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ある日…

バサッ…

私の長い髪は…怪異の攻撃により…短くなった

冬華(とうか)

…は?

累(るい)

冬華ちゃん!!下がって!

冬華(とうか)

あ、…

動揺により…動けなかったが…エドさんに回収されそのまま下がり…怪異の確保が何とかできた

エドワード

怪我は…ないね…良かった…

ライカ

でも髪が…俺、長い髪好きなのに…

エドさんは私の髪の毛を触りながら「後で切り揃えてあげないと…」と呟いた

累(るい)

冬華ちゃん…

冬華(とうか)

…け、、…怪我がなかったし…ね!モーマンタイよ!

可愛いと言ってくれた…長い髪が…

その絶望から…涙が零れた

ライカ

!!と、冬華…その、えと、…お、俺短い髪も好きだぞ?だから…だから……そんな泣くなよ…

エドワード

…髪は女性の命とも言われているからね。ショックで仕方ないんだよ

エドさんは私を抱き締め優しく頭を撫でてくれた

累(るい)

ッ…ごめん…ごめんね…冬華ちゃん……髪の毛…

冬華(とうか)

う、ううん!平気平気!その…ね、うん……へ、平気…だからさ…

溢れる涙を抑えて笑顔を振りまくが…やはりそのショックは大きい。

もう…可愛いとは言ってくれないのだろうか…私に触れる面積が…少なくなってしまった…

冬華(とうか)

…ご、ごめん、……

エドワード

いや、こっちこそ本当にすまない…君の美しい髪を…

エドさんは私を抱き締め優しく頭を撫で…何度も…謝ってくれるしライカ君もアワアワとしながらも私に頭を擦り付け「大丈夫だから…」と励ましてくれる

累君は…まるで…私の1部を切り落としたヤツを…恨む様な…少し…怖い顔をしていた

冬華(とうか)

はーあ…

溜息をつきながら中庭のベンチで未だに拗ね倒していた

冬華(とうか)

綺麗だった長髪が…こうも短くなったのだ…今まで可愛いと言ってくれたのに…

お陰で…みんなに会う気が失せてしまった

学校に来るには来るが…合わせる顔がなく…逃げてる日々だ…

特待生チャンは「私は短くても可愛いと思いますしあの人達も絶対に褒めてくれますよ!」なんて…励ましてくれるし分かってはいる…でも…なんか…うん……気持ちの問題…かな

冬華(とうか)

グスッ…グスッ…

ベンチでメソメソしていると…誰かが私の隣に座った

冬華(とうか)

グスッ…

もう気にする余裕も無くただ体を縮めて泣き崩れている

気持ちが少し落ち着いてから逃げるようにその場を去ろうとしたら手を引っ張られその人の膝に座らされた

冬華(とうか)

!!れ、れお…くん……

玲音(れお)

何泣いてんの、泣かされた?

玲音君は私の髪を触りながら不機嫌そうに聞いてきた

冬華(とうか)

ッ…お願い、見ないで…

玲音(れお)

は?なんで

玲音(れお)

つーか彼女がどんな格好でも可愛いに決まってるっしょ

玲音(れお)

それに暑くなるし…良いんじゃない?

玲音君は私の首、頬…耳…キスをして舌先で舐めてくる

冬華(とうか)

でも…でも…

ポンっと出て来た動物の耳がヘニョンと垂れる

玲音(れお)

そんな顔したって可愛い顔に変わりないでしょ

玲音(れお)

普段の自身はどこ行ったんだよ

冬華(とうか)

だ、だってぇ…本当なら…もっと可愛いんだもん…

玲音(れお)

…可愛いのに変わりは無いでしょ、それとも何?オレら…髪しか見てないみたいな言い方するじゃん

冬華(とうか)

だ、だって…触るの…好きだったじゃん……

冬華(とうか)

ルルも…あんたも……伯玖先輩も…

冬華(とうか)

全員…触るの好きだったじゃん…

悔しさから涙が頬を伝って…雫を落とした

冬華(とうか)

もっと…もっと触って欲しかったのに…もっと……可愛いって言って欲しくて…もっと…もっと…愛して欲しくって…

玲音(れお)

…別に、短くてもアレンジなんていくらでもしてあげるしいくらでも愛してあげる

玲音(れお)

アンタの可愛さは髪で変化するほど廃れてない

玲音君は綺麗に切り揃えられた髪の毛を触り…髪にキスをした

玲音(れお)

…短くなるとちょっとやりずらいな…

冬華(とうか)

ッ…

玲音(れお)

まぁでも…可愛いからオレは好き

玲音君は私の手を握り手の甲…指先にキスをした

玲音(れお)

別に片腕が落ちたとか火傷のあとが…ってことじゃないでしょ?

冬華(とうか)

それは…まぁ……

玲音(れお)

まだ取り返しは着く

冬華(とうか)

……わ、わか…った、……

玲音(れお)

じゃあ、会いに行こ?みんな心配してんの

冬華(とうか)

で、でも…

玲音(れお)

ほら行くよ!

冬華(とうか)

あ、ちょ…

玲音君に乱暴に手を引っ張られ私はそのままの勢いで玲音君と一緒に全員の場所に向かった

着いた場所は…私と特待生チャンの寮だった

冬華(とうか)

ね、ねぇ…本当に嫌だって……

玲音(れお)

はぁ〜?まだ文句言うの?じゃあもうじっとして!‪💢

冬華(とうか)

な、何…?

玲音(れお)

良いから!

怖くて目を瞑ると髪の毛を触られる感覚があり少し待っていると玲音君に声を掛けられた

玲音(れお)

これで満足?

そう言って手鏡を渡して来た

冬華(とうか)

!!

そこには…後れ毛を器用に三つ編みにされていた

冬華(とうか)

え、ぁ、…

玲音(れお)

ほら行くよ!もう待ってんだから!

冬華(とうか)

あ、ちょ、…

背中を押され…中に入ると……本当にちゃんと全員がいた

冬華(とうか)

や、やっぱ無理!本当に無理!見せらんない!

そう言って逃げようとすると玲音君に腕を捕まれ無理やりソファに座らされ逃げれないように後ろから抱き締められた

冬華(とうか)

ね、ねぇ本当に!可愛くないから!

そう言って暴れ回ると…尋さんが一言

尋(じん)

短くても悪くねぇな

冬華(とうか)

…へ?

陽(はる)

ホンマにそれ!体調不良で会いたくないとかずっと言うもんやから心配しとったんじゃ…元気そうでなによりだわ

累(るい)

本当にごめんね…冬華ちゃん……ちゃんと守れなかったから悩んでたんだよね…

冬華(とうか)

ち、違くて…

累(るい)

ううん、彼女にそんな辛い思いさせてたのは俺ちゃんのポリシーに違反してるから

累(るい)

でも…可愛いのは本当、だから可愛くないなんて言わないで?

冬華(とうか)

…ほんと……?

累(るい)

めちゃカワだよ!も〜、他の男に見せたくないレベルで!

累(るい)

ていうか上がって監禁しちゃいそうだから!★

冬華(とうか)

か、監禁は…嫌だけど…でも…か、可愛いって言ってくれるなら…悪くは…ないかも……///

伯玖(はく)

顔もハッキリ見えるし…おれも結構好きだな

伯玖(はく)

まぁ…イジれなくなっちゃったのはちと寂しいがね

大我(たいが)

…短い髪も悪くないな…今からバニー着るか〜?

冬華(とうか)

い、嫌ですよ!?

大我(たいが)

つーか無理、我慢出来ん

冬華(とうか)

へっッ…ちょッ、、だ、ダメですから!///

大我(たいが)

あ?やーだね、今までご無沙汰だったんだからよ

冬華(とうか)

そ、それ年単位で我慢した人の言うことじゃないですかァ!!1週間ぐらい前にやったじゃないですかァ!

大我(たいが)

うっせぇ、オイラからしちゃ10年レベルだわ

伯玖(はく)

あーあ笑

エドワード

…髪が短いと随分と首が出るね…他の吸血鬼に襲われないか心配だよ

冬華(とうか)

か、感想よりも今はこの人を止めてくださ_って、服脱がないで下さい!///

大我(たいが)

え?何?先に脱ぎたかった?わりぃわりぃ笑

冬華(とうか)

ち、ちがッ…ちょ、やめッ…服の中に手を入れないでッ///だ、ダメって言って…///

お察しがいい人のことは私大好きでございます!(たっくさんズッコンバッコンしちゃいました★)

冬華(とうか)

マジで私何にもしてねぇじゃん…

大我(たいが)

短くなった、以上

冬華(とうか)

理不尽!‪💢

新人グールは忙しい(東ディバ)

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