闇の世界が広がり、赤葦が逃げるすべもなくその暗闇は赤葦を包みこみ、救急箱の中へと引きずり込まれた。
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